浪人大学付属参考書博物館

roudai.exblog.jp
昔の大学受験参考書を展示する私設博物館です。

by roudai
更新履歴
2017/12/04
収蔵品番号063
の復刊情報を追記しました。

2017/08/22
収蔵品番号561
のレビューを公開しました。

2017/08/19
収蔵品番号416
のレビューを公開しました。

2017/05/03
春のイベントのお知らせに進捗状況を追加しました。

2017/04/08
春のイベントのお知らせに通販状況を追加しました。

2017/04/01
春のイベントのお知らせに当日の注意事項を追加しました。

2017/1/29
収蔵品番号222
のレビューを追加しました。

2016/9/24
収蔵品番号420
のレビューを公開しました。

2016/8/13
収蔵品番号467
のレビューを公開しました。

2016/7/23
収蔵品番号200
の復刊情報とレビューを追記しました。

2016/06/12
発行書籍番号006
の紹介記事を追記しました。

2016/03/23
収蔵品番号353
の代替参考書を変更しました。

2016/03/20
収蔵品番号470
収蔵品番号463
収蔵品番号456
収蔵品番号449
収蔵品番号414
収蔵品番号407
のレビューを公開しました。

2016/02/29
収蔵品番号505
収蔵品番号502
収蔵品番号460
収蔵品番号454
収蔵品番号410
収蔵品番号409
収蔵品番号405
のレビューを公開しました。

2016/02/14
収蔵品番号477
のレビューを公開しました。

2015/09/07
夏コミ新刊の通販を開始しました。旧刊も在庫ありです。

2015/08/29
収蔵品番号392
の復刊情報を追加しました。

2015/08/10
収蔵品番号452
収蔵品番号451
収蔵品番号450
収蔵品番号448
収蔵品番号447
収蔵品番号446
収蔵品番号445
のレビューを公開しました。

2015/08/01
発行書籍番号010
発行書籍番号008
発行書籍番号007
の改訂版情報を追記しました。

2015/06/01
収蔵品番号486
収蔵品番号487
収蔵品番号488
収蔵品番号489
収蔵品番号490
収蔵品番号491
収蔵品番号492
のレビューを公開しました。

2015/05/10
収蔵品番号478
収蔵品番号484
のレビューを公開しました。

2015/05/05
収蔵品番号472
収蔵品番号474
収蔵品番号475
のレビューを公開しました。

2014/11/30
収蔵品番号394
収蔵品番号399
収蔵品番号400
収蔵品番号402
のレビューを公開しました。

2014/10/14
収蔵品番号398
収蔵品番号397
収蔵品番号396
のレビューを公開しました。

2014/8/26
発行書籍番号011
発行書籍番号012
の委託販売を開始しました。

2014/6/7
収蔵品番号376
収蔵品番号150
収蔵品番号103
の代替参考書を変更しました。

2014/4/29
収蔵品番号434
のレビューを公開しました。

2014/04/19
収蔵品番号430
の代替参考書を変更しレビューに情報を追記しました。

2014/03/30
収蔵品番号357
の電子版復刊情報を追加しました。

2014/3/25
収蔵品番号433
収蔵品番号432
収蔵品番号431
のレビューを公開しました。

2014/02/26
収蔵品番号086
収蔵品番号347
の復刊情報を追加しました。
収蔵品番号393
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収蔵品番号349 読むだけで楽しく学べる文化史

d0133636_9453021.jpg
【タイトル】八柏龍紀の理解する日本史 読むだけで楽しく学べる文化史 龍の手引き書 文化史編
【著者】八柏龍紀
【肩書】代々木ゼミナール講師
【出版社】旺文社
【サイズ】A5
【ページ数】152頁
【目次】
はじめに
古代の文化
 ★飛鳥文化
 ★白鳳文化
 ★天平文化
 ★弘仁・貞観文化
 ★国風文化
 ★院政期の文化
中世の文化
 ★鎌倉文化
 ★室町文化
近世の文化
 ★安土・桃山文化
 ★江戸前期文化
 ★江戸後期文化
近現代の文化
 ★明治期の思想・文化
 ★大正・昭和の思想・文化
【初版発行年月日】1999年10月20日
【収蔵品発行年月日】1999年10月20日 初版発行
【収蔵品定価】1000円+税
【入手困難度】★★★★☆
【学力貢献度】☆☆☆☆☆
【ヤフオク相場】3000円~
【鑑定額】105円
【代替参考書】神原一郎「日本文化史の整理と演習」(河合出版)
【コメント】
八柏師の「龍の手引書」シリーズ第2弾。「はじめに」を見ると1日1時間で1週間かけて読み終えるよう作られているという。最初に穴埋め形式の板書があり、あとに講義体で板書についての説明という構成で板書自体は良くまとまっている。

