浪人大学付属参考書博物館

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昔の大学受験参考書を展示する私設博物館です。

by roudai
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2017/08/22
収蔵品番号561
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2017/08/19
収蔵品番号416
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2017/05/03
春のイベントのお知らせに進捗状況を追加しました。

2017/04/08
春のイベントのお知らせに通販状況を追加しました。

2017/04/01
春のイベントのお知らせに当日の注意事項を追加しました。

2017/1/29
収蔵品番号222
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2016/9/24
収蔵品番号420
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2016/8/13
収蔵品番号467
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2016/7/23
収蔵品番号200
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2016/06/12
発行書籍番号006
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2016/03/23
収蔵品番号353
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2016/03/20
収蔵品番号470
収蔵品番号463
収蔵品番号456
収蔵品番号449
収蔵品番号414
収蔵品番号407
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2016/02/29
収蔵品番号505
収蔵品番号502
収蔵品番号460
収蔵品番号454
収蔵品番号410
収蔵品番号409
収蔵品番号405
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2016/02/14
収蔵品番号477
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2015/09/07
夏コミ新刊の通販を開始しました。旧刊も在庫ありです。

2015/08/29
収蔵品番号392
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2015/08/10
収蔵品番号452
収蔵品番号451
収蔵品番号450
収蔵品番号448
収蔵品番号447
収蔵品番号446
収蔵品番号445
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2015/08/01
発行書籍番号010
発行書籍番号008
発行書籍番号007
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2015/06/01
収蔵品番号486
収蔵品番号487
収蔵品番号488
収蔵品番号489
収蔵品番号490
収蔵品番号491
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2015/05/10
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2015/05/05
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収蔵品番号474
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2014/11/30
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2014/10/14
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2014/8/26
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2014/6/7
収蔵品番号376
収蔵品番号150
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2014/4/29
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2014/04/19
収蔵品番号430
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2014/03/30
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2014/3/25
収蔵品番号433
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2014/02/26
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収蔵品番号501 英文を最もカンタンに読む方法 

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【タイトル】阿部憲の英語革命 英文を最もカンタンに読む方法
【著者】阿部憲
【肩書】S.P.S.英語科部長・東進ハイスクール英語科講師
【出版社】中経出版
【サイズ】B5変形
【ページ数】219頁
【目次】
プロローグ
1 「英語革命」と「従来の文法解説」との違い!!
2 「英語革命」の使い方
3 なぜ「英語革命」なのか?
Part Ⅰ 講義
 講義1 英文を読む際の目の動かし方
 講義2 英文の構造と日本文の構造はとこが違うのか?
 講義3 英文中のパーツの訳し方
 講義4 英文を訳す順序
 講義5 英文を作るに1つ1つのパーツが長い場合はどう訳したらよいか?
 講義6 短文ドリルトレーニング
 講義7 長い文のさばき方①~挿入部を消す~
 講義8 長い文のさばき方②~小さな文(短文)で切る+長い分詞・不定詞・前置詞句で切る~
 講義9 長い文のさばき方③~区切ったものを、Vを押さえなから読む~
 講義10 区切って作った短文訳のくっつけ方
 講義11 最後まで短文できれいに切れないタイプの英文のさばき方
 講義12 構造上つまづく3つの英文のパターン
 講義13 単文ドリルトレーニング
Part 2 演習
 長文読解トレーニング1~9
Part 3 補講
 補講1 英語を日本語に訳すとは?
 補講2 注意すべき英文のタイプ
収録問題一覧
巻末資料 英文読解のための道具
エピローグ
【初版発行年月日】1998年6月30日
【収蔵品発行年月日】1998年6月30日 初版発行
【収蔵品定価】1300円+税
【入手困難度】★★★☆☆
【学力貢献度】★★☆☆☆
【ヤフオク相場】900円~
【鑑定額】650円
【代替参考書】垂水隆宜「超短文でスタート! 得意になる英語長文」(プレイス)
【コメント】
今でこそ駄本を連発している中経出版(現・KADOKAWA/中経出版)だが、20世紀にはエッジの立った参考書を出していて、当館でもいくつか取り上げてきた(またそれを転売屋が針小棒大にアオるのも困りものだが)。本書もB5変形という本屋泣かせのデザイン(同じ判型のSEG出版の「闘う」シリーズが21世紀に入って消えたのも偶然とはいえ面白い)で恐らく流通量はさほどではないだろう。
だいたい「革命」などと大仰な(いかにも全共闘世代が好きそうな)用語を表題に用いた参考書に「革命的」メソッドが載っていた試しがないのは毎度のことなので目次に謎の呪文が並べられていても特に何とも思わなかったが、英文を訳す順についての議論の中で、順番についてここまで拘ったことがあったかしらん?という疑問が湧いてきた。確かに例文を見ると筆者の言う順番で自然な日本語になって訳出されている。英語を話せるようになる事を最終目的にしている割には結果として日本古来の返り読みに帰着するあたりが皮肉というか面白いところだが。また、文法軽視と言いながら文を区切る規準に文法的な要素や、「文として不自然」などという規準を用いるあたり全くの初学者が読んだら混乱しそうだが。
最近の長文読解ではなく、国公立大の一文が入り組んだ下線部訳のとっかかりとして役立ちそうな本だが、「口語英語」のように古書価が暴騰するようなら代替参考書でもいいだろう。
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by roudai | 2015-05-05 00:00 | 英語 | Comments(1)

収蔵品番号463 大学合格の勉強法が面白いほどわかる本

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【タイトル】20人の東大生グループが書いた大学合格の勉強法が面白いほどわかる本
【著者】東大銀杏学舎
【肩書】
【出版社】中経出版
【サイズ】A5
【ページ数】159頁
【目次】
プロローグ 東大生からのメッセージ
GOAL1 受験生活のヒント
GOAL2 勉強のヒント
GOAL3 参考書のヒント
GOAL4 試験場でのヒント
GOAL5 もう一つのヒント
【初版発行年月日】1995年7月15日
【収蔵品発行年月日】1995年7月15日 第1刷発行
【収蔵品定価】1300円(本体1262円・税38円)
【入手困難度】★★☆☆☆
【学力貢献度】☆☆☆☆☆
【ヤフオク相場】900円~
【鑑定額】0円
【代替参考書】
【コメント】
謎の東大生集団「東大銀杏学舎」の参考書第1弾。
「受験の悩み相談90のSOS!!」と区別が付かずなかなか存在に気づけなかった。

同じく東大生を名乗っても前々回の鉄緑会とは月とスッポンの内容で、法学部4年生H.Mのポエムなど赤面ものである。世の中をナメた東大生(?)が適当に書き散らかした内容で、「世界史年代記億法」の著者を中村良橘(原文ママ)と間違えているあたりいかにも初期の中経出版らしい。最後には全く実績のない「東大銀杏学舎」の通信添削を絶賛したりするように嫌らしさが目立つ。
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by roudai | 2014-09-02 00:00 | 受験情報 | Comments(0)

収蔵品番号442 受験の悩み相談90のSOS!!

