昔の大学受験参考書を展示する私設博物館です。
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収蔵品番号295 代ゼミ酒井の現代文特講 2011年 08月 02日
【著者】酒井敏行 【肩書】代々木ゼミナール講師 【出版社】文英堂 【サイズ】A5 【ページ数】CD2枚+テキスト63頁+正解答集32頁 【目次】 予講 <CD Vol1> 第1講 <文明論>を解く 栗田勇『文明のたそがれ』('86・学習院大学文学部) 第2講 <構造>を解く 山口昌男『旅の文体』('83・共通一次本試験) 第3講 <文化論>を解く 中沢新一『雪片曲線論』('90・早稲田大学教育学部) <CD Vol2> 第4講 <小説>を解く 岡本かの子『鮨』('89・大学入試センター試験試行テスト) 第5講 <随想>を解く 大庭みな子『虹の橋づめ』('91・東京大学文系) 第6講 <読む>とは何か 宮田光雄『希望としての教育』('90・東北大学) ●別冊 正解答集 【初版発行年月日】1991年11月 【収蔵品発行年月日】不明 【収蔵品定価】2900円(本体2816円) 【入手困難度】★★★☆☆ 【学力貢献度】★★☆☆☆ 【ヤフオク相場】1500円~ 【鑑定額】1000円 【代替参考書】酒井敏行「増補改訂版 酒井の現代文ミラクルアイランド (評論篇)」(情況出版) 【コメント】 今でこそ千数百円の受験参考書にCDが付くことは珍しくないが、おそらく語学系以外で講義形式のCDが付いた(正しくはCDにテキストが付いた)最初の参考書シリーズ。1枚74分というCDの規格上、2枚なければ解説を収録しきれなかったためこの値段になった模様。CDはプラスチックケースに入り、問題と解答がそれぞれ別冊という体裁だが、後にテキストにCDが付く改装版となって7年後に1890円(税込)で再発売された。 酒井師は予備校バブル期には既にトップ講師の地位を築き、20年以上もその地位を守り続けているのは業界の移り変わりの激しさを考えると奇跡的といえる。著書は意外と少なく、現代文で現役なのは、「ミラクルアイランド」の他にライオン社の「酒井式なるほど上達法」と東京書籍の「酒井敏行の現代文(達人講座 センター攻略)」しかない。やはり西谷師同様、長生きのコツは「参考書を乱発しないこと」なのだろうか。 酒井師が若手講師だった頃に代ゼミから「要点集中ベストシリーズ 現代文読解の基礎」という60分×3巻のビデオ教材が出ているものの、一般的には酒井師の生の声による授業の概要を伝えるものはこの「CD講義」しかない。 直接授業を受けたことがないので、CDを聞き始めてまずビックリしたのは、あれ?酒井師ってこんな声だったっけ?ということだ。何となく活動家的な甲高い声をイメージしていたのだが、猫なで声に近い低音。サテラインの広告ビデオなどで見ているはずなのだがなんで勘違いしていたのだろうか。 たかだか6題なので今回も出題年度と学部をそれぞれ調べてみたが、発行年の春に行われた東大の5番を収録していたり、当時田村師と並ぶ早大現代文のエースでありながら、前年の早大の教育(もっとも核兵器だポストモダンだと酒井師好みの題材ではあるが)を収録していたり妥当な問題選択である(本科の「国公立大現代文」テキストの内容そのままっぽいが・笑)。 74分×2という時間制限のためか、基本的には即答法が主で、個別に選択肢を潰す消去法はあまり用いられない。そのため、「ミラクルアイランド」の時にも書いたが、「もちろん」とか「これしかない」という出来る人目線の解説になりがちだ。 特に気になったのは第2講の空欄補充で、 空港ターミナルでビザに手落ちがあると指摘され、三日出発を延長し、ニュー・ヨーク大学で講義するはずだったのを一週間延ばし、かわりにカナダのバンクーバ経由でトロント大学へ向かった。トロント大学では偶然フランス研究科主催の「演劇性」についての国際シンポジウムが行われていたので、( A )とばかりにこのシンポジウムに参加した。