浪人大学付属参考書博物館

roudai.exblog.jp
昔の大学受験参考書を展示する私設博物館です。

by roudai
更新履歴
2017/05/03
春のイベントのお知らせに進捗状況を追加しました。

2017/04/08
春のイベントのお知らせに通販状況を追加しました。

2017/04/01
春のイベントのお知らせに当日の注意事項を追加しました。

2017/1/29
収蔵品番号222
のレビューを追加しました。

2016/9/24
収蔵品番号420
のレビューを公開しました。

2016/8/13
収蔵品番号467
のレビューを公開しました。

2016/7/23
収蔵品番号200
の復刊情報とレビューを追記しました。

2016/06/12
発行書籍番号006
の紹介記事を追記しました。

2016/03/23
収蔵品番号353
の代替参考書を変更しました。

2016/03/20
収蔵品番号470
収蔵品番号463
収蔵品番号456
収蔵品番号449
収蔵品番号414
収蔵品番号407
のレビューを公開しました。

2016/02/29
収蔵品番号505
収蔵品番号502
収蔵品番号460
収蔵品番号454
収蔵品番号410
収蔵品番号409
収蔵品番号405
のレビューを公開しました。

2016/02/14
収蔵品番号477
のレビューを公開しました。

2015/09/07
夏コミ新刊の通販を開始しました。旧刊も在庫ありです。

2015/08/29
収蔵品番号392
の復刊情報を追加しました。

2015/08/10
収蔵品番号452
収蔵品番号451
収蔵品番号450
収蔵品番号448
収蔵品番号447
収蔵品番号446
収蔵品番号445
のレビューを公開しました。

2015/08/01
発行書籍番号010
発行書籍番号008
発行書籍番号007
の改訂版情報を追記しました。

2015/06/01
収蔵品番号486
収蔵品番号487
収蔵品番号488
収蔵品番号489
収蔵品番号490
収蔵品番号491
収蔵品番号492
のレビューを公開しました。

2015/05/10
収蔵品番号478
収蔵品番号484
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2015/05/05
収蔵品番号472
収蔵品番号474
収蔵品番号475
のレビューを公開しました。

2014/11/30
収蔵品番号394
収蔵品番号399
収蔵品番号400
収蔵品番号402
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2014/10/14
収蔵品番号398
収蔵品番号397
収蔵品番号396
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2014/8/26
発行書籍番号011
発行書籍番号012
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2014/6/7
収蔵品番号376
収蔵品番号150
収蔵品番号103
の代替参考書を変更しました。

2014/4/29
収蔵品番号434
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2014/04/19
収蔵品番号430
の代替参考書を変更しレビューに情報を追記しました。

2014/03/30
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2014/3/25
収蔵品番号433
収蔵品番号432
収蔵品番号431
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2014/02/26
収蔵品番号086
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収蔵品番号547 私の東大合格作戦77年版

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【タイトル】私の東大合格作戦77年版
【著者】エール出版社
【肩書】
【出版社】エール出版社
【サイズ】新書
【ページ数】199頁
【目次】
今度はキミが東大の切符を獲得せよ
1章 出題傾向を分析せよ
2章 合格は成績より気迫で決まる
3章 現国への道は東大へ通じる
4章 自分を信じよ
5章 効果的な模試の活用法
【初版発行年月日】1976年6月5日
【収蔵品発行年月日】1976年6月5日 第1刷発行
【収蔵品定価】680円
【入手困難度】★★★★★
【学力貢献度】☆☆☆☆☆
【ヤフオク相場】10000円~
【鑑定額】108円
【代替参考書】「私の東大合格作戦 2016年版」(エール出版社)
【コメント】
手元にある最も古い「合格作戦」がコレ。何と今から40年前の、共通一次が行われる前の東大合格者の声。

「東大合格作戦」に限らず古い東大合格者の体験記の面白さは東大に入ってからその後どんな大人になったのかという点で、今ならエゴサーチをすると「キセ単」の推薦文を書いた東大生のように姓名に多少の特徴があれば簡単に特定できる(高校名とセットだとなお確実)。今回の12人を検索すると立命館大学の教授が見つかるが、他にも2人検索不要の有名人が第1章で登場する。
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言わずと知れたバナナの人うちわの人であり、奇しくもこの二人は東大卒業後揃って朝日新聞の記者になっている。やはり栴檀は双葉より芳しということか、エール出版社の編集者の見る目があったということか。たしかに他の人間より読ませる文章ではある。

12人中現役が2人、一浪が4人、二浪が3人、三浪が1人、2年海外留学が1人、残りの菅沼に至っては慶大2年からの再受験と東大病をこじらせた人間が大半(この年の東大合格者の半分以上が現役)だ。ちなみにこの年の東大合格者数で開成は麻布にも後れを取って6位(1位は灘で2位が教駒)。まだ河合塾が東京進出をする前なので予備校=駿台という感じで代ゼミはほとんど出てこない。

おそらくオークションに出れば万券が飛び交うレッドオーシャンが予想されるが、効率的な方法とは真逆な根性論しかなく、こういった面白ネタを拾う以外に使い道はない。

巻末の広告には72年、74年、76年の「東大合格作戦」が載っており、最初は隔年だったようだ。この年から「医学部合格作戦」も出ているが、あれこれ手を広げた末に40年経ってまた元の木阿弥となっている。
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by roudai | 2016-03-01 00:00 | 受験情報 | Comments(5)

