浪人大学付属参考書博物館

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昔の大学受験参考書を展示する私設博物館です。

by roudai
更新履歴
2017/08/22
収蔵品番号561
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2017/08/19
収蔵品番号416
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2017/05/03
春のイベントのお知らせに進捗状況を追加しました。

2017/04/08
春のイベントのお知らせに通販状況を追加しました。

2017/04/01
春のイベントのお知らせに当日の注意事項を追加しました。

2017/1/29
収蔵品番号222
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2016/9/24
収蔵品番号420
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2016/8/13
収蔵品番号467
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2016/7/23
収蔵品番号200
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2016/06/12
発行書籍番号006
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2016/03/23
収蔵品番号353
の代替参考書を変更しました。

2016/03/20
収蔵品番号470
収蔵品番号463
収蔵品番号456
収蔵品番号449
収蔵品番号414
収蔵品番号407
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2016/02/29
収蔵品番号505
収蔵品番号502
収蔵品番号460
収蔵品番号454
収蔵品番号410
収蔵品番号409
収蔵品番号405
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2016/02/14
収蔵品番号477
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2015/09/07
夏コミ新刊の通販を開始しました。旧刊も在庫ありです。

2015/08/29
収蔵品番号392
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2015/08/10
収蔵品番号452
収蔵品番号451
収蔵品番号450
収蔵品番号448
収蔵品番号447
収蔵品番号446
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2015/08/01
発行書籍番号010
発行書籍番号008
発行書籍番号007
の改訂版情報を追記しました。

2015/06/01
収蔵品番号486
収蔵品番号487
収蔵品番号488
収蔵品番号489
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収蔵品番号491
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2015/05/10
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2015/05/05
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2014/11/30
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収蔵品番号399
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2014/10/14
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2014/8/26
発行書籍番号011
発行書籍番号012
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2014/6/7
収蔵品番号376
収蔵品番号150
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2014/4/29
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2014/04/19
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2014/03/30
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2014/3/25
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収蔵品番号432
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2014/02/26
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博物館ご利用の手引き

当Blogは主に絶版参考書について館長が知る限りの情報を記します。
あくまで私的な情報とお考えください。

【タイトル】参考書のタイトルを表記します。
【著者】参考書の著者名を表記します。
【肩書】原則として参考書執筆当時の肩書を表記します。
【出版社】参考書の出版社を表記します。
【サイズ】参考書の判型(B5・A6・新書 etc.)を表記します。
【ページ数】参考書のページ数を表記します。
【目次】原則として章立てレベルの目次を表記します。
【初版発行年月日】初版発行年月日を表記します。
【収蔵品発行年月日】収蔵している参考書の発行年月日を表記します。
【収蔵品定価】収蔵している参考書の発行時定価を表記します。
【入手困難度】入手困難度を6段階評価します。
0:現行流通品
1:流通在庫入手可能
2:郊外型古書店にて入手可能
3:専門古書店かオークションにて入手可能
4:オークションにて高値入札必須
5:まず入手不可能(出品されても年1回程度)
【学力貢献度】今の学生が入手してどれだけ役に立つかを6段階評価します。
0:時間と金の無駄
1:この本である必要なし
2:現行の本よりも役立つ
3:知らなければソン
4:この本で差をつけろ
5:全受験生のバイブル
【ヤフオク相場】ヤフオク(またはマーケットプレイス)で出品されるときの相場です。高いからといって価値があるわけではありません。入手困難度5に関しては類書と比較した参考価格の場合があります。数字は暫定的なもので、その時の出品をみて変更することがあります。
【鑑定額】館長が入札するなら幾らまで出すか、です。ズバリ本の価値に依存します。
鑑定額>ヤフオク相場…お買い得。不当に低く評価されされている本
鑑定額=定価…定価(現行品なら新本)で買う価値あり
鑑定額=定価の半額…ブックオフのプロパーでなら買う
鑑定額=108円…ブックオフの108円均一でなら買う
【代替参考書】同じ趣旨で書かれている本があれば例示します。
【コメント】参考書にまつわる情報や私的な思い入れです。

[注意]
○気づき次第情報は改訂していますが、Amazonの在庫状況や代替参考書については執筆当時の情報のものもあります。
○Exciteブログユーザー以外の方がコメントする際は必ずパスワードを指定して下さい。公開後にイタズラで削除されたケースがあります。
○参考書についての質問は気が向いたものだけ答えます。最低限の礼儀を弁えない質問者にはそれなりの対応をします。
○著作権法を遵守する意志のない書き込みは削除します。
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# by roudai | 2018-12-31 23:59 | おしらせ

収蔵品番号631 予備校論

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【タイトル】予備校論 学力崩壊にライダーキック!
【著者】加藤公堂
【肩書】代々木ゼミナール講師
【出版社】文芸社
【サイズ】A5
【ページ数】262頁
【目次】
はしがき
一章 進化、パワーアップする予備校
二章 予備校ライフは案外楽しい!
三章 疾走する予備校講師―志望校合格に向かって奪取(原文ママ)!
四章 夜間・編入のススメ
特別付録 センター入試・現代文の解法
終わりに
【初版発行年月日】2002年12月15日
【収蔵品発行年月日】2004年07月10日 初版第2刷発行
【収蔵品定価】本体1300円+税
【入手困難度】★★★☆☆
【学力貢献度】☆☆☆☆☆
【ヤフオク相場】5000円~
【鑑定額】108円
【代替参考書】
【コメント】
先週に引き続いて代ゼミ講師の本。版元が自費出版兼業の文芸社なので流通量が少なく、館長はブックオフで入手したが、Amazonの価格がエライことになっている。
サブタイトルが「学力崩壊にライダーキック!」だが、表紙の挿絵は空手の上段蹴り。ライダーキックは跳び蹴りであることは著者の世代であれば常識だと思うが(「予備校」「代ゼミ」の頭文字に引っかけているのなら高等テクニックだが・笑)。

