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浪人大学付属参考書博物館

roudai.exblog.jp
昔の大学受験参考書を展示する私設博物館です。
更新履歴
2020/06/03
収蔵品番号211
の復刊情報を追加しました。

2019/05/02
収蔵品番号424
のレビューを公開しました。

2019/05/01
収蔵品番号545
のレビューを公開しました。

2019/04/20
収蔵品番号702
のレビューを公開しました。

2018/10/31
第6回おもしろ同人誌バザールに参加しますにコメントを追加しました。

2018/6/12
収蔵品番号667
のフェア情報を更新しました。

2018/1/31
収蔵品番号234
の復刊情報を追記しました。

2017/12/04
収蔵品番号063
の復刊情報を追記しました。

2017/08/22
収蔵品番号561
のレビューを公開しました。

2017/08/19
収蔵品番号416
のレビューを公開しました。

2017/05/03
春のイベントのお知らせに進捗状況を追加しました。

2017/04/08
春のイベントのお知らせに通販状況を追加しました。

2017/04/01
春のイベントのお知らせに当日の注意事項を追加しました。

2017/1/29
収蔵品番号222
のレビューを追加しました。

2016/9/24
収蔵品番号420
のレビューを公開しました。

2016/8/13
収蔵品番号467
のレビューを公開しました。

2016/7/23
収蔵品番号200
の復刊情報とレビューを追記しました。

2016/06/12
発行書籍番号006
の紹介記事を追記しました。

2016/03/23
収蔵品番号353
の代替参考書を変更しました。

2016/03/20
収蔵品番号470
収蔵品番号463
収蔵品番号456
収蔵品番号449
収蔵品番号414
収蔵品番号407
のレビューを公開しました。

2016/02/29
収蔵品番号505
収蔵品番号502
収蔵品番号460
収蔵品番号454
収蔵品番号410
収蔵品番号409
収蔵品番号405
のレビューを公開しました。

2016/02/14
収蔵品番号477
のレビューを公開しました。

2015/09/07
夏コミ新刊の通販を開始しました。旧刊も在庫ありです。

2015/08/29
収蔵品番号392
の復刊情報を追加しました。

2015/08/10
収蔵品番号452
収蔵品番号451
収蔵品番号450
収蔵品番号448
収蔵品番号447
収蔵品番号446
収蔵品番号445
のレビューを公開しました。

2015/08/01
発行書籍番号010
発行書籍番号008
発行書籍番号007
の改訂版情報を追記しました。

2015/06/01
収蔵品番号486
収蔵品番号487
収蔵品番号488
収蔵品番号489
収蔵品番号490
収蔵品番号491
収蔵品番号492
のレビューを公開しました。