しかし、講義部分に問題が多く、気になる箇所に付箋を付けだしたらアッという間に付箋だらけになってしまった。

まず気になるのが歴史名辞のルビで、○教新聞やハリポタのように全編ルビなら良いのだが中途半端にルビが振られていて、難しそうなところに振ってなかったり、簡単なところに振っていたり理解不能なケースが目立つ。それだけならまだしも、一通り日本史を学んできた人間が見てそんな読みだったっけ?と首をひねる箇所がそこかしこにある。

例えば
仁王経(におうきょう)
山家学生式(さんががくしょうしき)
三教指帰(さんぎょうしいき)
選択本願念仏集(せんじゃくほんがんねんぶつしゅう)
六諭衍義大意(ろくゆえんぎたいい)
国性爺合戦(こくせいやかっせん)
海保青陵(かいほうせいりょう)
大蔵永常(おおくらひさつね)
とリンク先の権威ある事典とは違う「読み」が載っている。

もしかしてこれらは単なる誤植なのかもしれないのでまだ罪は軽いが、以下の記述はリップサービスのつもりで無知をさらけ出しているのだから笑えない。
世阿弥は、『風姿花伝』『花鏡』『申楽談議』などを著していることも要チェック。この『風姿花伝』は『花伝書』でもOK。この中で世阿弥は、「時分の花」について説いています。それはどういうことか?というと、わたしたちには「花」があるというわけです。我々の周りにも生まれつき「花」を持った人っているでしょ。よく集合写真で、カワイイとかカッコイイとかで目立つのではなくて、初めて見た写真なのに「これ誰」って、思わず目立っちゃう人がいますよね。混雑した中で待ち合わそしても、すぐに見つけられる人、目立つ人、そうした人を「花」のある人なんていいませんか.世阿弥は、そうしたものを「花」として、若い人は、そういった「花」を持つと見ていたのです。でも、年をとると、美しさはだんだん抜けて、醜くなり、心のゆがみが顔に現れたりしますよね。若いときはある程度の「花」の美しさ」は持てるけれども、それは若さゆえの「時分の花」でしかないのであって、年を取るとそれは難しい。たから、年を取っていても自分の年齢たとか、生き方だとかが滲み出るような形にしなければ、「時分の花」は生まれない。じゃあ、それは何で生まれるか、というとそれはやはり「稽古を積む、自分を鍛練すること」だと。つまりは、心の豊かさを持たなくてはならない。でも能をやらない我々にとってのそれは「精神的な鍛練」なのですね。それが本当の「花」であると世阿弥は書いています。例えば、なんかこう、凛としているおばあさんだとか、電車の中でもスーっとしている素敵なおじさんとかいますよね。あれは内面から滲み出る「時分の花」を持っている人なのですよ。年を経てますます格好良くなるおじいさん。年を重ねるごとに美しくなるおばあちゃん。そうした生き方に、もっとわたしたちは、目を向けていかなければなりませんね。わたしも、若さを気取ったり、若くないことを嘆く中年にはなりたくないですね。(76~7頁)
あまりに酷すぎてどこから突っ込めばいいか見当も付かない。「風姿花伝」について少しでも知っていればこんな嘘八百を並べることはあり得ない。
「風姿花伝」の「第一 年来稽古条々」にこうある。
十二三より
 この年のころよりは、はや漸々声も調子にかかり、能も心づくころなれば、次第次第に物数も教ふべし。まづ童形なれば、なにをしたるも幽玄なり。声も立つころなり。二つの便りあれば、悪きことは隠れ、よきことはいよいよ花めけり。おほかた、児の申楽に、さのみにこまかなるまねなどは、せさすべからず。当座も似あはず、能もあがらぬ相なり。ただし、堪能になりぬれば、なにとしたるもよかるべし。児といひ、声といひ、しかも上手ならば、なにかは悪かるべき。さりながら、この花は真の花にはあらず。ただ時分の花なり。去れば、この時分の稽古、すべてすべちやすきなり。さるほどに、一期の能のさだめにはなるまじきなり。このころの稽古、やすきところを花にあてて、わざをば大事にすべし。はたらきをも確やかに、音曲をも、文字にさわさわとあたり、舞をも、手をさだめて、大事にして稽古すべし。