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【タイトル】受験の悩み相談90のSOS!!
【著者】東大銀杏学舎
【肩書】
【出版社】中経出版
【サイズ】A5
【ページ数】189頁
【目次】
PART-1 勉強の悩み
 1 学力の悩み
 2 英語の悩み
 3 数学の悩み
 4 国語の悩み
 5 社会の悩み
 6 理科の悩み
 7 勉強法の悩み
COFFEE BREAK I 高1・高2の受験勉強のコツ
PART-2 学校・塾での悩み
 1 学校での悩み
 2 塾での悩み
COFFEE BREAK II どうなっているの?他校の受験体制
PART-3 生活の悩み
 1 勉強環境の悩み
 2精神的な悩み
COFFEE BREAK III 東大生はこんな受験生活を送っていた
PART-4 志望校の悩み
COFFEE BREAK IV 学部紹介
適性テスト「文系・理系、キミはどっち?」
【初版発行年月日】1996年4月9日
【収蔵品発行年月日】1996年4月9日 初版発行
【収蔵品定価】1200円(本体1165円・税35円)
【入手困難度】★★☆☆☆
【学力貢献度】☆☆☆☆☆
【ヤフオク相場】105円~
【鑑定額】0円
【代替参考書】
【コメント】
ちょうど受験情報のタイミングだが、エール出版はここのところ立て続けだし、通信勉強指導塾アテネもいい加減飽きたし、和田秀樹も絶版本で取り上げるモノがないし、ということでハタと困ってしまった。今、部屋に二百冊以上の参考書が転がっているが、こういう時に限って受験情報だけが払底しており、ようやく引っ張り出してきたのが本書である。

「現代文SOS!!」上巻だけ評価が高い(最近「数学SOS!!」数学総合編も高くなっているが)当シリーズだが、本書は発売順でいうとちょうど中間に当たる。

「オロカ者の定義」でも書いたが、このテの「受験生の悩み相談」的な内容はレベルの低い質問に終始し、回答者のレベルが高い場合かみ合わなくなるものだが、ご多分に漏れず本書も「辞書を引くのは面倒くさいし時間もかかるので苦労するわりに効果がないと思うのですが」とか、「外人は子供でも英語を話せるのにどうして自分は話せないんでしょうか」とか、館長が回答者なら「じゃ引かなきゃ良いじゃん」「話す必要がないから」で終了してしまうような質問ばかり90も並べた上に、回答自体もありきたりで「さすが東大生!」と唸らせるモノは皆無。「学校も親も教えてくれない」というサブタイトルがついているが、「授業時間の『内職』はどう活用していくべきですか」なんて質問に学校は答えてくれないだろう。

COFFEE BERAK IIで「他校の受験体制」について開成(96年158名)・桐蔭学園(同83名)・灘(同104名)・洛星(同24名)・県立高岡(同24名)・県立高松(同13名)が書かれているが、私学は判で押したように「ウチは特別なことは何もしていない」という内容(高2までに高3まで終わらせ、高3は受験勉強のみという進度自体が公立と違うし、それを達成できる地頭が違うのだが・笑)。

COFFEE BERAK IIIの体験記は勉強のしすぎで胸に穴が空いたり、1日12時間勉強したり、試験当日に風邪を引いて38度9分の熱を押して試験を受け続けたり(周りは大迷惑だが)という一般人には全く参考にならない武勇伝ばかり。この内容で1200円とはちょっとボッタクリが過ぎて呆れるばかりである。
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by roudai | 2014-04-08 00:00 | 受験情報 | Comments(0)

収蔵品番号368 口語英語で満点をとる!

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【タイトル】SUPER技法 口語英語で満点をとる!
【著者】戸澤全崇
【肩書】代々木日大ゼミナール講師
【出版社】中経出版
【サイズ】B5変形
【ページ数】165頁+別冊29頁
【目次】
はじめに
この本の使い方
Chapter O 問題編
Chapter 1 講義編
  Section 1 英会話って何?
  Section 2 これで会話問題が解ける!
      ~「機能文法」の導入~
  Section 3 英文における旧情報・新情報
  Section 4 疑問文における情報の流れ①
       ~Yes/No疑問文~
  Section 5 疑問文における情報の流れ②
       ~Wh-疑問文~
  Section 6 入試問題への応用(文強勢問題)
Chapter 2 演習編[Level 1]センター試験
  Section 1 解法のテクニック大公開!!
  Section 2 センター試験・短めの会話文問題
  Section 3 センター試験・ヴィジュアル会話文問題
Chapter 3 演習編[Level2]
    中堅~上位私大レベル
Chapter 4 演習編[Level3]
     最難関私大・国公立2次試験レベル
演習問題・全訳文
別冊付録 「フローチャートでつかむ口語表現」
【初版発行年月日】1998年6月30日
【収蔵品発行年月日】1998年6月30日 第1刷発行
【収蔵品定価】本体1300円+税
【入手困難度】★★★★☆
【学力貢献度】★★★★☆
【ヤフオク相場】1000円~
【鑑定額】1300円
【代替参考書】横山雅彦「横山メタロジック会話英語講義の実況中継」(語学春秋社)
【コメント】
主に英文法問題集で好著を連発している戸澤全崇(まさたか)師(現・駿台予備校講師)23歳(東京外語大在学中)時の処女作。肩書にある代々木日大ゼミナールは代ゼミとは全く関係ない日大統一テスト対策の塾だそうで、ご本人にとっては黒歴史の模様。
処女作らしい意欲的な内容で、旧来の「口語英語」参考書全てにケンカを売る「はじめに」を読むだけでワクワクする。旧来の参考書の欠陥を挙げ、「たった1つの方法論ですべて解けるんだ!」と宣言する様は小気味良い。
では、その「たった1つの方法論」とは?というと「旧情報と新情報」というどこかで聞いたような内容。大概こういう大上段に構えた参考書はこれ以降グダグダになるので本書もその類か、と思って読み進めるとあに図らんや如何に自分が「旧情報と新情報」について表層的にしか理解していなかったかを痛感させられる。
演習編[Level1]でセンター試験の過去問を「旧情報と新情報」に従ってスパッと解かれてみると、何で今までこれを知っていながらこういう解法を取れなかったのだろうという後悔が涌いてくる。
それ以降の演習編[Level2]、演習編[Level3]も基本的に「たった1つの方法論」で押し切っており、ただただ驚くしかない。
別冊の「フローチャートでつかむ口語表現」は定型の口語表現がどういう順番で出てくるのかフローチャートで示したもので、凡百の口語表現集よりよほどまとまっていて覚えやすい。
本書以降、戸澤師は英文法の問題集ばかり出されているが、そろそろ改訂版を出して欲しい好著である。
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by roudai | 2012-12-11 00:00 | 英語 | Comments(0)