収蔵品番号491 志望大合格する参考書・ムダな参考書’95年版

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【タイトル】志望大合格する参考書・ムダな参考書’95年版
【著者】早稲田大学受験参考書研究会
【肩書】
【出版社】エール出版社
【サイズ】B6
【ページ数】201頁
【目次】
1章 英語 参考書・合格メニュー
2章 国語 参考書・合格メニュー
3章 数学 参考書・合格メニュー
4章 理科 参考書・合格メニュー
5章 社会 参考書・合格メニュー
【初版発行年月日】1993年12月25日
【収蔵品発行年月日】1993年12月25日 第1刷発行
【収蔵品定価】定価1200円(本体1165円)
【入手困難度】★★★☆☆
【学力貢献度】評価不能
【ヤフオク相場】1500円~
【鑑定額】108円
【代替参考書】
【コメント】
ようやく「合格する参考書ムダな参考書」の穴を埋めることができた(これ以降は既にコンプリート済み)。予想通り前年と比べて改訂された本を数冊差し替えただけの手抜き工事。プレミア価格で買ったら泣くに泣けないレベルだ。
とはいえ、その分この年度しかない企画として巻頭でテープ教材を採点している。採点結果はオマケで、現在、オークションにベラボーな価格で出ている一部教材(「伊藤のルールとパターン」や駿台の英語ビデオ)などの「定価」が載っていることが貴重だ。ちなみに
伊藤和夫「伊藤のルールとパターンの英文解釈」(旺文社)
C60×20本 30,900円
高橋善昭・奥井潔「駿台の英語・パワーアップゼミ」(NHKエデュケーショナル)
VHS60分×30本 123,600円(駿台版は高橋81,000円・奥井54,000円) 
寺田文行「寺田のラ講”鉄則”」(旺文社)
CD6枚 9000円(数Ⅰ・基解)
C80×5巻 8,240円(代幾・微積)
C80×4巻 6,700円(確統)
秋山仁「秋山仁の入試数学徹底攻略」(NHKエデュケーショナル)
VHS60分×30本 123,600円(駿台版はテクニック76,500円・論法編58,500円)
どれも時期さえ問わなければ公共放送で無料で視聴できた内容だけにこの値段は今見てもちょっと強気すぎたか。
ついでに謎の「記憶学習機」「キオークマン」のレビュー。R40の頭の片隅に残っているであろう謎のアイテムキオークマン。案の定レビューはボロクソなのだが、調べたところビックリ、未だに販売しているという。しかもメーカーは海外旅行者御用達「Road Worrier」シリーズの城下工業だという。中高生から巻き上げたお金は日本人の海外進出に役立ったのか。
参考書リストには載せていないが高木書店の「最短コース総括整理」が物理・化学共に載っている。オークション人気の元はこの辺にあるのだろうか?
ネットの情報に押されてついにエール出版からも後継となる本が壊滅してしまったので代替参考書は無し。

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by roudai | 2015-02-24 00:00 | 受験情報 | Comments(2)

収蔵品番号477 志望大合格する参考書・ムダな参考書’99年版

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【タイトル】志望大合格する参考書・ムダな参考書’98年版
【著者】船山英樹&早稲田大学受験参考書研究会
【肩書】
【出版社】エール出版社
【サイズ】B6
【ページ数】189頁
【目次】
1章 英語 参考書・合格メニュー
2章 国語 参考書・合格メニュー
3章 数学 参考書・合格メニュー
4章 理科 参考書・合格メニュー
5章 社会 参考書・合格メニュー
【初版発行年月日】1997年12月15日
【収蔵品発行年月日】1997年12月15日 第1刷発行
【収蔵品定価】1200円+税
【入手困難度】★★☆☆☆
【学力貢献度】評価不能
【ヤフオク相場】200円~
【鑑定額】108円
【代替参考書】
【コメント】
毎年多少の差し替えでお茶を濁してきた手抜き本。新課程2年目ということもあり、ついに「秋山」本と「必修物理」が消えた。
昨年出せなかった「参考書 OF THE YEAR 99」は1992年刊行の風早寛「速読英単語①必修編」(増進会出版社)が辛うじて選ばれたが、2位は初版が1985年の中原道喜「基礎英文法問題精講」(旺文社)。「~ OF THE YEAR」の意味が分かってるのかねぇ。参考書は毎年出続けているのに。
得点上位を見ると、「ネコタン」は改訂なので、初登場8点の「わくわく学ぶ」の高評価が際立つ。誰が見ても良い本なので当然なのだが、[興味編]は数Ⅰ・A・Ⅱ・Bまでしかないのに対象読者を「理系志望者」に絞っている点が残念(数学を評価している人間が理系しかいないのだろうが)。 
純粋な新規もなく、下位点数の参考書を放置したままにする国語担当者の無能ぶりは相変わらず。

[得点上位]
8点 ※五十嵐一郎「入試基礎古文単語ネコタン230」(学研)
   ※植野義明「わくわく学ぶ数学の考え方[興味編]」(増進会出版社)
   ※山本義隆「新・物理入門問題演習」(駿台文庫)
   橋元淳一郎「物理・橋元流解法の大原則」(学研)
   橋元淳一郎「物理・橋元流解法の大原則2」(学研)
   河合塾生物課「模試からの100題 生物」(河合出版)
   権田雅幸・佐藤裕治「権田・佐藤地理B講義の実況中継」上下(語学春秋社)
[得点下位]
2点 和角仁「驚異のグリデン解法」(学研)
   和角仁「魔法のグリデン解釈」(学研)
   和角仁「グリデン式傍線問題解法公式」(学研)
   田村秀行「田村の小論文講義」2<応用力養成編>(代々木ライブラリー)
   吉沢康夫「みてすぐわかる新・小論文」(三省堂)
   菅野祐孝「菅野の日本史短期完成77・7シリーズ」(代々木ライブラリー)