関西圏の講師なので手持ちのパンフで探してみると98/99の冬期直前講習で冬期と直前にそれぞれ神戸校でオリジナル単科を持っている。
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執筆直後の2003年の単科は大阪で共通テキストのみ。93頁に載っている自身の2002年の時間割では神戸・岡山・広島・大阪で1コマずつオリジナル単科があったということなのでヒエラルキーとしては中の上(1コマ3万円)くらいなのだろう。

現代文講師としての腕前は、本書に載っている「現代文の解法九ヵ条」、オリジナル問題2題、「特別付録」から垣間見られるものの解法や解説で特に唸らされるような部分はない。
オリジナル問題(出典:松本人志「松本」朝日新聞社)も解説ゼロで解答だけ示している上に問題自体が解答の根拠が曖昧な悪問である(ネタ問なのはもちろん承知の上だが)。
ハタから見れば、ちょっとした乞食親子に映っただろう。うちのババアときたら、そんなことはいっさいおかまいなし、( C  )オンボロ乳母車を押し続けていた。

問五 空欄Cには「○々と」という語が入る。文脈から判断して適当な漢字一字を補え。ただし、文中にはない。(66~68頁)
本文がそうだから正解は「淡々と」で「黙々と」もOKだとしているが、例えば「堂々と」だって別に間違いとは言い切れない。こんなものは現代文の問題とは言えない。

テキストに載せたコラムだの生徒の礼賛記事だので水増しし、香山リカを引いたり、二十一世紀にもなって加藤周一・丸山眞男信仰が抜けていないなど(もう一題のオリジナルは重松清)一時代前のセンスを感じる。現在は鳥取の私立高校の常勤講師らしい。

三章には赤裸々な予備校講師の日常が描かれており、今は亡きヒューマンキャンパス時代の契約書や講師採点表(=アンケート結果)など面白い資料や一週間分のスケジュール(よく読むと食生活が貧弱)があって、予備校講師志望者が読むと現実の厳しさが分かるだろう。

四章はなぜか突然「夜間・編入のススメ」と大学の裏街道の話になり、この大学全入時代になぜ筆者はこんなに夜間に詳しいのだろうか?という疑問を持った。実際に関西大学へモグリに行ったり、生徒からの聞き取りもあるのだが、それだけでは今一つ納得がいかなかった。ちなみに巻末の著者略歴を見ても神戸市生まれ政治学修士、としか書かれていない。

ググってみると函館ラ・サール高校同窓生著作リストに名前を発見した(「とどろけ!一番」ののむらしんぼ先生が載っているのにも驚いた)。
〔経歴〕1960 年愛媛県松山市生まれ。北九州市立大学法学部卒業。愛媛大学大学院中国政治学専攻修士課程修了。中国語ボランティア通訳。代々木ゼミナール現代文講師として10年を経て、現在は和歌山信愛短期大学付属高校国語科教師。
なぜか生地が異なる(笑)が、高校が函館で大学が北九州で大学院が愛媛と大した渡り鳥ぶりだ。

この履歴を知った上で本文中の
上智と立教を目指しているなら国公立の三科目で受験できる大学をもう一つ考えてみてはどうかな。(中略)東京都立(充実した講義です。是非挑戦してください)や、横浜市立(商学部が看板です)、京都府立、大阪府立、北九州市立(夜間も入りやすい割に教授の数も多いのでお薦めです)などがあります。(184頁)
という記述を読むと、なぜ公立大を列挙した中で北九州市立だけ詳しく内情が書かれているかも分かる。

最後の「センター入試・現代文の解法」は直近の2002年の評論・小説を扱っている(+オリジナル問題)が単なる問題解説でいくつか「教訓」を導き出しているが場当たり的でこの本でなければという点もない。

目的が予備校講師の日常を知るため、というなら貴重な資料だが、現代文に限って言えば2刷まで出たのが驚きと言うべき内容である。
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# by roudai | 2017-09-26 00:00 | 受験情報 | Comments(0)

収蔵品番号630 地上最強の受験英語

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【タイトル】地上最強の受験英語
【著者】吉ゆうそう
【肩書】代々木ゼミナール講師
【出版社】光文社
【サイズ】新書
【ページ数】230頁
【目次】
序章  ”英語オタク”のススメ
第1章 ”正しい受験生”入門
第2章 長文をスラスラ読む”イメージ直読”
第3章 ”イメージ直読”実戦編
第4章 ”読解ローラー作戦”を開始せよ
第5章 自分でカードやノートを作る
第6章 ”ぶっちぎり法”と”十指法”
第7章 英文法&英作文の”賢い攻略法”
【初版発行年月日】1997年7月30日
【収蔵品発行年月日】1997年7月30日 初版第1刷発行
【収蔵品定価】本体829円+税
【入手困難度】★★★☆☆
【学力貢献度】☆☆☆☆☆
【ヤフオク相場】2500円~
【鑑定額】108円
【代替参考書】吉ゆうそう「英語超独学法―秘中の秘34のノウハウ」(南雲堂)
【コメント】
本名の吉村雄壮時代から数えると結構長いキャリアのある吉ゆうそう師の自伝兼学習法指南本。