2015/05/10
収蔵品番号478
収蔵品番号484
のレビューを公開しました。

2015/05/05
収蔵品番号472
収蔵品番号474
収蔵品番号475
のレビューを公開しました。

2014/11/30
収蔵品番号394
収蔵品番号399
収蔵品番号400
収蔵品番号402
のレビューを公開しました。

2014/10/14
収蔵品番号398
収蔵品番号397
収蔵品番号396
のレビューを公開しました。

2014/8/26
発行書籍番号011
発行書籍番号012
の委託販売を開始しました。

2014/6/7
収蔵品番号376
収蔵品番号150
収蔵品番号103
の代替参考書を変更しました。

2014/4/29
収蔵品番号434
のレビューを公開しました。

2014/04/19
収蔵品番号430
の代替参考書を変更しレビューに情報を追記しました。

2014/03/30
収蔵品番号357
の電子版復刊情報を追加しました。

2014/3/25
収蔵品番号433
収蔵品番号432
収蔵品番号431
のレビューを公開しました。

2014/02/26
収蔵品番号086
収蔵品番号347
の復刊情報を追加しました。
収蔵品番号393
のレビューを公開しました。

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博物館ご利用の手引き

当Blogは主に絶版参考書について館長が知る限りの情報を記します。
あくまで私的な情報とお考えください。

【タイトル】参考書のタイトルを表記します。
【著者】参考書の著者名を表記します。
【肩書】原則として参考書執筆当時の肩書を表記します。
【出版社】参考書の出版社を表記します。
【サイズ】参考書の判型(B5・A6・新書 etc.)を表記します。
【ページ数】参考書のページ数を表記します。
【目次】原則として章立てレベルの目次を表記します。
【初版発行年月日】初版発行年月日を表記します。
【収蔵品発行年月日】収蔵している参考書の発行年月日を表記します。
【収蔵品定価】収蔵している参考書の発行時定価を表記します。
【入手困難度】入手困難度を6段階評価します。
0:現行流通品
1:流通在庫入手可能
2:郊外型古書店にて入手可能
3:専門古書店かオークションにて入手可能
4:オークションにて高値入札必須
5:まず入手不可能(出品されても年1回程度)
【学力貢献度】今の学生が入手してどれだけ役に立つかを6段階評価します。
0:時間と金の無駄
1:この本である必要なし
2:現行の本よりも役立つ
3:知らなければソン
4:この本で差をつけろ
5:全受験生のバイブル
【ヤフオク相場】ヤフオク(またはマーケットプレイス)で出品されるときの相場です。高いからといって価値があるわけではありません。入手困難度5に関しては類書と比較した参考価格の場合があります。数字は暫定的なもので、その時の出品をみて変更することがあります。
【鑑定額】館長が入札するなら幾らまで出すか、です。ズバリ本の価値に依存します。
鑑定額>ヤフオク相場…お買い得。不当に低く評価されされている本
鑑定額=定価…定価(現行品なら新本)で買う価値あり
鑑定額=定価の半額…ブックオフのプロパーでなら買う
鑑定額=108円…ブックオフの108円均一でなら買う
【代替参考書】同じ趣旨で書かれている本があれば例示します。
【コメント】参考書にまつわる情報や私的な思い入れです。

[注意]
○気づき次第情報は改訂していますが、Amazonの在庫状況や代替参考書については執筆当時の情報のものもあります。
○Exciteブログユーザー以外の方がコメントする際は必ずパスワードを指定して下さい。公開後にイタズラで削除されたケースがあります。
○参考書についての質問は気が向いたものだけ答えます。最低限の礼儀を弁えない質問者にはそれなりの対応をします。
○著作権法を遵守する意志のない書き込みは削除します。
# by roudai | 2022-12-31 23:59 | おしらせ

発行書籍番号028 100万円参考書ハンター パートⅡ【増補改訂版】

発行書籍番号028 100万円参考書ハンター パートⅡ【増補改訂版】_d0133636_16055962.jpg
【タイトル】100万円参考書ハンター パートⅡ【増補改訂版】
【サークル】タイム指数研究所
【サイズ】B5
【ページ数】52頁
【目次】
まえがき
第1章 SEG出版の部屋
第2章 駿台文庫の部屋
第3章 数研出版の部屋
参考書コラム 「チャート受験数学」の謎を解く
第4章 代々木ライブラリーの部屋
第5章 科学新興社の部屋
第6章 ナガセの部屋
第7章 教育社・教学社の部屋
第8章 その他の部屋
あとがき
【初版発行年月日】2021年11月3
【定価】1500円
【在庫状況】在庫あり
【学力貢献度】☆☆☆☆☆
【コメント】
収録参考書数264冊(初版からプラス38冊)という空前絶後の数学参考書カタログ第2弾がフルカラー印刷になって帰ってきました。
やはり図鑑はフルカラーにすると真実味が増します。特にAmazonに書影がなく、オークションにほぼ出てこない水谷千治「CM数学の基礎」(秋桜社)なんてカラーで初めて表紙の質感が表せました。
フルカラーで出す以上は図鑑っぽいレイアウトにしたいと5年間試行錯誤を重ね、DTPソフトで表現しようと苦闘を続けてきましたが、結局断念して前回同様禁断のExcelレイアウトに落ち着きました。レイアウトが決まったので、今後は「パートⅠ」の3訂版を予定しています。

今回は「パートⅠ」から漏れた予備校バブル期から直近までの本が中心(一部古典も含む)です。
ビンテージ品ばかりなので専用の評価基準を採用。相場価格は最近の相場価格を反映しています(実勢価格よりはほとんど低い)。
頁数は減っていますが書評はほぼ全面改訂しており、数々の人気参考書に隠された秘密や類似品の違いについての情報を網羅しています。
時間の都合で表紙画像とコラムは初版のままです。

【正誤表】
 2頁枠内1行目 ×「解法の探Ⅱ」→「解法の探Ⅱ」
25頁枠内1行目 ×【解説】→ナシ
46頁枠内3行目 ×TEX→TeX
46頁枠内11行目 ×に近い→本書に近い
48頁11行目 収めることができた→収めることが出来た

【通販】
今回から通販をメロンブックさんに変更しています。


# by roudai | 2021-11-06 18:00 | 同人誌 | Comments(0)

1/19 20:57~ TBS「マツコの知らない世界」に出演します

Twitterをご覧の方はご存知と思いますが、来週の「マツコの知らない世界」に出演します。

▼「マツコの知らない受験参考書の世界」
30年間趣味で受験参考書を集める男性、有江晴彦さんが登場。
今でもセンター試験の問題を解き続けるという有江さん。
コレクターとして様々な角度から受験参考書の魅力を語ります!