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by roudai | 2014-12-09 00:00 | 受験情報 | Comments(0)

収蔵品番号470 一発逆転超手抜き受験術2000年版

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【タイトル】一発逆転超手抜き受験術2000年版
【著者】福井一成
【肩書】2年連続東大合格・医学博士
【出版社】エール出版社
【サイズ】B6
【ページ数】189頁
【目次】
1章 志望校の「超・手抜き」選び方
2章 勉強計画の「超・手抜き」立て方
3章 英語の「超・手抜き」勉強法
4章 数学の「超・手抜き」勉強法
5章 国語の「超・手抜き」勉強法
6章 理科の「超・手抜き」勉強法
7章 地歴の「超・手抜き」勉強法
8章 参考書の「超・手抜き」勉強法
【初版発行年月日】1998年12月15日
【収蔵品発行年月日】1998年12月15日 第1刷発行
【収蔵品定価】1200円+税
【入手困難度】★★☆☆☆
【学力貢献度】☆☆☆☆☆
【ヤフオク相場】108円~
【鑑定額】108円
【代替参考書】「一発逆転マル秘裏ワザ勉強法 2016年版」(エール出版社)
【コメント】
1955年生まれでもう還暦も近いというのに未だに四谷大塚→開成→東大が人生のハイライトという困ったお方。共通一次よりも前の東大合格が金看板で内科医なのに他の本では脳科学について語っていた(もっとも茂木健一郎のように本業を名乗る人間がAha!とか言っているのだが)。
タイトル通り、マトモに勉強する気のない人間が手に取る本なので、それ相応に内容はシッチャカメッチャカ。話半分どころか10%くらいで聞いておけばいい内容で、真に受ければほぼ間違いなく失敗するし、仮に合格しても大学で留年すること請け合い。
第8章の参考書の「超・手抜き」勉強法を見ると、知る人ぞ知るといったマイナーな本を散見する。もちろん館長クラスなら全て知っている本だが、普通の受験生なら秘密兵器を知ったような気がして目が輝くだろう。生憎と大半が絶版で入手困難なのだが(爆)。
最近の版はどうだか知らないが、1998年刊行の本書で白豚の本を取り上げているということは新刊への目配りは出来ており、年度が替わっても手を入れないことの多いエール出版社の本にしては上出来だ。
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by roudai | 2014-10-21 00:00 | 受験情報 | Comments(0)

収蔵品番号456 合格する予備校・ムダな予備校’94年版

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【タイトル】合格する予備校・ムダな予備校’94年版
【著者】早稲田大学一発屋企画
【肩書】
【出版社】エール出版社
【サイズ】B6
【ページ数】181頁
【目次】
はしがき
第1講 予備校学概論
 ★浪人生のための予備校学入門
 ★現役生のための予備校学入門
 ★夏期講習活用法
 ★衛星授業入門
 ★予備校の寮の現状
第2講 予備校選びのCheck Points
 ◇零細予備校&補習塾残酷物語
第3講 予備校外伝
 ★日本一安い予備校!ラジオ講座活用法
 ★女子受験生
 ★仮面浪人の傾向と対策
 ★B旧グルメ必見!!予備校学食採点
 ★早大生100人に聞きました
第4講 予備校講師激辛採点
 ■英語講師評
 ■国語講師評
 ■数学講師評
 ■理科講師評
 ■社会講師評
 登場する予備校
 駿台予備学校/代々木ゼミナール/河合塾/早稲田予備校/早稲田ゼミナール/武蔵高等予備校/駿優予備学校/東進ハイスクール/一橋学院早慶外語/中央ゼミナール/研数学館/渋谷ゼミナール/SEG/新宿セミナー/英進予備校
【初版発行年月日】1993年4月15日
【収蔵品発行年月日】1993年4月15日 第1刷発行
【収蔵品定価】1200円(本体1165円)
【入手困難度】★★★★☆
【学力貢献度】評価不能
【ヤフオク相場】5000円~
【鑑定額】2000円
【代替参考書】
【コメント】
似たようなタイトルの多いエール出版社の受験情報本だが、本書は94年版が発行されたのみで、まさに「早稲田大学一発屋企画」という執筆者の名前に相応しい結果となっている。

ところが、内容自体は予備校バブル末期の東京の予備校を活写したものになっており、館長的にはどストライクな内容でお気に入りの一冊。ラ講講師の情報も充実しており、伊藤和夫師が87年から出講というのもココで知って驚いた。

本書の白眉は1/3を占める「第4講 予備校講師激辛採点」で、印象的なのは予備校講師を競走馬に喩えたり、競馬関係者と比較したりしている評者(おそらく同一人物)のコメント。両方知っていると爆笑ものの内容となっている。例えば
伊藤和夫師 「受験界の大川慶次郎」
田村秀行師 「テレビ東京の競馬解説の桜井裕夫(スポニチ記者)に瓜二つ」
森久師 「受験界のウインザーノット(函館記念連覇)かオーバーレインボー(札幌記念連覇)」※札幌校で人気
土屋博映師 「受験界のオグリキャップかハイセイコー」※地方出身のスター
森茂樹師 「競馬実況で有名な関西テレビの馬場鉄志アナウンサーに似ている」
東京ローカルの武蔵高等予備校や早稲田ゼミナールの講師も有名どころを押さえており、三大予備校偏重の「予備校合格作戦」よりも当時の状況を良く伝えている。エール出版社の本らしく、安田亨師や牛尾徹朗師や安藤達朗師の名前が間違っているのはご愛敬。
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by roudai | 2014-07-15 00:00 | 受験情報 | Comments(0)