世阿弥は「時分の花」という言葉を八柏師のようなプラスの意味で用いていない。むしろ「若い内だけのかりそめのもの」としてマイナスに見ている。
二十四五
 (略)されば、時分の花を、真の花と知る心が、真実の花に、なほ遠ざかる心なり。ただ人ごとに、この時分の花におきて、やがて花の失するをも知らず。初心と申すは、このころのことなり。一公案して思ふべし。わが位のほどほどよくよく心得ぬれば、そのほどの花は、一期失せず。位より上の上手と思へば、もとありつる位の花も失するなり。よくよく心得べし。
とあるように世阿弥が目指すのは「真実の花」であって、「時分の花」を「真の花」と勘違いすることは「真実の花」から遠ざかると言っている。
○芸能…出雲の阿国は実は出雲出身ではないみたい。当時、京の四条河原でパフォーマンスをする際にわざと京都から遠い地名をつけることで、よりエキゾチックな雰囲気を醸し出したのだろうね。それに出雲大社からの「神」のイメージもあって、それもよかったみたい。いわゆる芸名。ちなみに「源氏名」って知ってる?これも芸名だけど、どうしてかというと『源氏物語』って本当の名前を使わず、そこはかとなくその人物をしのばせるような名前を使うでしょ、そこから付いたんだよ。(89頁)
はい、ダウト。「源氏物語」本体がどうのこうのではなく、巻名にちなんだ名前を付けたというのは「オトナの常識」だと思うが、高校生相手と思ってナメているとしか思えない。
 さて、古学の説明の前に、孔子・孟子の時代に文字は何に書かれたと思いますか?実は、このころまだ木簡は用いられず、鹿の骨などに文字を書いたんだよね。つまり、甲骨文字ってわけ……。骨って短いでしょ、たから短文。要するにエッセンスしかそこに書けなかったのです。例えば、「巧言令色鮮矣仁」なんかその代表ですよね。ところで、そんなわけたから文章の短いぶんあとからいろんな解釈が成り立つことになって、そんなとこから、朱子学や陽明学などの考え方の違う学派が出てきたというわけなんです。(97頁)
孔子が活躍したのは春秋時代(B.C.500ごろ)、甲骨文字が用いられたのは殷代(~B.C.1046)で時代が全く違う。紙はまだ発明されていないが、「韋編三絶」の言葉があるように当時孔子が読んでいた「易経」は竹簡を束ねたもので、もちろんその後の「論語」も同様で骨に刻むわけがない。多少なりとも「論語」を読んでいれば、「子曰巧言令色鮮矣仁(学而第一)」や「子曰君子不器(為政第二)」「子曰有教無類(衛霊公第十五)」といった短いフレーズの方がむしろ例外なのは常識で、「論語は短文」などという口からデマカセは絶対に出てこない。
◆蘭学の発達◆
 蘭学が発達して来た経緯は、まず八代将軍吉宗が実学を奨励したことに始まっています。キリスト教以外の書籍は輸入してよいという「漢訳洋書の輸入の禁」の緩和がなされ、そのため、一気に外国物が入ってきたのです。ちなみに競馬のあのサラブレッド系のアラブ種もこの時期に入ってきて、現在の千葉県・佐倉市に放牧場をつくりました。だから、蘭学の祖はこの吉宗といってもいいでしょうね。(110頁)
ロクに知りもしないのに知ったかぶりをして墓穴を掘るあたり石原千秋の同類なのだろう。アラブ種を元に改良を続けた結果、血統表が全て三大始祖にたどり着くのがサラブレッド(Thoroughbred)で、アラブ種とサラブレッド種は別の品種である(サラブレッド種に25%未満のアラブ種の混血が起こるとサラ系種と区別される)。