11/1の「おもしろ同人誌バザール9」開場直後に番組プロデューサーが来場して出演依頼を受けました。
いきなり「日経」に続き、いきなり「マツコ」でビックリしました。
「日経」で顔出ししたのでいい加減どうでも良くなってOKしちゃいました。

実は将来の目標として「マツコの知らない昭和参考書の世界」という企画書を書いていました。といっても相手が相手なので、第一声「アタシ勉強キラいなのよ~」で終わるのがオチですが。
最初はこの線を提案したのですが、一般視聴者に分かる内容を求められたので大分ヌルい内容になりました。
1/19 20:57~ TBS「マツコの知らない世界」に出演します_d0133636_08554648.jpg
「マツコの知らない世界」はゴールデン移行第1回に林修先生で「予備校の世界」をやっている(見ていませんが)ので、それ以来の受験ネタです。

参考書マニアの方は背後の本棚にご注目下さい。

# by roudai | 2021-01-16 20:57 | おしらせ | Comments(11)

収蔵品番号810 医大受験 2013 Vol.6 春

収蔵品番号810 医大受験 2013 Vol.6 春_d0133636_19254700.jpg
【タイトル】季刊 医大受験 2013育文社71周年記念 Vol.6 春
【出版社】育文社
【サイズ】B5
【ページ数】172頁
【目次】
発刊の辞
巻頭特集 国民の健康を守るため、国民の医療を守る日本医師会
[シリーズ]地域医療と病院 同仁会 耳原総合病院
[連載]日々想医想薬
[連載]羅針盤 近道
[連載]orion 南船北馬
[予備校ルポ]2012年度、医大合格者178名の東大蛍雪会講師ルポ
[連載]文藝コーナー 医学部出身の文学者⑥山田風太郎
[新シリーズ]華岡青洲物語
医学部合格指導学習コーナー
◇医学部英語の攻略 第6回 日本医科大学編/小関茂・藤堂嘉章
◇旧設医科大攻略数学 第6回/依田賢
◇基本を押さえて時間短縮|私大医学部数学 伊藤博文
◇受験化学 私立医学部の化学・最強攻略法 第6回/天野光信
      『体系化学』のその先へ    第6回/天野光信
◇理系のための漢文法精読講義 第6回/市川久善
◇[新シリーズ]難関医大への小論文講座
◇国公立二次高度な現代文 第6回/宮城啓文
○愛読者コーナー
【収蔵品発行年月日】2013年2月20日 初版
【収蔵品定価】1200円(本体1143円)
【入手困難度】★★★☆☆
【学力貢献度】★★★☆☆
【ヤフオク相場】1000円~
【鑑定額】1000円
【代替参考書】なし
【コメント】
新年第2弾は13年目にして初の受験雑誌。でもカテゴリーが「受験情報」じゃない(笑)。
「思考訓練」シリーズで有名な育文社が70周年事業と銘打って始めた雑誌でタイトルの通り医大受験生向けの雑誌。
言うまでもなく館長は私大文系(若干数学は分かる程度)なので大半の記事はチンプンカンプンだ。
この後、倒産による打ち切りとなるVol.16(2015/10)までコンプリートしたのだが、単なるコレクター心理だけではない。医学部受験生だけに読ませるには勿体ないほど現代文と漢文の記事が(数学も面白いのだが)優秀だったからだ。
漢文の連載は後に市川久善「思考訓練の場としての漢文解析」(育文社)にまとめられ、中野師の「ガッツ漢文」以来久々のアンチ訓読主義の参考書として隠れた人気参考書だった。こちらも育文社倒産により絶版だが、まだ著者の所属するGHS予備校が新品を通販しているので在庫のあるうちはヤフオクやマケプレのバカ値に手を出す必要はない。
ちなみに市川久善氏とは「思考訓練としての体系化学」の天野光信氏の変名で、本誌には季刊とは言え、エッセイと化学と漢文の原稿を一人で書いていたことになる。山本矩一郎師が複数の変名で雑誌「大学への数学」の紙面を埋めたことは有名だが、ジャンル違いで同一雑誌に記事を書いていたというのは後で知って驚いた。Vol.10以降の連載は単行本化されていないので、読みたければバックナンバーを探すしかない。
また現代文の宮城啓文氏は現在GHS予備校では教えていないようだが、近年の現代文関係の記事では出色の内容で、打ち切りによって闇に消えてしまったのは本当に勿体ない。