収蔵品番号445 「現代文解法公式」と「論作文完全技法」

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【タイトル】■表裏一体・究極秘伝■「現代文解法公式」と「論作文完全技法」
【著者】伝野蔵之介(馬場城介)
【肩書】㈱さんぽう進路講話講師
【出版社】エール出版社
【サイズ】B6
【ページ数】180頁
【目次】
はじめに
★第一章★赤点(合格基準点未満)でなければ合格する
★第二章★推薦は楽なことではない
★第三章★『現代文解法公式』公開
 ◆「読解」とは「解く(設問に答えを出す)」目的で「読む」
 ◆準公式12
★第四章★『小論文』・『志望理由書』の『論作文完全技法』
★第五章★高校と塾・予備校のバランス
★第六章★試験当日
【初版発行年月日】2010年4月1日
【収蔵品発行年月日】2010年4月1日 初版第1刷発行
【収蔵品定価】1500円+税
【入手困難度】★★☆☆☆
【学力貢献度】★☆☆☆☆
【ヤフオク相場】500円~
【鑑定額】200円
【代替参考書】
【コメント】
エール出版はロクでもない本が版を重ねて山田師の「英語ウカる勉強法ダメな勉強法」が絶版になる不条理な出版社だが、本書も出版されて幾許もたたずに書店から姿を消した。

現代文を読むための公式は裏返すと小論文を書くための公式になるというのは意外に指摘されることの少ないノウハウで、表紙のアオリから非常に期待していた。
ところが、読み始めてみると最初に入試の内情として1教科でも規準未満の点数があったら不合格とか、道理は通るのだが過去に反例のかなりありそうな話を断言してみたり、筆者が書道専門のためか漢字を半数正解していないと採点してもらえないとか眉唾な話が出てくる。
肝心の公式部分も悪くはないが全体の1/6で著作権絡みもあって例題も少なく解説も強引で失望させられる。
本文の大半は高校教育と大学受験のギャップや推薦入試についてのノウハウでいかにもエール出版社らしい羊頭狗肉の商法だ。

筆者は大学受験時に共通一次でしか使わない数学で197点を取り、国語よりデキが良かったと書いているが、その秘密が「なべつぐ(渡辺次男)先生」の指導によるものだ、という箇所が唯一の読み所か。なべつぐ先生に倣ってもっと生徒志向の内容を書いて欲しかった。
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by roudai | 2014-04-29 00:00 | 国語 | Comments(2)

収蔵品番号435 志望大合格する参考書・ムダな参考書’98年版

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【タイトル】志望大合格する参考書・ムダな参考書’98年版
【著者】船山英樹&早稲田大学受験参考書研究会
【肩書】
【出版社】エール出版社
【サイズ】B6
【ページ数】188頁
【目次】
1章 英語 参考書・合格メニュー
2章 国語 参考書・合格メニュー
3章 数学 参考書・合格メニュー
4章 理科 参考書・合格メニュー
5章 社会 参考書・合格メニュー
【初版発行年月日】1996年12月15日
【収蔵品発行年月日】1996年12月15日 第1刷発行
【収蔵品定価】1200円(本体1165円)
【入手困難度】★★★☆☆
【学力貢献度】評価不能
【ヤフオク相場】500円~
【鑑定額】105円
【代替参考書】
【コメント】
前年度はやっつけ仕事だったが新課程突入の今年度はさすがに半分ほど入れ替わった。しかし、前年度に予告した「参考書オブ・ザ・イヤー」の発表はナシ。ちなみに得点上位は理科以外はあまり変わり映えがしない。「必修物理」だけがなぜか加点(1点→2点)されたのを含めて理科担当者の点が甘く感じる。
結果的に数学の一部を除いて15年後の現在も大差ない顔ぶれになりマニア的には退屈。オークションで人気の参考書はこの辺で市場から消えたということが分かることだけが収穫か。

[得点上位]
8点 五十嵐一郎「入試古文単語ネコタン365」(学研)
   橋元淳一郎「物理・橋元流解法の大原則」(学研)
   橋元淳一郎「物理・橋元流解法の大原則2」(学研)
   河合塾生物課「模試からの100題 生物」(河合出版)
   権田雅幸・佐藤裕治「権田・佐藤地理B講義の実況中継」上下(語学春秋社)
[得点下位]
2点 上垣暁雄「英語頻出問題トレーニングテープ」(桐原書店)
   和角仁「驚異のグリデン解法」(学研)
   和角仁「魔法のグリデン解釈」(学研)
   和角仁「グリデン式傍線問題解法公式」(学研)
   田村秀行「田村の小論文講義」2<応用力養成編>(代々木ライブラリー)
   吉沢康夫「みてすぐわかる新・小論文」(三省堂)
   坂間勇・谷藤祐・山本義隆「必修物理」上下(駿台文庫)
   菅野祐孝「菅野の日本史短期完成77・7シリーズ」(代々木ライブラリー)

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by roudai | 2014-02-18 00:00 | 受験情報 | Comments(3)

収蔵品番号430 アルバトロス現代文

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【タイトル】東大理3生が教えるアルバトロス現代文
【著者】水野遼
【肩書】
【出版社】エール出版社
【サイズ】A5
【ページ数】214頁
【目次】
はじめに
2010年センター試験  第1問
                第2問
2009年センター試験  第1問
                第2問
2008年センター試験  第2問
2005年センター試験  第1問
                第2問
2004年センター試験  第1問
                第2問
2003年センター試験  第1問
                第2問
2001年センター試験  第1問
                第2問
2000年センター試験  第1問
漢字・語句の意味
あとがき
【初版発行年月日】2011年1月15日
【収蔵品発行年月日】2011年1月15日 初版第1刷発行
【収蔵品定価】本体1500円+税
【入手困難度】★☆☆☆☆
【学力貢献度】☆☆☆☆☆
【ヤフオク相場】750円~
【鑑定額】105円
【代替参考書】水野遼「東大理3・文1合格の著者が教える「満点を取る! ! ! 」アルバトロス現代文 改訂3版 (エール出版社)
【コメント】
今週末はセンター試験ということでセンター試験現代文に特化した本書を取り上げてみる。