収蔵品番号334 数学SOS!!数Ⅱ・数B編

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【タイトル】数学SOS!!数Ⅱ・数B編
【著者】東大銀杏学舎
【肩書】
【出版社】中経出版
【サイズ】A5
【ページ数】236頁
【目次】
序章 数学SOSとは
第1章 視点を変えると道が開ける
第2章 べクトルは定義に戻って考えよ!
第3章 複素数は定理・性質をおさえるのがカギ
第4章 微分・積分では細かい注意が必要
第5章 確率に特有の考え方・解法を身につけよ!
【初版発行年月日】1997年8月19日
【収蔵品発行年月日】1998年9月24日 第2刷発行
【収蔵品定価】本体1100円+税
【入手困難度】★★★☆☆
【学力貢献度】★★☆☆☆
【ヤフオク相場】1000円~
【鑑定額】500円
【代替参考書】
【コメント】
数学SOSシリーズの「たて割り」学習部分の第2弾。
局所的に見ると面白い記述もあるのだが、いかんせん範囲の広い数ⅡBでこの分量では使いように困る。特に数ⅡBの花形である整関数の微積分がたった24頁しかない上に、特殊な内容ばかり扱っているのがいただけない。複素数や指数・対数関数は比較的充実している(基礎レベルから説明されている)ので本書に何を求めるかによって評価は異なる。
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by roudai | 2012-04-17 00:00 | 数学 | Comments(0)

収蔵品番号288 現代文・記述問題が面白いほどとけるスーパーレクチャー

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【タイトル】湯木知史の現代文・記述問題が面白いほどとけるスーパーレクチャー
【著者】湯木知史
【肩書】代々木ゼミナール・京進トップΣ講師
【出版社】中経出版
【サイズ】A5
【ページ数】149頁+問題別冊59頁
【目次】
内容説明型問題
 第1講 加藤周一「文学の概念」('87・筑波大)
 第2講 村上陽一郎『近代科学を超えて』('93・津田塾大)
理由説明型問題
 第3講 外山滋比古『思考の整理学』('05・山口大)
 第4講 岩井克人「未来世代への責任」'02・金沢大)
総合問題
 第5講 西村清和『遊びの現象学』('95・筑波大)
 第6講 西垣通『思想としてのパソコン』('01・静岡大・人文)
 第7講 安部公房『砂漠の思想』('94・山口大)
 第8講 野家啓一『物語の哲学』('97・横浜国立大)
 第9講 山崎正和『近代の擁護』('99・筑波大)※
要約型問題
 第10講 藤澤令夫『イデアと世界』(創作問題)
 第11講 柳宗悦「工藝の教へ」('95・一橋大)
 第12講 福田恆存「文化破壊の文化政策」('99・一橋大)
【初版発行年月日】2007年10月25日
【収蔵品発行年月日】2007年10月25日 第1刷発行
【収蔵品定価】1100円+税
【入手困難度】★★★☆☆
【学力貢献度】☆☆☆☆☆
【ヤフオク相場】2500円~
【鑑定額】0円
【代替参考書】
【コメント】
前回は、マーク式の「センター試験」の上に「小説」なので、多少は情状酌量の余地があるかと思ったが、今回は著者お得意の記述問題が舞台である。よもやまさか前回のようなヘマはしないだろう、と淡い期待を抱いて読み始めたのだが、アッサリと斜め上に期待を裏切ってくれる。

前回は、湯木師の手になる途中の解説がどんなに使えなくても、大学入試センターが正解を公開してくれているので、正解に写し間違いや誤植のない限りセンター過去問集として使えたが、今回は前回に続いて問題の選定に疑問符が付くモノばかりなだけでなく、解説も相変わらずのテンプレート書き一辺倒の上に、湯木師が解答と称するモノの中身がスカスカで使い物にならないという「問題」「解説」「解答」の三拍子揃った欠陥本に仕上がっている。

ハッキリ言ってこの本の不出来なところを挙げていったらそれだけで1冊の本になってしまうほどだが、すでに絶版のため、石原の本のように被害者が拡大し続けているわけでもなく、インチキな評判を元に高値掴みする善意の第三者が出ないようスペースの許す限り証拠を挙げて説明していく程度に留める。

余談だが、先日代ゼミの大阪校を覗いたら、鷹取師のオススメとして石原のクズ本3部作(「評論」「小説」「国語力」)が張り出されていた。マトモな日本語読解力がある人間なら恥ずかしくて1冊でも勧められない本を3冊まとめてだから、おそらく鷹取師は目も通さずにライブラリーに言われるまま挙げたのだろう。現代文教師を名乗る者が正気で勧めていたとしたら近年著しい代ゼミの凋落は当然のように思える。

まず収録された問題を見渡すと、記述式の問題集を見慣れた人間なら確実に違和感を覚えるだろう。わずか12題のうちに筑波大が3題、一橋大が2題、山口大が2題と極端に偏っている上、記述式問題で良問を出す大学として定評のある、東大・京大・広大・北大・お茶女が1つも含まれていない。そもそも湯木師は代ゼミの京大現代文担当だというのにその一端すら見せようとしないのだ。

ということで、前回同様当博物館収蔵の資料をひっくり返して出題年度を調べたところ、また驚いた。前回の1題目は15年以上前のセンター過去問だったが、今回の1題目も20年前の出題の上、半数の6題が10年以上前の出題(目次の年数を赤字にしたもの)である。著作権の問題がないとは言えないが、一体どんな基準で選んだのか。有名どころを選ぶと他の本と問題が被るから、などという信者の声が聞こえてきそうだが、そういう連中には何で被ったらイケナイの?とだけ言っておこう。