なぜこのタイミングでカテゴリ「国語」として取り上げたかというと、本号の宮城氏による「国公立二次高度な現代文」のターゲットが、「ライジング現代文」 だからである(笑)。もちろん、書名は伏せられているのだが、以下のように見る人が見ればバレバレである。
今回は前回の予告通り、ある現代文参考書(問題集)をとりあげてみることにします。この解説書は書名に「最高レベルの学力養成」と冠しており、また実際東大受験生に評価が高い書でもあると問いていますから、大学人試現代文に対する受験界の代表的な考え方を検討する上で格好の材料になるだろうと思います。(160頁・縦書き右綴じのためページ数は逆に進む)
問題は81年東大第1問(文理共通)福永武彦「夢のように」である。立ち上がりから宮城氏によるジャブが飛ぶ。
(二)「彼等の体験はまさに夢と似かよってくる」(傍線部イ)とあるが、どういう点からそのように言えるのか、わかりやすく説明せよ。
 では解説に入ります。ここでは、設問(二)を取り上げましょう。著書には著者が誤答だとする解吉例と正解だとする例とを明示してくれていますので、まず両方を並べてみましょう。
誤答例l.過去は流動する流れとしてではなく、一個の物として認識される点。
   2.過去は日常とは別の次元に属し、流れではなく、物であり、無時間の混沌とした大きな塊りであるから。
正解例 振り返ってみると時間があっというまに過ぎ去っていたということ。(31字)
 この参考書の著者(現代文指導者)にとっての誤答例と正解例をまさに対比的に見比べて(ここでも今まで述べてきた対比的論理能力が力を発揮します)、皆さんはどう思いましたか。とりあえず、この現代文指導者が誤答例を誤答とする理由を問いてみましょう。以下、当該参考書からの引用です。
 「2は字数からもかなり無理があるが、いずれにせよ、傍線部イの前後から解答を作っている点では同じである。また、理由説明が求められているわけでもない。もちろん近くから解答を作っているから誤りであるというわけではない。遠い、近いは、論理とは無関係である。ここでも【練習問題3】で見たように「わかりやすく」という条件が2のみについている。論理から言えば、設問の「どういう点からそのように言えるのか」に対し、直前の「その点から」が指すものを解答してよい。論理的に誤りはない。しかし以上のような解答が「わかりやすく」なっているかといえば、そうではない。「過去が一個の物」であるとはいかにもわかりにくい」(「ライジング現代文」44頁、引用者注)
 まず、ここまで。はじめに形式的な点で急ぎ2の助っ人を買って出ておくと、これは一九八一年の問題なのですが、この設問の解答欄は17・5センチメートルの長さ(近年は13・5センチメートルが多くなっています)で二行が与えられています。人により文字の大きさはまちまちですが、13・5センチメートルでいうと、一行当たりゆったりと書いて25文字、多い生徒で30字書き込みます。私は立場上たくさんの東大受験生の答案(過去問演習のもの)を合格者、不合格者を含めて見てきており、また最近は情報開示で国語の点数がはっきりと分かるので、30字書き込んで却下されている事実はないことを確認済みです。二行を47字で納めている2の答案はむしろゆったりめでこそあれ、「2は字数からもかなり無理がある」という批判は当たりません。むしろ指導者の正解例の31字の方が少なすぎると批判されるべきでしよう。(158頁、強調は引用者による【以下同】)
東大や京大の問題解説にこの情報が抜けていたらアンフェアだと思うのだが、東大の過去問を多数収録している「ライジング」にこのテの情報は一切載っていない。むしろ時期により解答欄の高さに違いがある、という情報をもたらしてくれる宮城氏の解説の方が有難い。もちろん宮城氏の情報を元にすれば「振り返ってみると時間があっというまに過ぎ去っていたということ。」という内野師の模範解答は内容が「薄い」し、字数制限的にもまずい。