手元にある最も古い1989年の冬期直前講習パンフレットでは大宮校で「基礎完成英語ゼミ」と「日東駒専英語ゼミ」(どちらも共通テキスト)を持っているのだからかれこれ20年は代ゼミ講師だったことになる。本書の刊行が1997年、「英文読解スーパー解テク101」の刊行が2001年だから、この頃は人気が出ていたのかと1997年の冬期直前講習パンフレットを見ると冬期の単科はゼロ(!)で大宮校の「明治・中央・法政大文系コース」(英文法・語法)と「日東駒専文系コース」(英文読解)しか無い(直前も共通テキスト1コマ)。このレベルの使われ方をしている講師が代々木ライブラリーから2冊も参考書を出していたというのは驚きに値する。

年齢不詳で2000年以降は出来損ないのホストのような写真に変わったが、それまではヤンキー顔の写真で少林寺拳法三段の「自称」武闘派ということもあって表紙は正拳突きである。

自分はどうやって英語を得意にしたか、という自伝調の苦労話と、その中で見つけた泥臭い体育会系の方法が羅列されているが、相当な分量を力任せに暗記しようとするのでよほど素直な体育会系以外はついて行けなくなるだろう。

「イメージ直読」というのも単なるスラッシュリーディングで、毎度問題になるどこで区切るか、という問題に関して
①接続詞の直前②前置詞句の前③関係詞の前④to不定詞の前⑤カンマやコロン、セミコロンの前
と説くが、⑤以外は文法力がなければ正しく切ることが出来ないことには目を向けない。それでいて文法重視のSVを意識させる読み方を指導する講師(富田師あたりが仮想敵と思われるが)に対して
SだのVだのNだのと英文を"生体解剖"して、挙げ句の果てに後ろから"訳し上げ"、フンコロガシならぬブンコロガシをして、なにがなんだかわからなくしてしまう
と悪態をつく。

風貌と手口とを併せて佐藤"人称代名詞it"忠志の幻影をそこに見るが、同族嫌悪なのか本文中にこんな記述がある。
 僕が予備校生のときに、入試直前の授業で、こう激励する講師の先生がいらっしゃった。「自分の周りは全て敵だ。敵にプレッシャーをかけろ。試験前に英字新聞を広げて、余裕を見せろ。試験中は、書いていないときでもコツコツと鉛筆の音を絶え間なくさせて、戦意をくじいてやれ」
 大バカ者だ。愚の骨頂だ。なぜこんなことをしなければいけないのか。また、意味のないコツコツという音を聞かされる身にもなってみろと言いたい。犯罪行為だ。自分さえよければ他人はどうでもいいという発想じゃないか。(64~5頁)
ちなみに佐藤の「ズバ釈」もスラッシュリーディングの本である。

本書の中で使い潰した「恩書」として勧められているのが1975年刊の中原道喜「入試でねらう英文解釈問題」(吾妻書房)、二度目の浪人時に1976年刊の「石黒の英語構文1000」(代々木ライブラリー)を全文暗記したと言っていることからも年齢がおおよそ見えてくるが、「石黒先生にはほんとうに感謝している」と書いているクセに著者名を石黒哲と間違っているのだからどれだけ感謝しているのかは疑問である。

部分的には首肯出来るところもあるが、全体で見ると暑苦しい丸暗記主義、「読書百遍意自ずから通ずる」という昭和的な価値観一色で、よほど波長が合う人でない限り不要だろう。
どうしても中を知りたければ代替参考書に「ぶっちぎり法」や「十指法」については書かれている。
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# by roudai | 2017-09-19 00:00 | 英語 | Comments(0)

収蔵品番号629 日本史の最重点150

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【タイトル】日本史の最重点150
【著者】加藤幸夫
【肩書】駿台予備学校講師
【出版社】三省堂
【サイズ】B6
【ページ数】248頁
【目次】
はしがき
原始・古代 29
中世 21
近世 27
近現代 46
文化史 27
【初版発行年月日】1993年12月10日
【収蔵品発行年月日】1993年12月10日 第1刷発行
【収蔵品定価】980円(本体951円)
【入手困難度】★★☆☆☆
【学力貢献度】★★★☆☆
【ヤフオク相場】1000円~
【鑑定額】1000円
【代替参考書】
【コメント】
三省堂から白井師と共著で「みてすぐわかる」シリーズを出している加藤師だが、単著は本書とライオン社の薄い新書判2冊ということで、「ブルゾンちえみ with B」のブリリアン程度の評価しかしていなかった。

本書自体もすっかり存在を失念しており(山本洋幸「世界史の最重点230」と併せて影が薄い)、先日ヤフオクに馬鹿みたいな値で出品されて初めて存在を意識した。たまたまAmazonに捨て値で出ていたので取り寄せたところ認識を一新したので取り上げてみる。

まず何が凄いかと言えば、裏表紙のアオリ文句である。
●試験場で、あと1点をもぎとるための重要事項を網羅。
●断片的・個別の日本史知識を交通整理。
●入試に出るところのみを、★印3段階で重要度表示。
●日本史をこれから始めようという人は買わないで下さい。
参考書購入者の大多数であるところの日本史初心者に対して「買わないで下さい」と豪語する態度。しかも、冒頭に「1点をもぎとるための知識」と「重箱の隅」宣言をしていながら、タイトルは「日本史の最重点」という矛盾。