折り返しの煽り文句も笑かしてくれる。
大学入試・現代文の記述問題では、皆さんがこれまでの勉強で培ってきた「総合力」が試されます。では、「総合力」とはいったい何でしょうか。
それは「読解力」「解答力」「答案作成力」の3つからなります。このうちどれかが欠けても、合格点に達することは難しくなります。
この本では、その「総合力」を最高水準まで引き上げるために参照すべき”枠組み”を法則化し、明確に示していきます。
「解答力」と「答案作成力」ってどこが違うんですか(笑)?そもそもこの本のどこをひっくり返しても「読解力」強化に関する方法論の記述はない(湯木師が一人で要約?しているだけ)し。

そしてその要約も前回同様のテンプレート書き一辺倒で読んでいて眠気を催してくる。
(読解の基本)
 本文でも形式段落に着目して、本文を読解していこう。
 本文は、二十三の形式段落から構成されている。そこで、形式段落ごとに主題を抽出し、形式段落簡の論理関係を把握していこう。
(段落にしたがって読む)
 まず、第一段落を通読する。そうすると、この段落は、人間には「与えられた情報などを改変しよう、それから脱出しようという拡散的作用」と「バラバラになっているものを関連づけ、まとまりに整理しようとする収斂的作用」という「二つの相反する能力が備わっている」ということがわかる。
 そこで、第一段落の「筆者の主張」は次のように整理することができる。
【第一段落】人間には、拡散的作用と収斂的作用という二つの相反する能力がそなわっている。
 次に、第二段落を通読する。そうすると、<数学には正解があるが、要約には正解はない>という例が挙げられていることがわかる。
 そこで、第二段落の「筆者の主張」は次のように整理することができる。
【第二段落】数学には正解があるが、要約には正解はない。

(以下、これを20回くりかえし)

 最後に第二三段落を通読する。ここで、筆者は、第二二段落に述べられているのとは反対に、「拡散のみあって収斂することを知らない」ならば、その言葉は消滅すると指摘する。
 そこで、第二三段落の「筆者の主張」は次のように整理することができる。
【第三段落】新しいことばも、拡散のみあって収斂がなければ消滅する。
(33~42頁・太字は引用者)
こんな文章しか書けない人が「小論文」を教えているんですか?という疑問が真っ先に浮かんでくる。

この問題に湯木師が設定した解答目標時間はわずか30分。形式段落23個分の要約をやっているうちに30分経ってしまいそうな気がするのだが、この問題集を絶賛する人々はそうではないらしい。
問1 傍線部A「そういう理論上あり得ないはずのことが現実にはおこっている」のはなぜか、八〇字以内で説明せよ。(原文 傍線部①のようなことがおこるのはなぜか、簡潔に説明しなさい。)
【湯木】
要約では拡散的思考がはたらき、異なった者が同じことを書くとい
うことは通常あり得ないのに、皆が学校において収斂的思考で書く
ように指導され、それが効果を上げたから。(80字)
【電話帳】
拡散的思考が働き、要約には唯一の正しい答えがないにもかかわら
ず、与えられた答えをそのまま書けば正解だという学校での指導が
効果をあげすぎて、勘違いしているから。(79字)
どちらも同じような内容だが、直後に傍線部を繋げると「あり得ないのに効果を上げたから、あり得ないことが起こっている」と単なる理由説明なのに内容が重複している(まして原文では「簡潔に」と書かれている)。ついでに言えば、筆者は「要約の結果は十人十色」と書いており、「要約」が「同じ」になるとはどこにも書いていない。同じになるのは「小論文」についてで、この点において両者は誤読している。

私大型で「簡潔に」書くならば、
[例1]小論文にも数学と同じような、これが唯一の正しい答えというもの
    があると勘違いしているから。(44字)、
解答欄に余裕があれば、「理論上あり得ないはずのこと」というニュアンス(どんな同一の解答に収斂するのか)を足して、
[例2]与えられた内容をそのまま書けば正解になるという、収斂的思考に
    よる指導が効果をあげすぎて、個性を求められる小論文においても
    そのように書けばいいと考えているから。(80字)
くらいか。

第2講の津田塾の解答もひどい。
「近代主義」や科学の根こそぎの否定が、こうした西と東の「政権交代」によってA危機を乗りきろうという発想に由来するものである限り、私はむしろそれに与しない。
 現在でも、多くの科学者・技術者は、環境汚染にせよ、エネルギー問題にせよ、これまでにわれわれが持ち合わせている知識と技術を使って、その解決に努力しているし、逆に言えば、これまでにわれわれが獲得した知識自体が、そうした危機を予見し警告を発することを可能にしているのである。

問1 傍線部A「危機」とはどのような状況をさすか、三〇字以内で説明せよ。(原文 「危機」とはどのような状況をさすと思いますか。)
【湯木】
人類の生存を危うくする環境問題が発生しているという状況。(28字)
「エネルギー問題」はどこに消えたのか(笑)?
ちなみに電話帳は字数制限がないので両論併記で
【電話帳】
資源・環境問題に象徴されるように、文明が破局的段階にあること。(31字)
「危機」なんだからマイナス表現で、筆者が例を挙げているのだから両方入れて、しかもこの危機は、昔からあるものではなく、近代以降、科学によってもたらされたものだから、
[例1]環境汚染やエネルギー問題といった科学が人類にもたらした災厄。(30字)
[例2]環境汚染やエネルギー不足といった近代になって起こった問題。(29字)
強引に文字数内に納めようとすればこんな感じか。
どちらにせよ湯木師の正解と称する代物がスカスカなのはお分かり頂けるだろう。

さらに不可解な改題もある。
問4(2)傍線部D「機能としての両者の本質を、後者よりも融合的に見なす」とはどういうことか、七〇字以内で説明せよ。(原文 「機能としての両者の本質を、後者よりも融合的に見なす」とはどういうことか、六〇字以内でわかりやすく説明しなさい。)
津田塾の出題者が「六〇字でわかりやすく説明できる」つもりで出題しているのに、なぜか湯木師は10字プラスした上にその条件まで削除している。
【湯木】
ヨーロッパは、存在ではなく機能という面での自然と人間の本質を
、日本や東洋のようにきびしく区別するのではなく、一体のものと
捉えるという意味。(69字)
【電話帳】
日本や東洋が人為の人間と無為の自然を対立させるのとは逆に、西
欧人は人間も自然も被造物として一体的に考えるということ。(58字)
電話帳が「わかりやすく」書けているかは微妙(「人為の人間と無為の自然」が意味不明)なところだが、湯木師は10字増やしても文構造が支離滅裂(これがご自慢の「パラダイム」を用いた結果なのが笑える)なのでまったく理解不能だ。