さらに内容面でもこう畳みかける。
では、「わかりやすい」とはどういうことなのでしょうか。そこで指導者は「わかりやすく」とはどうすることかというテーマを次に論じていきます。正当な論の展開です。以下、また引用です。
「『わかりやすく』とはどうすることか
 「わかりやすく」について、〈具体的に〉ということ、あるいは〈自分のわかりやすい言葉で言い直すこと〉などの解説を参考書で見かけることがあるが、そうなのだろうか?具体的にすることも「わかりやすく」することの一つだとは思うが、それならば、なぜ「具体的に説明せよ」と言わないのだろう。あるいは〈自分のわかりやすい言葉で言い直すこと〉が正しいなら、わかりやすさは、解答者の数だけ拡散してしまうことになるそれでは採点できない。そもそも設問の条件「わかりやすく」とは明確に、あるいは実体として定義できないものではないか。にもかかわらず受験世界では受験生の要求に応えるべく、教師がそれぞれ定義しているのではないか?経験から割り出して、あるいはそう教えられたからというように。「わかりやすく」とは筆者の考えるくわかりやすさ〉に収束するものでなければならないだろう。それは問題文が読めれば「わかる」はずだと出題者は考えているのではないか。設問の条件をそれぞれの教師が定義し、それにしたがって解答を作るのではなく、問題文の読解から答えればよいと言えないだろうか」(「ライジング現代文」44~45頁、引用者注)
 さて、「わかりやすく」とはいかなることかを論じたこの現代文指導者の説明を読んで、みなさんはよくわかったでしょうか。わたしにはどうにも「わかりにくい」のですが…。ここでは、「わかりやすく」ということについて巷の参考書で見かける解説を批判しています。その上で、「そもそも設問の条件「わかりやすく」とは明確に、あるいは実体として定義できないものではないか」と「わかりやすく」の定義を放棄します。だから、「わかりやすく」とは何かを説明するのではなく、「わかりやすく」とはどうすることか(この項の題名)を論じて結局「問題文の読解から答えればよい」という、問題提起の割には何とも当たり前すぎる、期待はずれな結論に終わっています
 一番まずい点は、他の参考書でよく見かけるという〈自分のわかりやすい言葉で言い直すこと〉の意味をこの指導者が曲解して論難している点です。〈自分のわかりやすい言葉で言い直すこと〉という意味は自分勝手にという意味ではないでしょう。「自分がわかりやずい」ととるのではなく、「自分の(わかりやすい)言葉」ととるべきです。自分が使いこなせている言葉で…、ということです。この指導者は「自分がわかりやすい」という意味に取ったために、自分勝手に、そんなことをしたら「わかりやすさは、解答者の数だけ拡散してしまうことになる」と誰も言っていない方向に話を待っていき、いやあくまで「問題文の読解から答えればよい」と当たり前のことを大仰に結論づけることになっているのがこの解説を実に軽薄なものにしています。(157頁)
いやはや全く宮城氏のおっしゃる通りである。さらに宮城氏は大事な指摘を行う。
つまり、採点者にうんうんうなりながらの読解を強いるような難解な答案を書いてはならない、一読して「あ、この受験生はわかっているな」と受験生と採点者が共鳴し合える(互いに二重化し合える)答案を書かなければならないということです。ですから、本来設問文に「わかりやすく」と指示があろうがなかろうが、全ての答案はわかりやすく書くのが当たり前です。(156頁)
言われればなあんだ、という話だが、これを読んだ後に前ページにある内野師の「指示のある/なし」についての説教を見ると滑稽に感じる。

宮城氏はさらにこう追い討ちを掛ける。
 この指導者は、「わかりやすく」をはじめは本質レベルで問題提起しながら、実際は手段レベルで他人批判を展開しているために説得力を欠くものになっているのです。
 結論から言えば、この指導者の問題点は論理の立体性がわかっていないということです。というのは、この参考書のはじめの方で「現代文を読むとはいかなることか」と大上段に振りかぶって述べた後、文章の持つ構造として①段落分け②対比③分類の三つを並列にあげているからです。対比というのは論理的に高位の概念です。段落分けも対比の一形態であり、分類は対比することによって出てくるものです。対比の重要性を理解していても、それを立体的な体系性において把握していないのです。(155頁)
予備校生相手ならごまかせてもちょっとものの見える相手だとコテンコテンである。

最後に宮城氏の記述解を挙げる。
 この説明と「正解例」とを合わせ考えてみると、現代文指導者は「物」や「塊り」という筆者の表現をあまり重視していないことがわかります。「物」や[塊り」という表現は「あっというまに過ぎ去っていた」ということの言い換えにすぎないという理解になります。本文の筆者は「通常の時間の感覚」に対して「それがない=無時間」を対置させているのに、現代文指導者は「時開かゆっくりと流れる」と「あっというまに過ぎ去る」を対置させている訳です。長いか短いか、ゆっくりか早いかという問題になってしまいます。この現代文指導者は[私はそんなことは言っていない」と反論するかもしれませんが、この引用文を客観的に読解すれば、そうならざるを得ません。それが論理強制というものです。私はここに本文との同値性の崩れを感じるのですが、みなさんはいかがでしょうか。
 「長いか短いか、ゆっくりか早いか」という捉え自体は間違いではないのです。ただ同値性が甘いのです。確かに大きくは「長いか短いか、ゆっくりか早いか」に違いない(本文第2段落で「時間の早さ」という表現が使われています)のですが、その「短い、早い」があたかも時間を持たない(本文第1段落で「無時間」と表現しています)「物」「塊り」と感じられるほどだということが筆者の認識に寄り添うことでありましょう。そこまで行って必要十分すなわち同値性が維持されるのではないでしょうか。
 第1回からの読者であればすでに気づいているでしょうが、私はこの部分も対比的論理能力という一般性を使って論じています。ここでも対比です。なぜなら、対比は論理体系に置いて最も高位に位置するからです。この識別は立体的論理能力の問題です。
 「彼等の体験はまさに夢と似かよって来る」とは、その直前に「…一個の物として認識される」とあるように、どう感じられるか、つまり認識の問題です(客観的事実を述べているのか、認識を述べているのかの区別は、現代文読解に置いて必要不可欠なものの見方の一つです)。そのことを答案に盛り込む必要があるでしょう。また、それは「日常の感覚」との対比です。そして、その短く感じる感じられ方があたかも「物」というほどだという必要十分性が求められるということです。
 最後に私の考えからする正解例を出しておきましょう。