中を見ていくと、150のテーマ毎に時代を跨いでまとめられている。

たとえば「18 流された人々」は奈良時代から江戸時代にかけて時の権力者から流罪を言い渡された人々の行き先と原因が並べられている。個別の情報は教科書にも載っているものが大半だが、早良親王の死因(教科書では「憤死」と書かれているが抗議のための絶食死)なども書いてある。
中でもアッと驚いたのは、奈良時代に流罪となった二人の僧侶玄昉道鏡の左遷先についてで、それぞれ「筑紫観世音寺」と「下野薬師寺」は教科書的知識だが、この2つの寺の共通点(東大寺と併せて「天下三戒壇」)については初めて見た。
「41 日本国王足利義満」では義満の権力奪取の過程が示され、最後に武士出身の「太政大臣」と「関白」の一覧が示されている。平清盛・足利義満・豊臣秀吉までは誰でも知っているが、最後の武士出身の太政大臣は誰か?また、最初の武士出身の関白は豊臣秀吉だが、最後の武士出身の関白は誰か?(答えは最後に)
「58 外国船と事件」では織豊期のサン=フェリペ号から終戦時のミズーリ号まで時代を跨いで並べられているが、ポサドニック号ヘスペリア号までカバーしているところにシビれる。
「132 仏像」も単なる羅列ではなく、「如来」「菩薩」「明王」「天」「羅漢」に分け、それぞれの違いも明記されている。
惜しむらくは「131 中世の建築史」で金閣の第二層(「潮音」)が銀閣の第二層(「潮音」)と混同されていたり、銀閣の第一層と第二層の名称が逆になっている点と「123 戦後の日中貿易」で人名ベタ問の達之助が間違っていることくらいか。
最後の248頁が丸々「150 祝祭日」となっているようにあとがきも索引もない潔いレイアウトもベテラン講師の情熱の現れだろう。

類書を探してみたが最近の参考書では意外とこのテの作りの本はなくそういう意味でも貴重である。

【クイズの答え】
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# by roudai | 2017-09-12 00:00 | 社会 | Comments(0)

収蔵品番号628 現代文論述

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【タイトル】合格への問題演習 現代文論述
【著者】おのひろし・小林敏明/高橋一夫監修
【肩書】河合塾専任講師
【出版社】河合出版
【サイズ】A5
【ページ数】137頁+別冊解答10頁
【目次】
第一章 随筆
  〔1〕芸術の持続性とは〈吉田秀和「音楽展望」〉(東京大)
  〔2〕捨てられたピアノの命〈芥川龍之介「ピアノ」〉(名古屋大)
  〔3〕悼みとはげましと〈川端康成「夕日炎々」〉)(大阪大)
第二章 近代詩
  〔4〕ことばのあそび〈谷川俊太郎「ことこ」〉(都立大)
  〔5〕時の流れに浮かぶ生〈伊藤整「弟の日」〉(東京大)
  〔6〕智恵子とレモン〈高村光太郎「智恵子の半生」〉(北海道教育大)
第三章 小説
  〔7〕化物ロマネスク〈内田百聞「件」〉(北海道大)
  〔8〕青春いまひとたび〈永井龍男「小美術館で」〉(広島大)
  〔9〕雨の朝の視界〈幸田文「おとうと」〉(大阪大)
第四章 近代文語文
  〔10〕諭吉の情報理論〈福沢論吉「学問のすゝめ」〉(広島大)
  〔11〕鴎外の処世案内〈森鴎外「智恵袋」〉(京都大)
  〔12〕漱石の留学白書〈夏目漱石「文学論」〉(東京大)
第五章 言語論
  〔13〕ことばの危機と想像力〈宮本忠雄「言語と妄想」〉(獨協大)
  〔14〕へんな「あなた」〈外山滋比古「日本語の個性」〉(九州大)
  〔15〕言語学者への一提言〈泉井久之助「なお霧中 日本語の系統」〉(名古屋大)
第六章 文化・文明論
  〔16〕宗教者としての猟師〈岩田慶治「カミの人類学」〉(秋田大)
  〔17〕モノ作りの原点〈秋岡芳夫「住-すまう」〉(一橋大)
  〔18〕高校野球のイデオロギー〈作田啓一「恥の文化再考」〉(大阪大)
第七章 思想・哲学
  〔19〕正しい論理と天才の眼〈大森荘蔵「流れとよどみ-哲学断章-」〉(東京大)
  〔20〕日常的合理性の崩壊〈竹内啓「近代合理主義の光と影」〉(東京大)
  〔21〕生きた歴史とは〈中村雄二郎「哲学の現在」〉(筑波大)
第八章 芸術論
  〔22〕芸術論の西と東〈山崎正和「東洋と西洋の技術観」〉(岡山大)
  〔23〕コルビジェの苦虫〈栗田勇「思索の風景-都市への架橋」〉(東京大)
  〔24〕スケッチを考える〈辻まこと「動物スケッチ」〉(北海道大)
第九章 文学論
  〔25〕自我との葛藤〈中村光夫「漱石の青春」〉(岡山大)
  〔26〕叙事詩的世界への憧れ〈三島由紀夫「小説家の休暇」〉(北海道大)
  〔27〕小説の原点に迫る〈辻邦生「小説の序章」〉(横浜国立大)
第十章 社会科学評論
  〔28〕ヴェーバーの方法論〈大塚久雄「社会科学における人間」〉(東京大)
  〔29〕大衆の声としての世論〈宮沢俊義「民主制の本質的性格」〉(東北大)
  〔30〕盛り合せ音楽会〈丸山貴男「戦中と戦後の間」〉(一橋大)
【初版発行年月日】?
【収蔵品発行年月日】1994年3月1日 初版第10刷発行
【収蔵品定価】定価762円(本体740円)
【入手困難度】★★★☆☆
【学力貢献度】★☆☆☆☆
【ヤフオク相場】2000円~
【鑑定額】1000円
【代替参考書】竹国友康・前中昭・牧野剛「現代文と格闘する三訂版」(河合出版)
【コメント】
長年紹介しようとして読みかけのまま放置してきたが、リクエストがあったので気合を入れて読んでみた。