原文に従って厳しめに書くならこうなる。
[例1]日本や東洋では無為自然を最上とし、人為を加えることを悪と考え
    ているが、西欧では共に神の被造物として一体だと考えている。(59字)
あと10字あれば「一体」の中身をもう少し詳しく説明できる。
[例2]日本や東洋では無為自然を最上とし、人為を加えることを悪と考え
    るが、西欧では共に神の被造物として、人の行為を自然から切り離
    さず一体だと考える。(70字)

第4講では「比喩」に関する無知と言語センスの無さを露呈してしている。
 私は経済学者です。そして、経済学者とは現代において数少ない「悪魔」の一員です。
 人類は太古の昔から利己心の悪について語ってきました。他者に対して責任ある行動を取ること―それが人間にとっての真の「倫理」であると教えてきたのです。だが、経済学という学問はまさにこの「倫理」を否定することから出発したのです。
 (中略)資本主義社会においては、自己利益の追求こそが社会全体の利益を増進するのだと言っているのです。
 A経済学者の「悪魔」ぶりがもっとも顕著に発揮されるのは、環境問題に関してでしょう。多くの人にとって、資本主義が前提とする私的所有制こそ諸悪の根源です。環境破壊とは、私的所有制の下で個人や企業の自己利益の追求によって引き起こされると思っているはずです。
 だが、経済学者はそのような常識を逆撫でします。私的所有制とは、まさに環境問題を解決するために導入された制度だというのです。

問1 傍線部A「経済学者の『悪魔』ぶりがもっとも顕著に発揮されるのは、環境問題に関してでしょう」とあるが、そのように言えるのはなぜか、一〇〇字以内で説明せよ。(原文 傍線部(ア)について、なぜそのように言えるのかを簡潔に説明しなさい。)
またしても原文では字数指定のないものを指定している。
それはいいとして、以下の説明の決定的な欠陥が分かるだろうか。
 まず、設問の「なぜ」が直接修飾する傍線部の表現は「環境問題に関してでしょう」である。したがって、この表現が「帰着点」である。次に、この「環境問題に関してでしょう」とされている対象は、傍線部の「経済学者の『悪魔』ぶりがもっとも顕著に発揮されるの(こと)」である。したがってこの表現が「出発点」である。
 そして、「出発点」の「経済学者の『悪魔』ぶり」は、「比喩的表現」である。そこで「直接的表現」を探す。そうすると、、第一段落の「経済学者とは現代において数少ない『悪魔』の一員」に目がいく。そして、第二段落からこの「悪魔」という比喩表現は、「『倫理』を否定する」者であり、「倫理」とは「他者に対して責任ある行動を取ること」であるとわかる。この<『倫理』の否定>は、経済学においては、第三段落から明らかなように、「資本主義社会においては、自己利益の追求こそが社会全体の利益を増進する」という考え方になる。さらに本問では「環境問題」に置ける「経済学者の『悪魔』ぶり」が問題となっている。これは[本文を読解する)の第五段落で見たように、<経済学者が、私的所有制を環境問題の解決のための制度だと考える>ことなので、「出発点」の「直接表現」とは、<経済学者が、私的所有制を環境問題の解決のための制度だと考えること>となる。
 さらにこの表現を踏まえて、「論理の飛躍を埋める表現」を探す。そうすると[本文を読解する)の第四段落で見た<一般の人々は、資本主義が前提とする私的所有制の下での個人や企業の自己利益の追求によって引き起こされると考えている>ことに目が向く。これは<経済学者の考え方>とは正反対の考え方である。つまり、<経済学者の考え方>は<一般の人々の考え方>から見れば、第五段落に「逆撫で」とあるように、「『悪魔』ぶりがもっとも顕著に発揮される」場合といえる。このように「論理の飛躍を埋める表現」は本文中にある表現そのものではなく、文脈から読み取れる「論理関係」でもありうることに注意する。したがって、「論理の飛躍を埋める表現」は、<一般の人々の考え方と経済学者の考え方とはまったく逆のものである>となる。(59~60頁・太字/橙字本文ママ)
「出発点」だの「帰着点」だの湯木師が得意げに並べる意味のない与太はどうでもいい。
岩井がなぜ「経済学者」を「ペテン師」や「天の邪鬼」ではなくわざわざ「悪魔」に譬えたのか、言い換えると「経済学者」と「悪魔」にはどんな共通点があるのか、その点についての考慮が全く無い。

「『倫理』を否定する」者だと書いてある?倫理を否定するイコール「悪魔」なのか?それだけなら他にもあるだろう。けれども岩井は敢えてインパクトの強い「悪魔」を冒頭から持ってきた。そもそも「悪魔」とは何なのか。
あく‐ま【悪魔】
1 残虐非道で、人に災いをもたらし、悪に誘い込む悪霊。また、そのような人間。
2 仏道修行を妨げる悪神の総称。魔。魔羅。
3 キリスト教で、神の創造した世界に対する破壊的で攪乱(かくらん)的な要素。悪への誘惑者。地獄に落ちた天使という解釈もある。サタン。
こういう性質が経済学者になければ岩井は経済学者を「悪魔」になど譬えはしない。つまり、経済学者とは言葉巧みに人を悪に誘い込み、災いをもたらす邪悪な存在である、という自虐がこの文章の基調であり、これが欠けていたらこの文章を読めたことにはならない。当然、出題もそこを中心に聞いてくる。しかし、湯木師の解答は
【湯木】
経済学者は私的所有制を環境問題解決の制度だと考える。これに対
し、一般の人々は私的所有制下での個人や企業の自己利益追求こそ
が環境問題の原因だというように、経済学者の考え方とは全く逆の
考え方をとるから。(99字)
長いだけで2文にした意味もなく、「悪魔ぶり」も「最も」も表現されていない書き賃狙いのレベル。そもそも経済学者の「悪魔ぶり」を示さなければイケナイのに一般人の考え方で締めている点だけで0点にされてもおかしくない。
電話帳も少しマシというレベルだが。
【電話帳】
環境破壊とは私的所有制の下で個人や企業が自己利益を追求する結
果引き起こされると考える大多数の常識に反して、経済学者は環境
問題を「共有制の悲劇」と考え、私的所有下での自己利益の追求こ
そが環境破壊を防止すると主張するから。(109字)
電話帳の解答は「常識」に反するから「悪魔ぶり」を発揮すると言えなくもないか。採点官が日本語に厳しければ「環境破壊は・・・されると考える大多数の常識」がおかしい(「と」がない方が分かりやすい)と減点されるかもしれない。