先日ある人と雑談していた折、誰が東大理3合格者の合格体験記を読みたがるのかという話になった。
東大理3に受かるということは同世代の受験生の上位100名であるというのとほぼ同じことで、何かそこに到達するための秘密のノウハウがあると凡人は思うのだが、実際に読んでみるとそもそも地頭が違いすぎて使う問題集やペースなど超人的なケースが多く(合格直後でハイになっているため話を「盛って」いる部分も多少あるだろうが) 、並の受験生では「鵜のマネをするカラス」になるのがオチで、挫折感しか味わなさそうな気がする。
理3に受かるレベルの人なら思い当たる節があるのかもしれないが、それでは出版してもせいぜい毎年100冊ずつしか売れないことになる。あのシリーズが長年続いてるということはもっと売れ続けている証明で、現実がわからない東大病の父兄がタイトル買いしているのだろう。
理3合格者であればセンター試験は9割以上取れているから当然センター国語で取りこぼしたりはしていないはずなのだが、合格体験記を読んでまともな現代文対策に出会った記憶がない。

本書の著者は福岡市出身ながらわざわざ灘中・灘高に通い東大理3に合格したという(巻末のプロフィールに理3の文字はなく、なぜか公認会計士試験合格と書かれている…単なる資格マニア?)が、現在は法律専門学校の人気講師らしいということを聞くと尚更本当に理3なの?と思ってしまう。

他の本と違い即答法がメインで消去法を補助として用いていると自称しているが、大半の問題は「この方が早い」などと言い訳をして消去法を使う羊頭狗肉ぶり。この辺がアルバトロス(アホウドリ)の由来なのだろうか。
あとは「必勝スタイル」などと言って
 ①本文を読みつつ、傍線部に出くわしてからしばらく読んで、設問を見る
 ②設問に対し、自分なりに解答する
 ③選択肢を見て、自分のイメージしたものにもっともよくなじむものを選ぶ
などというトンチンカンな手法を掲げている点くらいか。
東大受験生なら文理を問わず記述解答を作れて当たり前だが、世の中には自分なりに解答できない受験生がゴマンといることには思いが至らないのだろう。自分のイメージした「回答」に合致する選択肢がないときは自分の解釈の下手さを棚に上げて出題者に責を負わせるあたり、今まで20年間唯我独尊で生きてきた生き様が垣間見えて、そんな人間が医者になってしまうことにうすら寒さを覚えてしまう。

14題も問題を詰め込んだために1題あたりの解説はわずか6頁程度で、本文の恣意的な抽出(なぜそこを抽出するのかは読者に分からない)と問題に難癖をつけるだけの偏った読みと、聞きかじった程度の底の浅い(無くても本文の読解には全く影響ない)知識を振り回しているため、読んでいてイライラしてくる。特に酷さが際立つのは同人誌で取り上げた2009年2010年の問題で、出版不況とは関係なく、こんな内容を持ち込んでどこの出版社も出してくれないと巻末で筆者がぼやくのも当然と思われる(それを出版してしまうのがエール出版社なのだが・笑)。
【問題文は↓から】
2010年センター試験(河合塾)