「現国論述」は国会図書館に収蔵されているようだが、書誌情報からもこの本と同一の内容で、以前ヤフオクで見かけた時は一時期の「新・秘伝のオープン」と同じ赤茶色の表紙だったと記憶している。画像の版は最後の方のもので、その間に同じ表紙で「進学研究社」版も存在する。

「合格への問題演習」シリーズは当時の進学研究社(河合出版)では最難問集という位置づけで、「一〇〇万円参考書ハンター」でも取り上げたとおり、「数学Ⅰ」「基礎解析」「代数・幾何」「微分・積分」「図形問題のすべて」と「物理」「化学」「日本史重要24テーマ」「世界史重要28テーマ」の計10冊が刊行されたが、数学→理科→国語→社会の順にフェイドアウトした。

刊行当時、記述式専門の問題集型参考書は他に「田村の現代文講義・3」くらいで、目次を見れば分かるようにほとんどが国公立2次の上、出題校も旧帝大を中心に良問揃いである。このラインナップを見て、誰かさんの記述専門問題集を見れば出題校のレベル差は一目瞭然だ。

時代が時代なので、本文の長さで超長文と言えるのは北大の内田百閒「件」(本文だけで6頁強!)くらいで、他は3頁前後だが、キチンと読もうとすると結構骨の折れる文章が並ぶ。
別冊解答は文字通り「解答のみ」書かれており、問題解説や解答作成のためのヒント(視点)はコラム形式でびっしりと本文の周囲を埋め尽くしている。そういう意味では「現代文解釈の方法」(中央図書)や「詳解 現代文」(旺文社)といった旧来の現代文参考書の書式を受け継いでいる。
基本的には現在の河合の現代文参考書と同様に本文を段落ごとに整理する書き方だが、前半の文学的文章(含む9章)をおの師、後半の論理的文章を小林師が分担して書いているので、書き手の色がハッキリ分かれる。特に前半、本文に関連する映画の蘊蓄が頻出するあたりがいかにも授業で語っているようでほほえましい。
今時の参考書は近代詩だけで1章を立てたりしないのでそういう点でも新鮮だが、問題が難問の割には解答が陳腐でもう一押し欲しい感じがする。受験生が書くならこの程度なのかもしれないが、難問集ならそれなりの解答は示して欲しいのでやや評価を辛めにした。
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# by roudai | 2017-09-05 00:00 | 国語 | Comments(3)

発行書籍番号018 現代文の点数が面白いほどとれる本…より役立つ本2017年版

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【タイトル】センター試験現代文[評論][小説]の点数が面白いほどとれる本…より役立つ本2017年版
【著者】原ハジメ
【サークル】タイム指数研究所
【サイズ】B5
【ページ数】44頁
【目次】
はじめに
第一講 評論文の読み方・解き方
第二講 小説文の読み方・解き方
【付録一】「新・一読たどり読み」のための手引き
【付録二】センター漢字の三大注意事項
【付録三】センター試験平均点推移と出典一覧
あとがき
【初版発行年月日】2017年8月13日
【定価】400円
【在庫状況】在庫有
【学力貢献度】★★☆☆☆
【コメント】
当博物館監修の本格的(?)受験参考書第8弾。
コミックマーケット92にて販売。
昨年よりさらに二ヶ月遅れの刊行だが二〇一七年のセンター試験本試験現代文の最も詳しい解説書。著作権の関係で問題は未収録。
お買い求めいただいた方は河合塾より問題をダウンロードしてください。
新高三生向けに行われた「センター試験現代文ゼミ」の講義録で、今年のセンター現代文を徹底解説。
今回も、森久師の幻のメソード「一読たどり読み」を継承した「新・一読たどり読み」を用いてセンター現代文の過去問を読解法・解答法の両面から分析。
今年は評論の解説に板書が登場して分かりやすさアップ!

2017/08/19 20:30
ちょうど品切れになっていた「参考書ハンターPARTⅠ」と共に本日Comic Zinさんに搬入してきました。おそらく一両日中には通販可能になっていると思います。

2017/09/02 17:30
1週間待って先週日曜に登録されましたがいきなり「購入不可」で表示。そんなに売れているのでしょうか?
今日改めて納品してきたので現在は通販で購入可能です。

http://shop.comiczin.jp/products/detail.php?product_id=33364
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# by roudai | 2017-08-01 00:00 | 同人誌 | Comments(4)

夏コミ3日目に参加します(諸注意追加)

仕事が立て込んでいて家に帰ると寝室直行な毎日ですが、こういう時に限って夏コミに受かってしまいました。

場所は
8/13(日)東地区“エ”ブロック-17a
です。
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今年は何と成人向と評論が隣り合わせという凄い場所に。お隣も受験関係の模様です。
角地なので多少はスペースに余裕がありそうですね。

言い訳続きですが、カットに書いた以上「より役立つ本」を最優先します。
「シン・ヨゼミ」は「代ゼミ教育展」のレビューなども追加したいので間に合うか微妙です。
その代わりだいぶ資料が増えたので既刊部分も手を入れる予定です。

例によって進捗はこの記事に追記していきます。

2017/07/17 23:30
休日出勤のサーバールームで夏風邪をひいて38度の熱をだしながらなんとか評論のテープ起こしは完了しました。小説は結構あっさりした内容なので印刷所の〆切から逆算してギリギリ間に合いそうです。