また、記述・論述を売りにしている(現在「東大日本史」担当!)割に、日本語がおかしかったり前後関係に飛躍があって意味が通じないところがある。
この大村益次郎をついでに述べると、この人は長州藩の村医者の子供で百姓身分、名前は、本当は村田蔵六っていうんです。でもメチャメチャ頭もよく、そこで適塾で勉強することになった。ところが、彼は医学ももちろんだけど、西洋全般についての理解力が抜群で、それが幕府の目に止まり、スカウトされて旗本格まで昇り詰めちやったんだよ。でもある日突然辞めて、長州に帰って村医者に戻り暮らしでいると、今度はその能力を買った宇和島藩・伊達宗城に呼ばれて、宇和島藩で町医者となったのね。その時ちょうどペリ一が来航していて、宗城が「あれと同じもの造れないか?」っていわれて、益次郎は、そういえば長崎でその図面を見たことがあるってことで、その図面をもとに蒸気船を造ってしまった話が残っています。当時、蒸気船を造った藩はこの字和島藩と鍋島藩、薩摩藩の三藩だけ。見たたけで蒸気船造るって、これスゴイよね。あとに出てくる洋学者の佐久間象山も乾電池を見たたけで同じものを造ってしまったという話が残っているんだけど、日本人のそういう技術って素晴らしいものがありますね。そんなわけで、こんな優れた人材をほっとけないということで、益次郎は戊辰戦争の持に官軍の総大将に任ぜられたということです。(112~3頁)
大村益次郎については司馬遼太郎「花神」を読んだ程度だが、それでもこの記述に違和感を覚える。
村田蔵六の前半生は長州→日田咸宜園→適塾→長崎→適塾→長州→(黒船来航)→宇和島藩→長崎→江戸鳩居堂→蕃書調所であり、まず順番がおかしい(適塾からいきなり幕府って新井白石じゃあるまいし)。だいたい宇和島藩主に呼ばれて何で町医者になるのか(嗤)。そして江戸在住のまま長州藩士となり長州征伐の幕府軍を相手に石州口で圧勝。その実績から官軍を指揮するようになったわけで、八柏師の言い方では幕府にいた人間がいつの間にか官軍(倒幕軍)の総大将になってしまっている。

「週刊金曜日」が主催の講座
などに出ているので天皇・皇室を揶揄する記述やこんな記述もある。
●国家主義思想の台頭…列強の圧力に対して、明治20年~30年(1880年代後半)のころから、国家主義思想が台頭してきます。ちょうど、自由民権運動が下火になって、こういう国家主義が出てくるんです。思想って面白いもので、今もそんな感じになってますよね。戦後三十年くらいは、左翼的な思想が中心たったのですが、それが飽きられて右翼的な思想になっていますよね。思想も持代の要請、しょせん流行りすたりのあるもので、いま本屋に行って歴史関係の平積みにしてある本といえば、ほとんどが、小林よしのりだとか藤岡信勝、ほとんどが強面の右翼的な論客が揃い踏みって状況ですよね。これなんかも、そのうち飽きられ、誰も見向きもしなくなるでしょうね、そのうち……。(133頁)
などという負け犬の遠吠えは見苦しいし、参考書に書くべき内容とも思えない。

さっさと消えたのも当然の内容で、残念ながら文化史に関しては代替参考書の圧勝だろう。
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by roudai | 2012-07-31 00:00 | 社会 | Comments(4)

収蔵品番号348 英単語手帳PARTⅠ

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【タイトル】英単語手帳PARTⅠ必須語
【著者】古藤晃
【肩書】代々木ゼミナール講師
【出版社】語研
【サイズ】B7
【ページ数】272頁
【目次】
はじめに
本書の構成と使用法
1 読解の基礎となる必須名詞
2 読解の基礎となる必須動詞
3 読解の基礎となる必須形容詞
  ≪Appendix≫
4 ベーシック単語
5 類語一覧(動詞)
    -まとめて覚えて、まとめてチェック-
6 重要な反意語
    -まとめて覚えて、まとめてテェック-
7 重要なカタカナ語
8 重要な接頌辞・接尾辞
9 ファイナル・チェックリスト
【初版発行年月日】1981年7月10日
【収蔵品発行年月日】1982年12月25日 第5刷発行
【収蔵品定価】650円
【入手困難度】★★★☆☆
【学力貢献度】★★★☆☆
【ヤフオク相場】500円~
【鑑定額】500円
【代替参考書】古藤晃「大学受験受かる英単語ソクラテス2088」(学研)
【コメント】
代ゼミから河合塾に電撃移籍した古藤師の代ゼミ時代の代表作。サイズは文庫本より一回り小さいB7サイズで「英単語の合格水準」(語学春秋社)と同じものの語順は品詞別の頻度順をちょっとひねったオリジナルのもの(「合格水準」はアルファベット順)。
目からウロコなのは単語の確認テストで、「合格水準」が日本語訳から単語への一方通行だったのに対し、本書は単語から訳、単語から派生語や熟語など色々なバリエーションがあって飽きさせない。
ページレイアウトも「合格水準」が問題(奇数頁)をめくると該当の単語(偶数頁)というめくり作業が発生する形なのに対して、本書は左の偶数頁を見た後に右の確認テストという見開き型。確認テスト下のコラムで出題パターンなどの豆知識が散りばめられており30年前という時代を感じさせない。
圧巻なのは類語一覧(動詞)で、例えば「見る(see,look)」という動詞について
admire
behold
contemplate
gaze
glance
glare
glimpse
observe
peep
peer
stare
scrutinize
study
view
watch
witness(意味はクリックした先で)
を挙げてそれぞれ訳し分けている。わずか10動詞についてだが上記のように意外な単語も含まれる(実際の英文ではこれほど厳密な意味の差はなく単なる言い換えのケースもあるが)。
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by roudai | 2012-07-24 00:00 | 英語 | Comments(0)