たとえば第1問の問3、
傍線部B「技術、通信、文化、広告、教育、娯楽といったいわば情報そのものを商品化する新たな資本主義の形態」とあるが、この場合、「情報そのもの」が「商品化」されるとはどういうことか。その具体的な説明として最も適当なものを、次の①~⑤のうちから一つ選べ。
①多くの労カを必要とする工業生産物よりも、開発に多くの労力を前提としない特許や発明といった技術の方が、商品としての価値をもつようになること。
②刻一刻と変動する株価などの情報を、誰もが同時に入手できるようになったことで、通信技術や通信機器が商品としての価値をもつようになること。
③広告媒体の多様化によって、工業生産物それ自体の創造性や卓越性を広告が正確にうつし出せるようになり、商品としての価値をもつようになること。
④個人向けに開発された教材や教育プログラムが、情報通信網の発達により一般向けとして広く普及したために、商品としての価値をもつようになること。
⑤多チャンネル化した有料テレビ放送が提供する多種多様な娯楽のように、各人の好みに応じて視聴される番組が、商品としての価値をもつようになること。
に対する解説がこうなっている。
 さて、ポスト産業資本主義の特徴は、傍線Bにかかりますが、「情報」が価値を持つ時代であると言うことです。この話題は2009年度の解説と重複しますので、こちらでは簡単な解説に留めますが、「情報」というのが何を意味するか。本文との関係で重要なのは次の二点です。すなわち、A情報の価値は差異にあり、労働とは無関係である BAの故に、ポスト産業資本主義は商業資本主義に回帰しているということです。
 具体的に説明しましょう。本文にもあるとおり、ある人間にとって情報が価値を有するのは、その人間が当該情報を知らず、かつ知りたいものであるときです。ということは、ある情報を持っている人と持っていない人の間には、情報と何らかの対価との交換を行う動機が生まれます。みんながその情報をほしがれば、当然、価格は跳ね上がります。この意味で、情報の価値というのは、かつてのコショウの価値と同じ構造を持っていると言えるのです。ただそこで人々が求めているのは、「あいつが持っていない情報をオレは持っている」という「差異」です。
 ここでの「差異」は、日本においては次のような事情に裏打ちされます。すなわち、高度経済成長期において、国民は「三種の神器」を手に入れるべく努力しました。その後は海外旅行でした。しかし、それらが一通り手に入った後は何を求めるか。それは文字通りに「人それぞれ」になったわけです。価値観の多様化、相対化という問題に直面したわけです(ここでは誌面の都合上深くは踏み込みません)。
 さて、本文に戻って傍線Bを見てみましょう。重要なポイントは一つ。丙(ポスト産業資本主義)の説明です。そこでは「情報そのもの」が価値を有するということがいえる、つまり、「差異」が価値を生み出すのだ、ということを言っているものが正解です。
 しかし、この問題は非常に選択肢が「汚い」です。なぜかというと具体例としてあまり適切ではないように思われるからです。正解は⑤ですが①を選んてもあまり非難できないように思います
 情報が同時に入手可能なことに焦点を当てる②、広告技術云々に触れる③、「個人向け」が普及して「一般向け」になるという方向性をとる④(むしろ論理が逆でしょう)が失当なのは明らかです。では①か⑤かということになります。
 ①は、労働価値説に対比して、特許や発明といった無形資産・知的財産を挙げています。それに対して、⑤は多チャンネルのテレビを挙げています。どちらが適切な例でしょうか。
 確かに、ポスト産業資本主義における価値観の多様化から「差異」を導き出すとしたら、それだけを正直に置き換えれば、⑤ということになりそうです。しかしながら、単に個々人の好みが多様であり、それに対応したものに「価値」がある、というのは、ここでの「差異」が「価値」を生むという理論からは少し脇道にそれているきらいがあります。
 ここで強調すべきなのは、「価値観が多様化した時代にあっては、他者との差異を強調したいという欲求が働き、そのために財が投資されて価値が生まれる」(註・本文に該当する記述ナシ)という点です。ここで、「価値」を生み出す「差異」は横方向の差異(単にオレとおまえは違うということ)ではなく、縦方向の差異(差別化ということ)だということに、この問題の作問者は気がついていません。テレビの多チャンネルではその論旨が十分に表現できていないのは明らかでしょう。しかもテレビは高度成長時代からの延長線上にあるので混同しやすいのも間題です。それより、特許権のようにアイデアすなわち「情報」に高付加価値を見出すという説明の方が適切な気もしないではありません。ただ、多様性に一切触れていないのは難点でしょう。筆者としては、例えば月額制のファッション情報サイト等の例を挙げるべきではなかったかと思います。(30~31頁・太字引用者)
自ら「価値観の多様化、相対化」という言葉を引っ張り出しながら、多様化の欠片もない選択肢を不当に出題者を貶しながら擁護する意味不明な解説。
ちなみに「役立つ本」で原センセイはどう語っているか。
①多くの労力を必要とする工業生産物、青(産業資本主義)よりも、多くの労力を前提としない技術、ここでもうダメですね。緑(ポスト産業資本主義)は労力の多寡と関係ありませんから。選択肢の中に「情報」という言葉もないので論外。
②株価などの情報を誰もが同時に、はいアウト。誰もが同時じゃ価値がないんです。自分しか知らない、いわゆるインサイダー情報ってヤツですね、ならば価値があるけれど、株価はみんなが知っているんです。よって以下を読む必要もなく×。
③広告媒体の多様化によって、広告なんて言葉がここまで出てこない段階でほとんど×なんですが、創造性、卓越性、微妙に「差異」と被る言葉ですが、それが広告に正確にうつし出される、一切書かれてないですね。「ナシ」と書いておきましょう。
④個人向けに開発されたプログラムが一般向けとして広く普及、これも×。個人向けというのは緑でいいんですけど、それが一般化したり広く普及したりしては価値が無くなるので×。
⑤多種多様な娯楽のように各人の好みに応じて、ここは緑ですね。情報を商品化しています。そして各人の好みですから当然他人と異なります。そういった番組が価値を持つこと、みんなが大晦日に紅白やレコ大を見ている時代は青なんです。個人が別々の番組を有料放送やネット放送など様々なチャンネルで見るのが緑なんです。よって⑤が○。
他にも知識をひけらかしたいが為だけに純真な読者に威しをかける。
「フロイトによれば~あるという」のうち「三度ほど大きな痛手を被ったことがある」という部分にまず注目です。そこでは、A地動説B進化論C無意識という3つが挙げられています。実はこの部分が何を言っているのか、それがわかるのとわからないのでは天と地ほどに差があるのです。
 本文では、これらによって「人間の自己愛」が「痛手を被った」と言っています。どういうことでしょうか。これはABCの少なくとも一つを知っていなければなかなかわかりづらいでしょう。本文外の知識ですが、簡単に解説しておきます。(中略)
 これらの例が言わんとしていることが見抜けたでしょうか。それは、「人間中心主義・人間至上主義」に対する重要な反証例であるということです。そうすると、「少なくとももうひとつ、フロイトが語らなかった傷」という部分のもう一つの傷が何を意味するのか、予想がつきますね。人問至上主義に対するアンチテーゼであると言うことです。それはなにか?というのが本文の首題(原文ママ)です。これは最後の問題にも関係するので、少し記憶に留めて置いてください。
「それがわかるのとわからないのでは天と地ほどに差がある」と言いながら、直後に「少なくとも一つを知っていなければなかなかわかりづらい」とトーンダウンしている。
原センセイはここをどう語っているかというと
過去に三度ほど大きな痛手をこうむったことがあるという。はい「三度」、数字ですね。数字が出てきたら必ず数字に○をしておく。で、「大きな痛手」、マイナスのニュアンスの言葉ですね。何か悪いこと、マイナスなことがあった。人間の自己愛は過去に三度大きな痛手をこうむったことがあると。一度目は、はい、あらかじめ「三度」と提示してその内容を展開していきます。「一度目」の横に①と書きます。必ずこの後②、③が出てくる。それがいつ出てくるのか、と予測しながら読んでいく。(中略)「しかしながら」、逆接の三角ですね。「実は」、「実は」という言葉は作者が必ず自分の主張を強調するために、相手が考えていること、知っていることをひっくり返しにかかる、その時の「決まり文句」が「実は」という言い方なのです。だから、この先を注意して読んでいきます。
人間の自己愛には、少なくとももうひとつ、「もうひとつ」ですから四番目ということです。先に三つと言って、もうみんな三つは知っているよね、だけど四つ目があるんだよというのが岩井の一番イイタイコトになるわけですね。ですから、先ほどの三番目の「フロイト云々」というのは分からなければ分からなくて構わないということになります。その四番目の「フロイトの語らなかった傷」が今後のテーマになるわけですからこれに花丸を付けておきましょう。
受験生にとってどちらの負荷が軽いかは言うまでもあるまい。