2017/8/11 18:30
夏コミが始まりましたがのんびりと家で出店の準備をしています。
新刊は「2017年度版」のみです。

場所が場所なので、朝一ちょっと一回りしてきます。12時を過ぎればトイレ以外は席にいると思います。
見たい物があれば明日倉庫に行ったときに取ってくるかも知れません。
なるべく過去に持って行っていないものを選んでいます。
例の物はあるので見たい方はお声掛けください。
長時間の立ち話は両隣のサークルのご迷惑になるだけでなく、通行の妨げになりますのでお控えくださいますようよろしくお願いいたします。

当サークル目当てでいらっしゃる方は夏コミ初心者が多いようなので、来場と帰宅に関するアドバイスを一つ。

3日目は大体12時過ぎくらいに入場制限が解除されます。この時間以降であれば入場のために行列する必要はありません。当サークルは完売とは縁がないので、この時間に来ていただければ十分入手できます。

また、15:00以降にお帰りになる場合、最寄りのゆりかもめ「国際展示場正門」駅とりんかい線「国際展示場」駅は大変混雑します。少し歩きますが「国際展示場」駅真横のゆりかもめ「有明」駅から新橋行きにお乗りになると1,2本見送れば座って帰れます。

猛暑が予想されますので、暑さ対策と水分補給には万全を期してください。

2017/8/13 21:00
帰ってきて荷物を整理しているところです。ご来場下さった皆様ありがとうございます。
久しぶりに新刊のある出店だったためにそれなりに売上は立ちました。
あまり後ろ後ろ言い過ぎて、日中ヒマで15時過ぎに立て続けに来訪を受けたのは想定外でしたが。
大半の方にお話ししたかと思いますが、次は「第4回おもしろ同人誌バザール」になります。
仕事が立て込んでいてモチベーションが保てるか微妙ですが、チビチビと作業をしていきます。
冬コミはもうカット描きが終わっているのでこれから申し込みます。受かれば12/31です。
それでは皆様お疲れさまでした。

>1983さん
貴重な資料をお持ちいただきありがとうございます。
自分の在籍する前の代ゼミがあんなにカオスだったとは驚きでした。
また機会がありましたらよろしくお願いいたします。
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# by roudai | 2017-06-11 00:00 | おしらせ | Comments(14)

春のイベントのお知らせ(追記アリ)

年明けから週休1日生活が続きオークションで落札するのが精一杯という毎日です。
夏コミはとりあえず申し込みましたが、そろそろタイミング的には落ちそうな予感。
毎度の如く先の予定過ぎて手を付けない悪癖を返上するためにこの春は無謀にも2回のイベントに参加予定です(どちらも当選しているので、私の気力が追いつけば)。

4/2(日)おもしろ同人誌バザール3&お花見@大崎夢さん橋
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毎回challengingな会場で行われる「おも同」ですが、今回はJR大崎駅改札前の「夢さん橋」(東西自由通路)というまた凄い場所(11:00~16:00)。好天ならその後花見に移行ということなのでお時間のある方は遅めに来られるといいかも。
一応、ここ合わせでセンター本を企画中ですが、まだ表紙しか作っていません。

2017/04/01 19:30
色々ジタバタしてみましたが、新刊はありません。通販の在庫切れが続いていますので、通販で買えなかった方はぜひお越し下さい。
天候が微妙ですが、雨天・強風の場合は以下の別会場にて開催します。
ミーティングスペースBULB
http://bulb.tokyo.jp/access.html
大崎ウィズシティテラス2F

注意点が3つあります。
①出来るだけ公共交通機関をご利用下さい。
②会場が野外かつ線路上空のスペースのため、風に飛ばされて線路・架線への飛散があったときはイベント中止の畏れがあります。必ずカバンなどをお持ちになってご来場下さい。
③今回は場所が狭いため、長時間の立ち話は両隣の迷惑になります。なるべく短時間に切り上げて下さいますようお願い致します。

今年のセンター本は次の資料性博覧会10合わせの予定です。

2017/04/01 23:30
本日はお疲れさまです。帰ってくるまでが即売会です。
2次会まで参加したので酔っぱらってます。会場があまりにオープンだったため、刺さるお客さんがほとんどおらずマジで売上ゼロを覚悟しました。結局購入して下さったのは2人だけでしたが、お1人全部買いという剛毅な方だったので数字的に何とか格好は付きました。

次もこんな感じの予感が。新刊を出せば良いだけの話なんですが。明日からチビチビ準備します。シン・ヨゼミは結構肥大化してしまったのでセンターと平行では恐らく厳しいかと。

2017/04/07 23:30
休日出勤のついでに新宿まで行って納品してきました。現在は在庫のある分は全て通販可能です。

5/4(木・祝)資料性博覧会10
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「おも同」主催の臼井総理さんのtwitterで見かけたイベントで、「「資料系同人誌」とは資料や研究を中心とした同人誌。手法は図、年表、統計、リスト、カタログ、写真、イラスト、マンガ、評論など自由。」という概要から「出るしか!」と慌てて2次申し込みをしたところ運良く受かりました。場所は「あの」中野サンプラザ 13階で時間は11:00~16:00。「シン」の完全版がここまでに出せると良いのですが・・・。

とくに「資料性」はアウェイ感バリバリなので(個人的に買いたいサークルさんは結構あるが)、GW中に予定のない方は是非中野まで。

なお、仕事の都合などで新刊が出ない(参加を中止する)場合はここで告知します。

ふと、金谷ヒデユキ「地獄のスナフキン」が聞きたくなってCDの棚を漁ったら、お目当てのCDが出てこないのに「京大入試47年の軌跡」が6年越し(爆)で出てきました。
井上陽水はエライ!
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未開封のままなので、このままオークションに出せば万券コースです(爆)。例の件は開封した後に調査します。