収蔵品番号347 数学の視覚的な解きかた

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【タイトル】発見的教授法による数学シリーズ6-4 数学の視覚的な解きかた
【著者】秋山仁
【肩書】理博、東海大学理学部数学科教授・米国ベル研究所コンサルタント
【出版社】駿台文庫
【サイズ】A5
【ページ数】221頁
【目次】
序文
はじめに
本書の使い方と学習上の注意
縦割り(テーマ別)目次
第1章 視覚を刺激する方法
 §1 モデルを作ってそれを見ながら解け(平面版)
 §2 補助線・補助曲線を利用せよ
 §3 ゛考えるための色″を導入せよ
第2章 情報の図による表現のしかた
 §1 関係を図で表現せよ
 §2 状態の推移やおこり得る場合を図で表現せよ
第3章 グラフヘ帰着させる方法
 §1 方程式の実数解は2曲線の交点に帰着させよ
 §2 不等式はグラフを利用して解け
 §3 条件つき最大値・最小値問題はグラフで処理せよ
 §4 分数関数は直線の傾きに帰着せよ
 §5 数列の極限値はグラフを利用せよ
 §6 必要性・十分性は集合の包含関係で議論せよ
 §7 場合の数が無数にある確率の問題は面積に帰着させよ
 あとがき
 重要項目さくいん
【初版発行年月日】1989年6月22日
【収蔵品発行年月日】1995年3月28日 初版第6刷発行
【収蔵品定価】980円(本体951円)
【入手困難度】★★★★☆
【学力貢献度】★★★☆☆
【ヤフオク相場】5000円~
【鑑定額】2500円
【代替参考書】秋山仁「数学の視覚的な解きかた (発見的教授法による数学シリーズ4) 」(森北出版)
【コメント】
ヤフオクでも高値安定の人気を誇る「発見的教授法」シリーズ。実は日本より受験戦争が激しい韓国でも正式(?)に刊行されており(現在の状況は不明)、あの国らしく本書をパクッた入試問題が出題されたこともある。
収蔵品を見ると思ったよりも長く(6年以上)流通している上に刷数も重ねているが、みんな死蔵しているのだろうか。
現行本に「視覚化」だけの本はないのだが、一番美味しいところ(畳の色分けやランダムウォークの図示)は「実況中継」を始めとする秋山師の一連の著作で何度も繰り返されているため、今読み返すとほとんど新味がない。むしろ実況中継のたった2章分の内容を無理矢理1冊に水増しした感があり、「実況中継」を持っていればこの本にこだわる必要はないだろう。
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by roudai | 2012-07-17 00:00 | 数学 | Comments(2)