最もこの本の酷さを伝えるのは2010年の小説問題で、あまりの誤読ぶりに自分の眼を疑ってしまった。この本をヨイショしている連中は以下の記述に目が行かなかったのだろうか?
 これまで克久たちは、一心に練習に打ち込んできたこともあり、自分たちはある種完成の域に達しつつあるという感覚を覚えていました。しかし、世の中そんなに甘くなかった。井の中の蛙に過ぎないと痛感させられたわけです。本文からその根拠を拾っておくと、「スゴイ学校は他にいくらでもあった」とストレートに書いてありますし、他校の「硬質」な音色に圧倒されています。この「硬質」は、金管楽器の演奏の「機械的」な「無機質性」のことを言っていると解するべきでしょう。なぜなら「騎馬隊」や「精密機器」というと、号令や電気回路に応じて無機質に作動するものというイメージがありますし、宗田少年が「人間的」なものに嫌悪感を覚えていることから、その反対概念としてそう推察されます。つまり自分たちの演奏はまだ人間くさく、そのために未熟であると痛感しているのです。
 これに対する反応は、川島少年のように素直に「負けた」というものと、OBのようにあれこれ負け惜しみを並べ立てるものとがあります。それを見た克久は、昨日まで「鳥の鳴き声」のようだったOBの声が人間くさく感じられたといっています。普段は威張っている絶対権力者のOBも、世間に出てはただの人だということを克久は痛感し、ある意味では社会化されたわけです。
 さて、設問に戻りましょう。傍線Bはどういう意味でしょうか。「怒られるたびにむくれていた」ことがなぜ、「消えた」のか。これまでの展開を踏まえて推論してみましょう。
 むくれていたのは、自分たちが練習を重ねるたびに着実に進歩しているという自負があり、そのことが正当に評価されていないということに対する、克久の不満感であったと解されます。冒頭にもあるように「練習づけの毎日にだったのですから。しかしながら、地区大会での他校の実力との差を痛感させられたのです。それまでむくれていたことは、ある種の羞恥心を引き起こしたでしょうね。自分の思っていた到達度など、まだまだ未熟なものにすぎないと思い知らされ、鼻を折られたわけです。
 つまり、解答に当たって必要なのはA練習を積んできた自負 B他校との圧倒的な実力差 C自分たちの未熟さを実感といったところでしょう。これらを盛り込んであるのは、③ですね。
 他の選択肢を検討しておきます。②はどう考えても失笑ものですね。克久らがリラックスできたのは、いつも威張っているOBが負け惜しみを言うのを聞いて、彼らも人間なのだと実感したためであり、改めて信頼を深めた等というのは好意的に解釈しすぎでしょう。③④のように、他校との実力差に一切言及していないものも、論点を外しています。これではただの自信過剰です。⑤は、確かに、他校との実力差を痛感した以上、自分たちに練習がまだまだ足りなかったという思いもなかったとは言えませんが、毎日一生懸命練習してきたという自負はあるのであり、自信を持って演奏できるほどの練習はしてこなかったというのは明らかに矛盾です。(35~36頁)
直接問題で問われている箇所ではないが、本文の箇所をどう読んだら筆者のようにOBの言葉が「負け惜しみ」になるのだか。灘のOBはよっぽど威張っていて下級生として苦労したのだろうと同情してしまう(爆)。そもそも「鳥の声」とは何なのか、鳥が威張っているのだろうか、意味不明である。
原センセイに解説してもらおう。
ところが、どこからか謎の台詞が出てきます。「完成されているけど、音の厚みには欠けるよ」ずいぶんと上から目線です。誰の発言か分からないまま作者は続けます。負けたという全員の感情、とりわけ一年生達の驚きを代弁した川島の一言、はい、代弁しているのだから川島も一年生ですね。ということは宗田も一年でしょう。出番を控えていた、まだ自分たちは演奏していないんですね。する前からビビッちゃった。このままじゃロクな演奏は出来ない。そしてもう一度、「完成されているけど、音の厚みには欠けるな」なぜか微妙に語尾が違いますが(笑)、ずいぶん偉そうなOBですね。たかだか高校生くらいの分際で。こういう口ばっかり達者でウザいOBいますよね。自分たちは「負けた」と思っているけど、OBは批判的な意見を言うわけです、聞こえよがしに(笑)。それが聞こえたことで多少なりとも前向きになれたのだからウザいOB様々です。
「やっぱり、中学生はね。技術が良くても音の量感には乏しいよ」、ついこの間までお前らも中坊だったろ、というのが偉そうな口をきくわけです。「うちはまぁ、中学生にしては音の厚みはあるしさ」、お前どんだけ母校の練習に顔出してるんだって台詞ですが、判官贔屓とはいえ有り難いわけです。現役の後ろにOB席があって、横長に出場する学校毎に並んで座っているのでしょうね。で、出番になると現役だけぞろぞろと舞台に移動するのでしょう。昨日まで鳥の鳴き声みたいに聞こえたOBの言葉が、今日はちゃあんと人間の話し声に聞こえる、ここを出題しても良さそうなのですが、「異常」ですよね。OBが鳥の鳴き真似をしていたわけではなくて、練習中にウザいOB達に何を言われようと意味不明だし単なる雑音だったわけです。ただ地区大会のこの状況下でようやくOB達の言っている意味が理解できたし、身内として心強さを感じているわけです。これが誰の感情かというと、克久にとって驚きに値した、ですから引っ込み思案で当然OBとも疎遠な克久にとって、昨日まで理解できなかった言葉が突然理解できるようになったことが驚き、驚くのも感情ですね、だから昨日まで~値したまでずっと赤。