本気で「悪魔ぶり」を示すならこれくらい書かなければイケナイだろう。
[例]経済学者は、私的所有制によって環境破壊が起こると考える多くの
   人々に、本来「倫理」に反する自己利益の追求こそが環境破壊の防
   止策だと主張して、太古の昔から「悪」とされてきた利己心を巧み
   にあおり立てたから。(100字)
こう書けば、いかに「経済学者」が「ワル」であるかは自明である。本当は「詭弁を弄する」なんて使いたいのだが、試験会場で書けない漢字を使うのはアンフェアなのでやめておいた。

深読みのしすぎと思われるかもしれないが、出題者もそう考えていることは次の問題からも分かる。
 どうやら私は「悪魔」の一員として失格したようです。経済学者の論理を極限まで推し進めた結果、その論理が追放してしまったはずの「倫理」なるものを再び呼び戻す羽目に陥ってしまったからです。
 だが、京都議定書の批准をめぐる最近の混乱は、まさにその「倫理」こそ地球上で最も枯渇した資源であることを思い出させてくれました。環境問題が真に困難な問題であることを結果的に指し示すことになったという意味では、C私も立派に「悪魔」としての役割を果たしたと言えるのかもしれません

問3 傍線部C「私も立派に「悪魔」としての役割を果たしたと言えるのかもしれません」とあるが、そのようにいえるのはなぜか、一三〇字以内で説明せよ。(原文 傍線部(エ)について、なぜそのように言えるのかを簡潔に説明しなさい。)
またしても原文にない字数制限の設定である。「簡潔に」と「一三〇字」ではエライ違いだが、それぞれの解答を見てみよう。
 まず、設問の「なぜ」が直接修飾する傍線部分の表現は、「立派に『悪魔』としての役割を果たした」である。したがって、この表現が「帰着点」である。次に、この「立派に『悪魔』としての役割を果たした」とされている対象は傍線部の「」である。したがって、この表現が「出発点」である。
 そして、「出発点」の「」は具体的にどのような立場にある者なのかという説明が必要であり、「抽象的表現」である。そこで、「具体的表現」を探す。そうすると「私」は第二〇段落にあるように、環境問題で「経済学者の論理を極限まで推し進めた結果」、「『倫理』なるものを再び呼び戻」した者であることがわかる。したがって、「出発点」の「具体的表現」は第一九段落(あるいは問2)を踏まえると<私的所有制の下での自己利益の追求という経済学者の論理を極限まで推し進めた結果、環境問題では、未来世代の利益の実現に責任を持って行動することが必要だということを明らかにした者>となる。
 さらに、この表現を踏まえて「論理の飛躍を埋める表現」を探す。そうすると、傍線部分の直前に「京都議定書の批准をめぐる最近の混乱」で環境問題の解決には「倫理」が必要であるにもかかわらず、「『倫理』こそ地球上で最も枯渇した資源である」ということが明らかになったとある。つまり、それは、<人類の滅亡という最悪の事態をもたらす可能性を示す>ものであり、そのことを示した「私」は「悪魔」だといえるということである。したがって、「論理の飛躍を埋める表現」は<現在世代は倫理を欠くため、環境問題が真に困難な問題であることを示すことになった>となる。(64頁・太字/橙字本文ママ)
長々とテンプレート文を並べているが後半は全くナンセンスである。なぜなら「『倫理』が枯渇した理由」が全く書かれていないから。
また「悪魔の役割」とは何なのか、これを読む限り「人類滅亡という事態をもたらす可能性を示す」としか読みようがないが、これは「預言者」の仕事で「悪魔」はこんな悠長なことはしない。「悪魔」とは何か、という根源的な定義をすっ飛ばしてウソ八百を書き散らかしてきた報いである。ちなみに上の理屈から引き出した答えは、
【湯木】
自己利益の追求という経済学者の論理を極限まで推し進めた結果、
環境問題では、現在世代は未来世代の利益実現に責任を持って行動
する「倫理」の必要性が明らかになったと同時に、現在世代がその
「倫理」を欠くため、環境問題が真に困難な問題であることを示す
ことになったから。(129字)


まだ続くよ(爆)
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by roudai | 2011-06-14 00:00 | 国語 | Comments(33)

収蔵品番号255 センター試験現代文[小説]の点数が面白いほどとれる本

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【タイトル】新出題傾向対応版センター試験現代文[小説]の点数が面白いほどとれる本
【著者】湯木知史
【肩書】代々木ゼミナール・京進トップΣ講師
【出版社】中経出版
【サイズ】A5
【ページ数】111頁+問題別冊72頁
【目次】
小説1 北杜夫「幽霊」('90 本試験)
小説2 夏目漱石「道草」('91 本試験)
小説3 山本周五郎「雨あがる」('02 本試験)
小説4 島崎藤村「夜明け前」('97 本試験)
小説5 津島佑子「水辺」('01 本試験)
小説6 遠藤周作「肉親再会」('05 本試験)
小説7 松村栄子「僕はかぐや姫」('06 本試験)
センター試験現代文・語句総覧
「入試現代文[小説]のパラダイム」一覧
「入試現代文[評論]のパラダイム」一覧
【初版発行年月日】2006年9月3日
【収蔵品発行年月日】2006年9月3日 第1刷発行
【収蔵品定価】本体1000円+税
【入手困難度】★★★☆☆
【学力貢献度】☆☆☆☆☆
【ヤフオク相場】1000円~
【鑑定額】0円
【代替参考書】黒目邦治「パワーUP版 センター試験 国語[現代文・小説]の点数が面白いほどとれる本」(中経出版)
【コメント】
共通一次試験以来、必ず小説が1題出題される形式に変化がない割に「センター試験小説」に特化した本が少なく、血迷った受験生が石原千秋の「大学受験のための小説講義」(ちくま新書)などという百害あって一利ないクズ本に手を出さざるを得ない状況が続いている。その中でAmazonの評価が高く入手困難な本書だが、正直な話、これを勧める人間の見識を疑いたくなる欠陥だらけの本である。