2017/05/03 15:00
今、倉庫に行ってBlacklistを引っ張り出してきました。
まだテープ起こしの最中ですが、何とか「評論(第1問)」だけはコピー誌で出したいと思います。
非売品は全面入れかえしましたので、来られる方はお楽しみに。

2017/05/04 00:21
すみません、まだ第一問の2/3までしか終わっていないので新刊は出せません。
このペースだと6月末くらいに通販からになりそうです。

イベント自体は参加しますので、非売品に関してはお声掛けいただいた方のみお見せ致します。
入場にはパンフレット(500円)が必須です。
https://mandarake.co.jp/information/event/siryosei_expo/ippan.html
12時までは混むそうなので、お急ぎでない方は12時過ぎにお越し下さい。

2017/05/04 08:45
おはようございます。ギリギリまでジタバタしたせいか体調があまり良くありません。
在庫を引っかき回したら、二〇一〇年版のコピー誌が出てきたので賑やかしで持っていきます(販売価格100円)。ここ2年くらいは売っていない代物なので持っていない方は最後のチャンス。この辺は再版しても売れないのが目に見えているので再版しません。
それ以外はいつも通りの品揃えになります。

2017/05/04 18:30
お疲れさまです、先ほど無事帰ってきました。
新刊がないのに有料会場にもかかわらずお越し下さりありがとうございました。
手は付けていますので、なるべく早く「2017年版」だけでも形になるように努力します。
GW後半はのんびりと戦利品を楽しんで下さい。

次の予定は一応夏コミですが、当落次第ではどこか申し込むかも知れません。
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# by roudai | 2017-02-27 00:00 | おしらせ | Comments(16)

収蔵品番号600 京大入試47年の軌跡

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【タイトル】大学への数学 京大入試47年の軌跡 CD-ROM版
【著者】大学への数学
【出版社】東京出版
【メディア】CD-ROM
【枚数】1枚(147MB)
【動作環境】
システム:日本語版Windows95/98/NT4.0以上/MacOS8以上
CPU:Pentium133MHz以上(MMX300MHz以上推奨)/PowerPC(100MHz以上推奨)
メモリ:64MB以上
ドライブ:4倍速以上(8倍速以上推奨)
モニタ:800×600ドット以上
    (High Color以上表示可能)/(32000色以上表示可能)
【初版発行年月日】2004年
【収蔵品発行年月日】2004年 発行
【収蔵品定価】2100円(税込)
【入手困難度】★★★★★
【学力貢献度】★★☆☆☆
【ヤフオク相場】20000円~
【鑑定額】5000円
【代替参考書】「京都大学数学入試問題50年―昭和31年(1956)~平成17年(2005) 」(聖文新社)
【コメント】
雑誌「大学への数学」の別冊として毎年刊行している「京大入試10年の軌跡」の総集編。姉妹編の「東大入試43年の軌跡」を既に紹介しているが、部屋から発掘するのに6年の歳月を要した。こちらは後から新品で購入したものなので、1958~2004の47年分の二次試験を収録。中身は京大の二次試験の過去問とその解答を1問につき1ファイル(問題だけのファイルも別にある)にバラして難易度・発想力・処理力をそれぞれ3段階評価したもので、各項目ごとに問題を検索することも可能。
OSの指定はあるが表示周りと検索機能をMacromediaDirectorで作っているからで、誌面は300dpiのPDFのため、誌面を見るだけならAcrobat Readerが入っていればOSは問わない。ちなみに館長のWindows7環境で問題無く動作した。

キーワード検索も出来るので「ペル方程式」で検索すると2題出てくる。(クリックすると拡大します)
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また、年度で検索して「100万円参考書ハンター」で取り上げた1975年の問題を表示すると理系の4番であることが分かる。(クリックすると拡大します)
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大数の解答(PDF)を見ると進学研究社よりさらに簡潔。しかし「ハンター」を見てもらえば分かるように、「ただし」以降の特殊条件に関する考察がないため、この解答では大幅減点されるだろう。速報版を改訂せずにそのまま収録している故の欠点と言える。
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東大や京大は10年以上前の問題を少し変えただけで出題した過去が何度もあるだけにこういったデータベースは受験生にとってありがたいはずなのだが、東京出版が楽天市場から撤退したのを期に絶版。ただ改訂後13年が経ち、別途「10年の軌跡」が2冊必要になっており、聖文新社から代替参考書も出たため、一時の希少性はだいぶ薄れた。

「10年の軌跡」の目玉である受験生の報告も無いし、収録年数でも代替参考書を下回っているので、熱烈な大数ファン以外は代替参考書で止めておいた方が賢明である。
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# by roudai | 2017-02-17 00:00 | 数学 | Comments(0)

収蔵品番号591 現代国語 現代文レトリック読解法

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【タイトル】現代国語 現代文レトリック読解法
【著者】所一哉
【肩書】作家・元相模女子大学教授
【出版社】匠出版
【サイズ】B5
【ページ数】214頁
【目次】
はじめに

第一章 ジュニアのための文章読本

苦手な現代文――母国語の拒否反応は若者の恥
確実な方法はあるのか
漢字・漢語についての知識――その1
段落とは何か
文脈というあいまいな言葉
文章の要約の手品
要約はコミュニケーションの原型
英語の文章と日本語の文章
英語の言語観
論理とレトリック――その1 欧米の場合
日本人の言語観――その1
日本語の文章
日本人の言語観――その2
漢字――その2 三千字の伝統と意味
論理とレトリック――その2 母国語の場合
古典の文章
現代の文章