かくのごとく、文章の解釈自体がお粗末極まりなく、解法も特に秀でた点がなく、この定価の2/3で河合の過去問集が買えてしまう(ウチの同人誌なら5冊・笑)ことを考えれば金を出すに値しない駄本というのが妥当な評価だろう。

【追記】
性懲りもなく改訂3版が出たので立ち読みしてきたが、今年のセンター解説が追加されただけ。「改訂3版のまえがき」で「ネットで酷評された」と書かれているが、酷評の内容から当博物館ではなさそう。「やさしくするだけが参考書ではない」と一見正論を言っている風で、手法は全く明後日の方向なのは従来通り。
もちろん上記指摘箇所は旧来のまま。今年の解説でも「戦勝(ママ)前の昭和13年」などと立ち読みレベルで気付く誤植有り。
いつの間にか表紙に「文1合格」まで追加されて、よっぽど内容に自信がないのだろう。お金をドブに捨てたい人以外は5月に出る河合の黒本を待った方がよっぽど為になる。
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by roudai | 2014-01-14 00:00 | 国語 | Comments(10)

収蔵品番号421 志望大合格する参考書・ムダな参考書’97年版

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【タイトル】志望大合格する参考書・ムダな参考書’97年版
【著者】船山英樹&早稲田大学受験参考書研究会
【肩書】
【出版社】エール出版社
【サイズ】B6
【ページ数】220頁
【目次】
1章 英語 参考書・合格メニュー
2章 国語 参考書・合格メニュー
3章 数学 参考書・合格メニュー
4章 理科 参考書・合格メニュー
5章 社会 参考書・合格メニュー
【初版発行年月日】1995年12月30日
【収蔵品発行年月日】1995年12月30日 第1刷発行
【収蔵品定価】1200円(本体1165円)
【入手困難度】★★★☆☆
【学力貢献度】評価不能
【ヤフオク相場】500円~
【鑑定額】105円
【代替参考書】
【コメント】
前年度から若干増ページしているものの、収録している参考書は前年とほぼ同じという「年度版」を冠する意味のない手抜き本。申し訳程度に冒頭に英語だけ新刊6冊と、自らが編纂した英単語集を追加したのが増ページの理由(と田村の「新・現代文講義」を1行追加、出口本の出版社変更)で、徐々に絶版になりつつある本(滝山の「完全制服」)なども未だに掲載している。
その割には前年度高評価だった「ネコタン」(9点→8点)や「権田実況中継」(8点→7点)と不可思議な評価ダウンがあり、ただでさえ上下の幅が狭く白黒付けない評価が余計混沌としている(評価が変わっているのは上記2冊だけの模様)。

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by roudai | 2013-12-03 00:00 | 受験情報 | Comments(0)

収蔵品番号400 私の大学合格参考書作戦’86年版

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【タイトル】私の大学合格参考書作戦’86年版
【著者】エール出版社
【肩書】
【出版社】エール出版社
【サイズ】新書
【ページ数】222頁
【目次】
1章 英語-私を合格させた参考書作戦
2章 数学-私を合格させた参考書作戦
3章 国語-私を合格させた参考書作戦
4章 理科-私を合格させた参考書作戦
5章 社会-私を合格させた参考書作戦
【初版発行年月日】1985年7月25日
【収蔵品発行年月日】1985年7月25日
【収蔵品定価】780円
【入手困難度】★★★★★
【学力貢献度】評価不能
【ヤフオク相場】3000円~
【鑑定額】1000円
【代替参考書】
【コメント】
わざわざ番号の揃った「英語重要構文400」を押しのけてキリ番となったのは穴の空いていた「参考書作戦」の86年版。四半世紀以上前の本だけに入手はほぼ諦めていたのだがたまたま入手出来た。相変わらず収録されている参考書のタイトルは間違っているし、著者名もないので末尾のリストは館長の独自調査でだいぶ補完してある。予備校バブルに向けて徐々に予備校講師の著作が増えているのが分かる。
今やこのテの参考書紹介本もネットに喰われて売れないのかエール出版社が出さなくなって久しい。ネットの情報は刻々と変わってしまうので定点観測として出し続けてほしいのだが。

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by roudai | 2013-07-09 00:00 | 受験情報 | Comments(2)