解答例1 日常と思われたものが、振り返るとあたかも一つの物とさえ感じられるほどにあっというまに過ぎ去ってしまっていること。(56字)
解答例2 日常と思われたものが、振り返るとあっというまに過ぎ去り、時間感覚のない[物」と同じように感じられること。(52字)(154~153頁)
論理学の用語をこれ見よがしに振り回して空疎な内容の参考書を乱発している予備校講師もいるが、宮城氏の説明は堀木師並にクドいものの、その内容は明晰で一読で理解できる。記述解の内容もさすがである。このような方にこそ記述問題の解説書を書いてもらいたいものだ。

蛇足だが、館長による回答は、

決まったリズムで流れる非日常から突然日常に連れ戻され、一塊の過去の出来事として感じられる点。(53字)

会心ではないが、東大でも何点かは貰えるレベルだろう。

ついでに電話帳の模範解答は、

意識が日常の世界に戻ったとたん、通常の時間意識とは連続しない一つの独立した非日常性として、強烈に認識されてくるという点。(60字)

わかりやすく説明せよ、を満たしているか、といえばだいぶ疑問な答え。「連続しない」と「独立した」も「頭痛が痛い」っぽい。この時期だと国広師あたりと思うが。

# by roudai | 2021-01-02 00:00 | 国語 | Comments(0)

収蔵品番号809 ライジング現代文

収蔵品番号809 ライジング現代文_d0133636_13492480.jpg
【タイトル】ライジング現代文 出題の意図を見抜く
【著者】内野博之
【肩書】駿台予備学校・東大進学塾エミール講師
【出版社】桐原書店
【サイズ】A5
【ページ数】104頁+問題篇68頁
【目次】
第一章 現代文は学習してもできるようにならない。なぜか?
第二章 大学が受験生に求める学力
第三章 現代文の基本・基礎とは何か?
第四章 現代文の基本「読む」=「解く」ということはどうすることか
第五章 【練習問題1】基本①―段落分け・その1
    徳丸吉彦・北川純子「現代社会と音楽―<複数形の音楽>のために―」(98年早稲田大学第一文学部第2問)
第六章 【練習問題2】基本①―段落分け・その2
    榊莫山「大和慕情」(94年東京大学第5問)
第七章 【練習問題3】基本②―対比
    三浦雅士「疑問の網状組織へ」(93年東京大学第1問)
第八章 【練習問題4】基本③―具体例を読む
    福永武彦「夢のように」(81年東京大学第1問)
第九章 【練習問題5】基本④―主張
    檜山哲彦「時の巨人」(98年東京大学第5問)
第十章 【練習問題6】基本⑤―小見出しをつける
    加茂直樹「環境思想を学ぶ人のために」(00年東京大学第1問)
第十一章 【練習問題7】基本⑥―段落と設問(センター試験)
    富永茂樹「都市の憂鬱」(01年センター試験本試験)
第十二章 小説を[読む]=[解く]
第十三章 【練習問題8】小説を読む(センター試験)
    高井有一「谷間の道」(05年センター試験追試験)
第十四章 【練習問題9】言葉への感度を上げる(センター試験)
    南木佳士「冬物語」(05年センター試験本試験)
【初版発行年月日】2007年11月30日
【収蔵品発行年月日】2007年11月30日 初版第1刷発行
【収蔵品定価】1200円+税
【入手困難度】★★★☆☆
【学力貢献度】★★☆☆☆
【ヤフオク相場】10000円~
【鑑定額】200円
【コメント】
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

ツイッターを始めてからついつい小ネタに走ってしまい、博物館の更新が疎かになっていました。
今年はもう少し真面目に更新していきたいと思います。
併せて尻切れトンボになっている同人誌の方も進めたいと思います。