収蔵品番号346 小論文教室

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収蔵品番号346 小論文教室
【タイトル】小論文教室
【著者】内田保男
【肩書】
【出版社】増進会出版社
【サイズ】A5
【ページ数】250頁
【目次】
はじめに
本書の利用法
第一部 概論編
 第一章 小論文とは何か
   一 小論文の世界
   二 小論文を書くための準備
 第二章 思考の整理 構想と表現
   一 思想と文体
   二 思考の過程の整理
   三 小論文の文章と表現
 第三章 原稿用紙の書き方・表記の仕方
   一 原稿用紙の書き方
   二 表記の仕方
 第四章 悪文の条件・名文の条件
 第五章 小論文の形式・技術
第二部 実践編
 第一章 演習実例・添削批評
   一 進路についての抱負(全学部系)
   二 現代―日常性の倒錯の時代―への批判(政・経・社会学部系)
   三 近代日本の開化のジレンマ(文系)
   四 国際化時代と言語の壁(社会科学・文学・外国語学系)
   五 宇宙船地球号の未系を考える(理系・社会科学系)
   六 核の恐怖―自然科学と科学者のあり方(理工系)
   七 死の判定の基準(医・薬・看護学系)
   八 これからの医学・医療のあり方(医・薬・看護学系)
 第二章 入試直前文章点検
   一 小論文のに要素
   二 チェック・ポイント少々
   三 訂正の仕方
付録
   一 推薦図書一覧
   二 小論文・論述問題大学別テーマ一覧
【初版発行年月日】1986年12月20日
【収蔵品発行年月日】1987年4月20日 第2刷発行
【収蔵品定価】1000円
【入手困難度】★★☆☆☆
【学力貢献度】★☆☆☆☆
【ヤフオク相場】250円~
【鑑定額】105円
【代替参考書】久保寺亨「人文科学系 小論文のトレーニング」(Z会出版)
【コメント】
プレ樋口時代に書かれた数少ない本格的な小論文の参考書。Z会の書籍らしく著者の経歴が不明だが、本文中に引用した自らの論文からNHK学園の関係者と思われる。
今読み返して驚かされるのは、第二部の実践編の解答文例が全てZ会投稿者の直筆解答用紙をそのまま載せており(全ての解答文例の筆跡が異なる)添削者による朱入れもそのまま(ここだけが二色刷)というありそうでない体裁(朱入れ自体はZ会の添削者が行っており、筆者は別に総評を加えている)になっている。
だから生徒の誤字・脱字もそのままで、当時の受験生のレベル(一部出身高校と志望校がペンネームに添えられている)がよく分かる。やはり一流校の生徒の筆跡(特に女子)は美しいし、書くレベルもそれなりに高い。
以上のように収録されている問題は全てZ会で出題された内容で、解答文例の方も時間無制限、資料持込ありのため、小論文初心者が見ると解答文例のレベルの高さ(とそれすらズタボロに添削されている様)を見てビビッてしまうかもしれない。
ただ、当時の日本はバブル経済に向かって右肩上がりのイケイケで、サヨクはそれなりの権威を持っていた(引用や推薦する新聞記事がほとんど朝日新聞・嗤)ため、今となっては時代を感じさせる出題・講評が多く、筆者の読者のことを考えない高踏的な知識のひけらかしには少し辟易する。模範解答も高校生ぶって「学校では~」とか「先生が~」などと書いているが、内容が全く高校生らしくなく、「んなヤツぁいねーよ!」と突っ込みたくなる。
第一部で
 くどくなるが、小論文は、読んで字のごとくそのまま評価されると思って書くことが大切である。『光化門』のように読んでくれる採点官はいないし、諸君は柳宗悦ではない。又、白樺派を名乗るわけにもいかない。主情的な文章は、その対象・題材に対するものが主情的なものとして評価される。
 小論文は、知的・論理的であると同時に人間的であらねばならない。ただし、理性的人間というよりは、知性・理性を良くコントロールしうる人間によって書かれるというところが大切である(23頁5~9行目)
と書いておきながら、第二部二の丸山眞男(笑)「現代における人間と政治」に対する模範解答例で
 数年前『裏声で歌へ君が代』という小説が話題になったことがある。賛否はともかくとして、ふと空を見上げて気がついたことは、この日本の空を飛んでいるのは、ほとんど米軍機ばかりという事実である。しかし、日本は平和。全国どこの盛り場もルンルン気分の若者の群れ。―最高の喜劇!
などと、爆笑ものの感情論をぶちまけているあたり当時の限界を感じさせる(ちなみに林真理子『ルンルンを買っておうちに帰ろう』、丸谷才一『裏声で歌へ君が代』共に1982年発行)。成田空港の開港が1978年なので、この非実在青少年(苦笑)は沖縄にでも住んでいるのだろうか?
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by roudai | 2012-07-10 00:00 | 国語 | Comments(0)