現代文の力は「いかに読むか」と「いかに答えるか」と「知識・教養」の3つのベクトルで表されると考えられるが、この本は「現代文SOS」同様「いかに答えるか」100%の本である。
だから、本文の一文一文がどう関連して、なぜそこに注目するのか、どう読み取るか、という点については一切説明がない。いきなり湯木師の要約した本文内容がポンと提示され(勿論その作り方についても何ら説明はない)、読者はそこまで読めているという前提で話が進められる。この本の主要な読者である出来ない生徒は要約を読んで本文が読めたような気になるかもしれないが、いざ自力で問題を解こうとして手も足も出ないことに気付くだろう。

さらにこの本のダメダメなところはほぼ全ての問題を消去法で解こうとしている点だ。
だから解説は全て後ろ向きで自信なさげで頼りない。普通の参考書なら即答法で、本文の「~」が根拠になり答えは・・・という書き方になるところをクドクドと字数稼ぎのように全選択肢について言及する。
そしてココが一番どうしようもないのだが、消去法の説明のクセに何かというと「~が視点と合致しない。したがって明らかに誤りで消去できる」と消去する根拠に関して「明らか」などという先走った言葉を平気で使う無神経さ。正解の選択肢であろうと、全て「明らかな誤りとは言えないので保留する」止まりで、明確に「これが正解」と言い切ろうとしない無責任(ヘタレ)ぶり。
これが早稲田や上智といった微妙な選択肢ならばまだ弁護のしようもあるが、満天下に正解を示すセンター国語でそんな問題は皆無と言っていい。全ての問題においてこうなのだから、講師の説明能力不足と言わざるを得ない。

中でも目を疑ったのは小説6の問2の解説。
 まず①は「人々の困窮を救おうとする心」が視点と合致しない。したがって、明らかに誤りで消去できる。
 次に②は、「古典的な作品を否定し新しい芸術を開拓しようとする心」が視点と合致しない。したがって、明らかに誤りで消去できる。
 ついで、③は「『私』の中に光がひそんでいるという信念を持ち続ける」が視点と合致しない。したがって、明らかに誤りで消去できる。
 さらに、④は「人の魂を激しく揺さぶるような芸術の創造を希求する心」が視点と合致しない。したがって、明らかに誤りとは言えないので保留する。(原文ママ)
 最後に、⑤は、「社会的栄誉を手に入れようとする心」が視点と合致しない。したがって、明らかに誤りで消去できる。以上から④が正解となる。(78~9頁)
大方コピペミス(それだけ手抜きな作り方なワケだが・笑)だろうが、お粗末極まりなく、もう嗤うしかない。そして、この解説(他の解説も大同小異である)を読んでこの本から得るものがあると思えるだろうか?

ご大層に「入試現代文のパラダイム一覧」などと大風呂敷を広げているが、そのパラダイム自体がどうとでも解釈できる玉虫色な内容の上、107頁の一覧ではパラダイムⅢ-ⅱを2連続で載せるという誤植(というか前述の箇所と併せて中経出版の校正がズサン)がある。
ちなみに欠落したパラダイムⅢ-ⅰは17頁が初出で、
パラダイムⅢ-ⅰ(消去法)消去法は正解となる選択肢を積極的に探すのではなく、絶対に解答になり得ない選択肢を消去することにより結果的に正解が残るという消極的な解答方法である。
とご自慢のパラダイム自体がそもそも後ろ向きである。

また「新出題傾向対応版」ということになっているが、出題年度が一切載っておらず(だいたいどこが新出題傾向なのか皆目分からない)、出版から15年以上前の過去問(2008年に漱石の「彼岸過迄」が出題されるのを予想したのなら素晴らしいが・爆)から始まっている意図が不明だ。

これだけ酷い本なのになぜかAmazonのレビューはほぼ絶賛一色で、2年後に出された代替参考書の方は悪評一色なのも謎だ。まぁ、Amazonは石原の本が絶賛レビュー一色になるパラレルワールドなので何が起きても不思議ではないが。
問題が細切れになっていたり、別冊になっていなかったりする欠点はあるものの、代替参考書の方がこんな欠陥本よりまだ使い物になると断言できる。
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by roudai | 2010-11-16 00:00 | 国語 | Comments(8)

収蔵品番号223 予備校で教える受験数学

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【タイトル】予備校で教える受験数学 数Ⅰとその周辺の問題/細野真宏の受験数学のテクニックが面白いほどわかる本
【著者】細野真宏
【肩書】
【出版社】中経出版
【サイズ】A5
【ページ数】142頁+別冊解答42頁/141頁+別冊解答42頁
【目次】
[予備校]
Section 1 包絡線について
 1.2次式の包絡線の問題
 2.1次式の包絡線の問題
 3.一般の包絡線の求め方
Section 2 同値変形について
Section 3 f(x)-b/x-aの図形的意味について
[Ver.2.0]
問題一覧表
Section 1 曲線の通過領域と存在領域について~包絡線の活用~
 1.直線の通過範囲について~1次式の包絡線の問題~
 2.2次曲線の通過領域と存在領域について~2次式の包絡線の問題~
 3.一般の包絡線の求め方
Section 2 同値変形について
Section 3 f(x)-b/x-aの図形的意味について
Point一覧表
【初版発行年月日】1994年7月5日/1997年9月17日
【収蔵品発行年月日】1994年7月5日 第1刷発行/1997年9月17日 第1刷発行
【収蔵品定価】定価1200円(本体1165円・税35円)/本体1200円+税
【入手困難度】★★★☆☆/★★★☆☆
【学力貢献度】★★★☆☆/★★★☆☆
【ヤフオク相場】2000円~/2000円~
【鑑定額】1000円/1000円
【代替参考書】清史弘「駿台受験シリーズ 分野別 受験数学の理論11 受験数学と教えられない数学」(駿台文庫)
【コメント】
近頃は評論家活動ばかりで予備校講師業が疎かになっている(笑)ように見受けられる細野師の初期に出された参考書。以前「買ってはいけない」第二章 開けてビックリ玉手箱 ~お前は既に持っている~で軽く取り上げたが、ようやく旧版を手に入れたのでBlogにて公開する。