第二章 シニアのための文章読本

レトリック文法はなぜ必要か
日本人のアイデンティティと文章
文章観と哲学
言語過程批判
言は事なり
メルロ・ポンティ
漢字・漢語の再考
日本語の表記
「話すように書け」伝説
日本文章史の系譜

第三章 レトリック文法の基礎

学習の心がまえ
レトリック文法とは何か
イメージのレトリック――イメージ構成の工夫
陳述のレトリック――陳述のしかたの工夫
 ①例示 ②対比
 ③重複 ④理由
 ⑤比喩
思考のレトリック――論理の組み立て方の工夫
 Ⅰ 接続的用語を用いる思考形式
  1 接続的用語を単独で用いる場合
  2 接続的用語を重ねる場合
  3 語句または一つのセンテンスが接続的用語の役割をする場合
 Ⅱ 指示語を用いる思考形式
 Ⅲ 文意の形成自体が生み出す思考形式
  1 並列型思考
   (a)直列的連続
   (b)並列的連続
   (c)連鎖的連続
   (d)漸層的連続
  2 転化型思考
   (a)接続的用語の省略によるもの
   (b)本来の転化型
  3 対象・批判型思考(付 対象・批判・意見型思考)
  4 否定・肯定型思考
  5 問・答型思考
思考形成の競合
パラグラフの成立と叙述型の形成
要約とは何か
要約の原理
 Ⅰ 文章表現自体の要約
 Ⅱ 論理の要約
  ① 接続的用語を用いる思考形式の場合
  ② 指示語を用いる思考形式の場合
  ③ 文意の形成自体が生み出す思考形式の場合
 Ⅲ 叙述型によるパラグラフの要約
  ① 母国語固有の内発的叙述型の場合
  ② 外来の叙述型の場合

第四章 現代文レトリック読解法

問題文克服のために
 内発的叙述型の文章読解法
西洋学事始 樺山紘一
驚いた花 高橋たか子
往還の記――戦艦大和の最期 竹西寛子
発想読書術 渡部茂
古典からどう学ぶか 丸山真男
人間雑記 加藤楸邨
自治の構造 田中美知太郎
個人と社会 小林秀雄
青年と老年 小林秀雄

 外来の叙述型の文章読解法
時間と自由 渡辺慧
科学と哲学とのつながり 湯川秀樹
芭蕉雑記 芥川龍之介

第五章 小説の鑑賞読解

生きることを学ぶ
近代芸術の特徴
小説とは何か
散文の実態と役割
小説の文章のメカニズム――作者の表現素材への距離感と視点の問題――
私小説と心理小説
鑑賞読解のテスト・ポイント
 主題(テーマ)
 パラグラフ
 接続的用語の使われ方
 入試小説文の対応の手順
海も暮れきる 吉村昭
アカシアの大連 清岡卓行
豊饒の海 三島由紀夫
鼻 芥川龍之介

本書に用いられている符合・図式について
レトリック文法の輪郭要覧
【初版発行年月日】?
【収蔵品発行年月日】1988年発行
【収蔵品定価】1700円
【入手困難度】★★★★★
【学力貢献度】★★★★☆
【ヤフオク相場】60000円~
【鑑定額】3000円
【代替参考書】酒井敏行「酒井の現代文ミラクルアイランド (評論篇)」(情況出版)
【コメント】
新年明けましておめでとうございます。
毎年三が日のテーマを決めて書いていましたが、今年はこれといったアイディアが湧かなかったので、絶版になっている同人誌で紹介済の本の中から、相変わらずマボロシ度の高いこの1冊を取り上げる。

国会図書館にも収蔵されていないのと某東大出の家庭教師がオススメに上げたためヤフオクでは10万というベラボーな価格で出品されている。
館長が現役時代に代ゼミ本校の代々木ライブラリーに置かれていて、当時としてはお高いお値段だったが清水の舞台から飛び降りる気持ちで買ったのを覚えている。匠出版はマイナー出版社ながら渋くていい本を出していたが、コナトゥスシリーズはB5サイズということで敬遠されたのか、数年で店頭から消えた。

欧米と日本のレトリックは別のものだとする筆者の提唱する「日本語レトリック文法」に基づいて評論・小説の読解から要約までを幅広く解説してくれる。
問題文を文レベルで解析して一文の内容とその組み合わせから重要な箇所をあぶり出す、という手法で、強いて言えば代ゼミ酒井師の読解法に近いか。
現代文の「要約法」を真っ向から扱った参考書は他に谷田貝常夫「現代文要約法」(三省堂)程度しかないが、方針が明確な上、要約例が生硬な分、受験生レベルでも十分真似できる内容になっている。
第一章、第二章はやや高踏的すぎて受験生が読んでもピンと来ない内容。第三章はアタリマエのようでいてキチンと文章化されることが少ない内容で読解だけでなく小論文にも役立つ内容が豊富な例文を元に具体的に語られている。今、これと同じことをすると著作権の処理が面倒で出版社が嫌がりそう。
第四章・第五章は実際の入試問題(出題校は書いていないが「アカシアの大連」は有名な共通一次試験の問題)で記述解答も多め。
問題演習がある程度あるものの、この本を読んでそのまま問題集にこの方法論を応用出来る生徒がどれだけいるかは疑問。まだ教え方の固まっていない国語教師が自分のスタイルを作る参考にするという使い方がベストと思われる。
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# by roudai | 2017-01-01 00:00 | 国語 | Comments(0)