おかげでフランスのベルナール・ドールのようなブレヒト研究家や、サミュエル・ベケットの研究で知られるラビー・コーン女史と思いもかけず色々と意見を交わすことができた。という問題の下にヒント(?)として ○<空欄補充>―( A )とあり、CDの解説でも ( A )を解くきっかけ、手がかりというのはね、言うまでもなく手がかりは、文脈の前と後ろをキチンとまず見なさい。( A )の2行前、ね、「偶然」とあるでしょ。つまりこれは「偶然出会ったこと」なんですね。そしてなおかつこの人はですね、32・3行目、出発点から躓きがあった。ビザに手落ちがあるというかたちで困っていたんですよ。困っていたところに偶然丁度うまい具合にいいことがあったんですね。つまり、フランス研究科主催の「演劇性」についてのシンポジウムがあったわけですよ、会議がね。もし、これがねキチンと出発通りに出発して、計画通りにキチンキチンといってしまったらこんな国際シンポジウムに彼は参加できませんでしたね。自分自身。ということは当然( A )には困っていた時に偶然いいことに出会うという意味が欲しいんです。さて正解は・・・(CD Vol.1 9track 2:56~3:49)と解説している。ここで選択肢が無かったとしてどのようなことわざを思い浮かべるだろうか。 さらに、選択肢の意味を酒井師は解答の<考え方>に示しているのだが、 寝耳に水=突然の出来事にとても驚くこと。答えはもちろん「渡りに舟」だし、酒井師もそう言っているのだが、こんなにクドクドと「困った時」を連発されては「地獄で仏」と考えてしまう受験生が出てしまうのではないか。 前半の3題はさほど難しくはないが、後半の2題は極端にギアが上がる。特に東大の第5講は、一見平易な文章のようで、その底に流れる一貫したテーマを見抜けないとどう解答すればよいのか見当も付かない良問である。 娘が幼いころ、わたしたちはアメリカに住んでいて、ラガディアンとラガディアンディーという人形を欲しがったことがあった。粗末な木綿の遊び着を着た、毛糸の赤毛がもじゃもじゃの、女の子と男の子の対のいたずらチビッ子をかたどった、いかにもアメリカらしい人形である。ちなみに私が書いた答えは 「子供にとって粗末な人形の方が想像力をより発揮できるとは思いもしなかったこと。(38字)」 電話帳の解答は 「粗末な人形を仲間にして別世界に遊びたいという子供の夢を推察できず、既成の大人の美学を子供に当てはめること。(53字)」 スペースを考えると字数が多い気がする(場所を取る漢字が多いし)上に、簡単なことを難しく言ってるだけにも見えるものの、この程度が妥当かなと思ったら酒井師の読みはもう一歩踏み込んだものだった。 酒井師の解説が、娘はなぜ「きれいな服を着た既成の人形」ではなく、「ラガディアンとラガディアンディー」を欲しがったのかという本文に書かれていない点(他所の子は持っていて、自分だけ持っていなかったのではないか)にまで及んでハタと納得がいった。 酒井師の解答は 「娘は人形を母親に作ってもらいたかったはずなのに、その心を母親の自分が全く理解できず無視してしまったということ。(55字)」 酒井師の解答が一番字数が多いが、ひらがなが多く動詞中心なので名詞中心に書き換えれば字数をもっと削れる。たとえば「母親の作った人形を欲しがる娘の心情を全く理解できずに無視してしまったこと。(37字)」と書き換えても大筋は変わらない。なぜ、「昔、おばあさんが~」以下の文が本文中に存在するのか、電話帳や私の答えでは説明できていない。 これだけでなく、続く問二、問三も出題者の意図を明確にして、まるで数学の問題で誘導に乗るように答えを出していく様子はさすがと思わせる。 もっとも、正解答集の最後に「きけわだつみのこえ」を延々と引用したり、解説の途中で突然「トトロ」を例に引いて語りだすのも相変わらずの通常進行で苦笑を誘うのだが。
by roudai
| 2011-08-02 00:00
| 国語
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