さて、今年の正月ネタは最近の本(といっても13年前の本だが)にしては珍しく絶版後あれよあれよと高騰した本書。

以前、鈴木先生とのコラボ動画第三弾で触れたが、桐原書店といえば「英語」中心の出版社で「国語」の参考書は英語と比べるとあまり多くはない。「ポツンと1冊」とまでは行かないが国語においては全幅の信頼は置きづらい出版社だ。

内野師といえば、駿台の大看板だが、参考書はあまり書いていない(他に共著1冊)。どんな教授法なのか、どんな記述解答を書くのか、という興味もあってか高騰しているが、絶版前の人気はさほどでもなかったと記憶している(東大志望者なら買ったかもしれないが、普通の受験生が手を出すべき本ではない)。

絶版後に以下の「はしがき」の画像がアップされ、その内容からも話題になった。
 他の教科に比べ、現代文の受験勉強は高等学校の教育からはずれ、大学の求める学力からはずれて行われているという事実がある。(2頁、強調は引用者)
なかなか衝撃的な内容である。現代文の受験勉強が高等学校の教育からはずれていることは、自分の少ない経験からもまぁ外れていないと思う。
授業中に教師の読みが蕩々と披露され、定期試験ではその読みに忖度した答えを書いた者が高得点になり、得てして外部の模擬試験の結果と定期試験の結果が食い違うものであった。
ただ、ここで内野師の言う「大学の求める学力」とは何か、というモノは全く見たことがない。近年、大学の得点開示などで個別の回答がどう評価されたのかが朧気ながら見えているが、「事実」と断定できるほどの情報はついぞ見たことがない。
内野師は東大文学部卒なので、一見普通名詞の「大学の求める学力」というのは実は「(東京)大学の求める学力」なのかもしれないが、あくまで内野師が帰納的に発見した「傾向」であって、「事実」と断定するのは勇み足だ。
8頁にはこんな煽り文句がある。
 さらに大学が受験生に求める学力とは、高等学校の現代文教育と異なるはずがない。高等学校の現代文の教科書には設問が付いていないので実戦的ではないなどと言っている受験生は、大学が求めているものが何かがわかっているとは言えないのではないだろうか。
「大学が受験生に求める学力」は「高等学校の現代文教育」と同じだそうだ。これには大学に4年間在籍した人間として疑問符を付けざるを得ない。そもそもそれらが同じなら予備校など必要ないではないか。
11頁にはこうある
 もちろん何が「基礎」「基本」なのかわからないという声が聞こえてきそうである。しかし考えてみれば、高等学校の授業でやっていたことはそれではないのか?高等学校はそれとは異なるものを三年も掛けてやっていたのだろうか?(中略)しかし文章をどう読むかが基本的に異なるはずがない。
内野師の経歴を存じ上げないが、どれだけ高等学校の教育現場をご存知なのだろうか?と思う。
本書の帯裏に「④どんな文章でも正確に読める」、と書かれているが、
「読む」とは、筆者の整理の仕方(構造と呼ぶことにする)に沿って主張に接近することである、と考えたい。(15頁)
とあるように、世間一般の言う「読む」と内野師の言う「読む」は異なるので気をつけないければいけない。
そこから更に哲学的な話になってくる。
 一行ずつ読み進めてもうまく解けないのは、解き方を知らないからではなく、読み方そのものが十分ではないからである。端的に言えば、それは読めていないということ。解けないから解き方を求めるというのは本末転倒。解けるような読み方ができるようにならなければ、将来的にも意味がない。(15頁、強調は引用者)
だんだん雲行きが怪しくなってきた。高校の授業で「大学が求める学力」の基礎をやっているのであれば、入試問題が読めるはずなのに、そこには触れず、読み方が十分ではないと切り捨てる。では、誰のどこが悪いのだろうか?しかも、突然「解けるような読み方」なるものが天下りに出現する。そして
大学入試で問題文を段落分けしないで読み、解こうとしているのは、「解き方」系の一部の参考書とそれを信奉する受験生だけだと言ってよい。教育の一環である受験勉強が、その本来から逸脱した方法によって無意味な努力に堕していることは憂慮すべきことである。出題者は必ず段落に沿って問題文を読み、設問を作っている。そのことを実際の入試問題を通して明らかにしてみよう。(16頁、強調は引用者)
選題に関しては、よくぞこれだけ他書と重複しない問題ばかりを集めたものだと感心する。誰かさんの記述問題集もヘンテコリンだったが、この本も負けず劣らず珍しい問題が揃っている。
しかも出題校が東大と早大とセンター試験という有名大学ばかりだが、例えば94年東京大学第5問は現行の「東大の現代文27カ年[第10版]」には編集の都合で収録されていない「封印」問題である。本書は榊莫山生前の刊行なので許可が取れたのだろうか?
また81年東京大学第1問を電話帳以外で見ようとしたら「東大の現代文25カ年〔第3版〕」以前が必要になってしまう。
センター小説もよりによって悪名高い(受験生が誤って回答して受験資格なし/全問マークミスで泣きを見た)「国語Ⅰ」(通常は「国語Ⅰ・Ⅱ」)の問題からである。
確かに初見の問題という意味では貴重なのだろうが、自分の主張に普遍性があるならこんな選題をする必要などないと思うのだがどうだろう。
幸いなことに本書は出題校のみならず出題年まで明記してくれているので、問題自体はレアでも探すのは手間取らなかった(もし出題年度がなければ20年以上遡らなければならない)。これに関しては範とすべきである。