収蔵品番号345 佐藤の[受験英語ゲリラ戦]

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【タイトル】佐藤の[受験英語ゲリラ戦]
【著者】佐藤忠志
【肩書】
【出版社】大和書房
【サイズ】B6
【ページ数】193頁
【目次】
まえがき
Part Ⅰ Brand大学とBlunt大学
 Brand大学とBlunt大学

Part Ⅱ 単語編
単語の整理
 ①同意語②反意語③派生語④単語分析
読めますか? 発音記号
 (a)単母音・二重母音(b)単子音・複子音 その他、三重母音もある
和製英語・外来語の整理
 〈文化・教育〉〈スポーツ〉〈料理〉〈服飾〉
 〈情報〉〈機械)〈その他〉
盲点となる発音と綴字
 〈eaの発音〉〈eの発音〉〈tの発音〉〈oの発音〉〈ooの発音〉
 〈ouの発音〉〈owの発音〉(ch(e)の発音〉〈xの発音〉
テーマ別英単語
 テーマ1 言語・教育 テーマ2 生活・国民性
 テーマ3 社会・歴史・政治 テーマ4 科学・文明・芸術
 テーマ5 読書・処世・伝言 テーマ6 盲点となる単語群
多義語のサンプル

lnterlude 1 英語こぼれ話(1)
"Macbeth"と王の逆転サヨナラホームラン
June Bride
英米ホテル事情と横浜東急朝食バイキング
日本は「人間=動物」―欧米と日本の精神文化―
ためになる文法・だめになる文法―There is・There are―
教室スケッチ 受験生の声・その①

Part Ⅲ 熟語編
グループ別暗記法
1.口語表現
2.受験英熟語
3.英熟語問題研究

lnterlude 2 英語こぼれ話(2)
法の不知は抗弁たり得ず
スチュワーデス物語
―どじでのろまな亀さんもアメリカなら大丈夫―
今も昔も神頼み―ギリシャ・ローマ神話―
007ゴールドフィンガーと主語の強い意志Will
"色の道"伝授します
教室スケッチ受験生の声・その②

Part Ⅳ 明るく、楽しく、美しく
水平思考のすすめ
行ってみるべし文化祭
鬼より恐い内申書
学校で選ぶか・学部で選ぶか
損か得か? 受験生の男女交際
忘れえぬ学生たち
私の人格形成をして下さった恩人二人
【初版発行年月日】1985年11月30日
【収蔵品発行年月日】1987年3月25日 第2刷発行
【収蔵品定価】880円(本体854円)
【入手困難度】★★★☆☆
【学力貢献度】★☆☆☆☆
【ヤフオク相場】500円~
【鑑定額】105円
【代替参考書】
【コメント】
「自称」偏差値の魔術師、佐藤(人称代名詞がit)忠志の初期の著作。1988年に東進ハイスクールに移籍したために絶版(その割に「横田の交響曲日本史」は絶版にならなかったなぁ)。
もう既に著者紹介で、「慶應義塾大学卒、(筑波大学)大学院修了(括弧内をわざと書かない)」という善意の第三者を騙そうとする経歴詐称が始まっている。
四半世紀前のウブな受験生(特に現役生)ならコロッと参ってもしかたない、授業中に話していたであろう海外の話や英語常識の雑談が大半で、読み物としてはそこそこ面白い(それがオモ参本来のあり方だが)。
100語ほどの多義語の訳のサンプルはこなれていてそれなりに役に立ちそうだ(ただし特定の年度の入試問題からかき集めているため単語の偏りが目立つ)。熟語編の口語表現も「徳重の英語ポイント集Part2」みたいにこういうのが好きな大学を受験する読者にはピンポイントで効果がある。お得意の「単語集に載ってない時事英単語」は四半世紀前ということもあって時代遅れな単語が多く今更なカンジ。
生徒のコメント(手紙?)があちこちに引用されているが、内容から推察するに大船校のものが大半で、佐藤から10数年遅れて吉野師も大船校からデビューしたのもむべなるかなと思わせるおバカな内容ばかり。
その中で面白かったのは本校と大船校を掛け持ちしていると思われる生徒からのコメントで原秀行尊師が当時佐藤を「ラスカル佐藤」と呼んでいたらしいこと。年を経てアライグマからサルに進化(?)したようだ。
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by roudai | 2012-07-03 00:00 | 英語 | Comments(3)