表紙もタイトルも全く違うために別物と思っている人もいるかもしれないが、基本的な中身は一緒で収録順と収録問題が若干違っている。「Ver.2.0」の方が問題一覧やPoint一覧が付いているので便利だが、旧版の方が若干高値で出品されることが多いようだ。

中経出版の「数学が面白いほどわかる」シリーズは、その名に違わずハイレベルな内容を分かりやすく丁寧に説明している良書だと思うのだが、現在は細野師が小学館から「本当によくわかる」シリーズを出したためか全て絶版。2つのシリーズは共通する内容が多いが、本書の内容を引き継ぐような本は出なかったために、以前はそれほどでなかったVer.2.0までがオークションで高騰している。

いざ、絶版になってみると本書と同じ内容が載っている参考書は少なく(探し方が悪い?)、駿台の清史弘師がSEG時代に書き起こした「数学参考書」シリーズの最終刊(現在は駿台文庫から改訂再版)に包絡線や同値変形についてホンの少し載っている程度。ある程度出来る生徒にしか需要のない内容なので、やや易しめになった小学館版に引き継がれなかったのは仕方ないか。
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by roudai | 2010-04-06 00:00 | 数学 | Comments(0)

収蔵品番号215 坂田アキラの2次関数が面白いほど分かる本

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【タイトル】坂田アキラの2次関数が面白いほど分かる本
【著者】坂田アキラ
【肩書】新宿セミナー講師
【出版社】中経出版
【サイズ】A5
【ページ数】275頁
【目次】
Theme 1 平方完成!!すべては、ここから始まります
Theme 2 2次関数のグラフをかいてみようよ!
Theme 3 最大値&最小値、そして・・・
Theme 4 最大値&最小値がらみのちょっとした問題
Theme 5 ずらし、ずらされ平行移動
Theme 6 対称移動の翔びっぷり
Theme 7 放物線の正体を暴け!!
Theme 8 敵に流されず、獲物を仕留める
Theme 9 ついに登場!解の公式
Theme 10 判別式を活用せよ!!
Theme 11 もう少し判別式を・・・
Theme 12 2次不等式を攻略せよ!!
Theme 13 2次不等式がらみのよくある応用問題 その1
Theme 14 2次不等式がらみのよくある応用問題 その2
Theme 15 2次不等式がらみのよくある応用問題 その3
Theme 16 軸はどこなのかな・・・?
Theme 17 場合分けが加速する!!
Theme 18 絶対値が暴れまくります!
Theme 19 絶対値の大暴れは、止まらない!!
Theme 20 けっきょく2次関数のお話になってしまう面々
Theme 21 真打ち登場!!2次方程式の解の存在範囲 その1
Theme 22 真打ち登場!!2次方程式の解の存在範囲 その2
ナイスフォローその1 (  )2のお話
ナイスフォローその2 タスキガケのお話
ナイスフォローその3 解の公式の証明!
ナイスフォローその4 2重根号のはずし方!!
問題一覧表
【初版発行年月日】2005年2月8日
【収蔵品発行年月日】2005年2月8日 第1刷発行
【収蔵品定価】1300円+税
【入手困難度】★★☆☆☆
【学力貢献度】★☆☆☆☆
【ヤフオク相場】500円~
【鑑定額】105円
【代替参考書】坂田アキラ「新装版 坂田アキラの2次関数が面白いほどわかる本」(中経出版)
【コメント】
某数学参考書紹介サイトで絶賛されている講義録形式の参考書。
著者があらかじめ述べているように、式変形部分などは予備校バブル期の参考書の3~5倍は水増しされた水膨れ本。

予備校バブル期にも有坂誠人師のキノコ坊やに代表される著者独自のキャラクターというものはあったが、本書に登場するヘタクソな落書きレベルのキャラクターは一見性格付けされているようで、実は内容に全く絡んでこないダメダメっぷり。「ゆとり世代」はイラストがないと参考書を手にしようともしないのだろうか?

教科書レベルからセンター試験レベルギリギリという内容だが、入試レベルと言える内容はホンの僅かで、授業中は寝てるか教科書に落書きしてるという現役生なら”二次関数限定”で「偏差値が20アップ」して50くらいになるかもしれないが、並の生徒にはストレスしか溜まらないだろう。

時折、鋭い内容も無い訳ではないが、そこだけ拾い読みするには本文に無駄なノイズが多すぎて、砂金掬いのような徒労感を伴う。

なぜ某サイト主がこんな本を持ち上げるのか不思議でならないが、ゆとり世代と直に接している方だけに、コレを勧めなければイケナイのが今の高校教育の実情なのかもしれない。

中経出版は新装版を出したことで誤植のPDFを削除してしまったが、これはちょっと無責任だろう。89頁のp=1(誤)→p=3(正)以外にも誤植があったのだろうか。
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by roudai | 2010-02-09 00:00 | 数学 | Comments(2)

収蔵品番号213 数学SOS!!数Ⅰ・数A編

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【タイトル】数学SOS!!数Ⅰ・数A編
【著者】東大銀杏学舎
【肩書】
【出版社】中経出版
【サイズ】A5
【ページ数】175頁
【目次】
序章 数学SOSとは
第1章 効率よく式を扱おう
第2章 関数の扱い方にはコツがある
第3章 数列では解法パターンを身につけることも重要
第4章 三角比問題はポイントをおさえたアプローチをせよ
第5章 個数の処理・確率のカギは「考え方」を身につけることである
【初版発行年月日】1997年6月17日
【収蔵品発行年月日】1998年9月24日 第3刷発行
【収蔵品定価】1000円+税
【入手困難度】★★★☆☆
【学力貢献度】★★★☆☆
【ヤフオク相場】750円~
【鑑定額】500円
【代替参考書】
【コメント】
数学Ⅰ・数学Aの範囲から21個のポイント(SOS)を抽出した参考書。それほど厚くない割に重要個所は網羅されており、数学Ⅰ・Aのガイドブックとしてよくまとまっている。
敢えて難を挙げれば例題に出題校が書かれていないことと問題量が少ないことで、この辺は解説のしっかりした問題集でフォローする必要があるだろう。
数学Ⅰ・Aの範囲は全ての教科の土台となるので、数学が必要な受験生は夏前にはこの本に書かれているような事は全て済ませていることが望ましい。
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by roudai | 2010-01-26 00:00 | 数学 | Comments(0)