【練習問題1】
いかにも早大(文)といった、他校では出そうにない「脱文挿入」や「誤文指定」といったクセの強い悪問が冒頭から襲いかかる。問題解説中に「以上のような読み方ができれば、少なくとも早稲田大学の次の設問は解けることになる。」と書かれているが、どうすればこういった「読み」ができるのかはノーコメント。駿台の生徒は従順だからこう言われたら素直に従ってしまうのだろうか。

ちなみに「全国大学入試問題正解 国語(私立大編)」(旺文社)とは問十一(早大は連番なので本書では問四)の正解が異なる。
放送媒体が差し出す音楽が両ジャンルに集中していることがわかる。クラシック音楽もポピュラー音楽も、A<複数形の音楽>の一つに過ぎない。にもかかわらず、現代社会の一見多様な媒体は、この二つを多数派=マジョリティとして前面に押し出している。

傍線部A「<複数形の音楽>」という語句に、この文章の筆者はどういう意味を与えていると考えられるか。もっとも適当なものを、次の中から選び、その符号を記せ。
イ 様々な様式やジャンルを持つ多様な世界(電話帳・館長)
ロ 省略
ハ 多様な価値や可能性を同時にあわせ持つ音楽の宇宙(内野)
二 省略
電話帳の解説は、
[着眼点]単なる様式やジャンルを超えて、音楽の与え方や受け止め方を問題にしているふしもあるが、ハの「同時にあわせ持つ……宇宙」は疑問。傍線部Aの直後に「の一つに過ぎない」とある点からもハでは答えにならない。(437頁)
対する内野師の解説はこう。
設問は本文の内容のバランスを考慮して作られるものであり、後半の「感性」を具体化した「耳」「身体」を問うなら、「価値意識」を問う設問があっても当然である。それは問四(原文ママ)。正解はハである。イを選んではいけない。設問の文言「……という語句に、この文章の筆者はどういう意味を与えていると考えられるか」をどう解釈するか。傍線部の文字通りの意味ではなく、筆者によって「与え」られている意味であるから、正解はイではなくハとしなければいけない。これは価値意識を問うものであった。(21頁)
普段は電話帳の回答に難癖を付ける館長だが、自分が選んだから言うのではないが今回は電話帳に軍配を上げたい。ハは同時にあわせ持ってしまっては「単数形(宇宙自体はひとかたまり)」である。少なくとも内野師の解説は根拠に乏しく、電話帳の解説を論破したとは言いがたい。

【練習問題2】
いかにも東大(文系)らしい短めの本文かつ答えを書きづらそうな問題だ。この解説でも内野師は意味不明な暴走を繰り返す。
(一)「誰がいいだしたのか、タウチザクラと呼ばれつづけた」(傍線部ア)とあるが、ここで筆者はどういうことを言おうとしているのか、説明せよ。
(二)「コブシは俗をきらわずにごきげんである」(傍線部イ)とあるが、どういうことか、説明せよ。
(三)「こういう姿でいたきもの」(傍線部ウ)には、筆者のどのような思いが込められているか、わかりやすく説明せよ。
(二)の<「どういうことか」とは異なる。したがって大学が要求している内容ももちろん異なるはずだ。この差異に無関心、無自覚であれば、出題者の求める回答には近づきようがない。「どういうことか」とは異なり、そこには<飛躍>があるはずだ。しかしどのような<飛躍>なのか、それは傍線部や設問を見ても判断しようがない。それでも解答が一つに収斂するのは、設問が本文に書いてあることを問うからにほかならない。(27頁、強調引用者)
「はずだ」、「はずだ」と表現が異なること以外の根拠を何も示さない(示せない)妄想が続く。そうかもしれないし、そうでないかもしれない。真実を知るのは出題者だけである。


# by roudai | 2021-01-01 00:00 | 国語 | Comments(6)