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浪人大学付属参考書博物館

roudai.exblog.jp
昔の大学受験参考書を展示する私設博物館です。
更新履歴
2019/05/02
収蔵品番号424
のレビューを公開しました。

2019/05/01
収蔵品番号545
のレビューを公開しました。

2019/04/20
収蔵品番号702
のレビューを公開しました。

2018/10/31
第6回おもしろ同人誌バザールに参加しますにコメントを追加しました。

2018/6/12
収蔵品番号667
のフェア情報を更新しました。

2018/1/31
収蔵品番号234
の復刊情報を追記しました。

2017/12/04
収蔵品番号063
の復刊情報を追記しました。

2017/08/22
収蔵品番号561
のレビューを公開しました。

2017/08/19
収蔵品番号416
のレビューを公開しました。

2017/05/03
春のイベントのお知らせに進捗状況を追加しました。

2017/04/08
春のイベントのお知らせに通販状況を追加しました。

2017/04/01
春のイベントのお知らせに当日の注意事項を追加しました。

2017/1/29
収蔵品番号222
のレビューを追加しました。

2016/9/24
収蔵品番号420
のレビューを公開しました。

2016/8/13
収蔵品番号467
のレビューを公開しました。

2016/7/23
収蔵品番号200
の復刊情報とレビューを追記しました。

2016/06/12
発行書籍番号006
の紹介記事を追記しました。

2016/03/23
収蔵品番号353
の代替参考書を変更しました。

2016/03/20
収蔵品番号470
収蔵品番号463
収蔵品番号456
収蔵品番号449
収蔵品番号414
収蔵品番号407
のレビューを公開しました。

2016/02/29
収蔵品番号505
収蔵品番号502
収蔵品番号460
収蔵品番号454
収蔵品番号410
収蔵品番号409
収蔵品番号405
のレビューを公開しました。

2016/02/14
収蔵品番号477
のレビューを公開しました。

2015/09/07
夏コミ新刊の通販を開始しました。旧刊も在庫ありです。

2015/08/29
収蔵品番号392
の復刊情報を追加しました。

2015/08/10
収蔵品番号452
収蔵品番号451
収蔵品番号450
収蔵品番号448
収蔵品番号447
収蔵品番号446
収蔵品番号445
のレビューを公開しました。

2015/08/01
発行書籍番号010
発行書籍番号008
発行書籍番号007
の改訂版情報を追記しました。

2015/06/01
収蔵品番号486
収蔵品番号487
収蔵品番号488
収蔵品番号489
収蔵品番号490
収蔵品番号491
収蔵品番号492
のレビューを公開しました。

2015/05/10
収蔵品番号478
収蔵品番号484
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2015/05/05
収蔵品番号472
収蔵品番号474
収蔵品番号475
のレビューを公開しました。

2014/11/30
収蔵品番号394
収蔵品番号399
収蔵品番号400
収蔵品番号402
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2014/10/14
収蔵品番号398
収蔵品番号397
収蔵品番号396
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2014/8/26
発行書籍番号011
発行書籍番号012
の委託販売を開始しました。

2014/6/7
収蔵品番号376
収蔵品番号150
収蔵品番号103
の代替参考書を変更しました。

2014/4/29
収蔵品番号434
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2014/04/19
収蔵品番号430
の代替参考書を変更しレビューに情報を追記しました。

2014/03/30
収蔵品番号357
の電子版復刊情報を追加しました。

2014/3/25
収蔵品番号433
収蔵品番号432
収蔵品番号431
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2014/02/26
収蔵品番号086
収蔵品番号347
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収蔵品番号393
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収蔵品番号707 漢文演習

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【タイトル】歴史と人物で学漢文演習―漢文入門と基本例題―
【著者】渡邊焉馬(えんば)
【肩書】
【出版社】河合出版
【サイズ】B5
【ページ数】87頁+別冊解答解説編64頁
【目次】
ガイド一覧
<訓読入門>
<基本例題>
<問題演習>
史伝―「史記」の群像―
思想―諸子百家の思想家―
詩文―歴代の詩人・文筆家―
【初版発行年月日】2001年3月15日
【収蔵品発行年月日】2001年3月15日 初版第1刷発行
【収蔵品定価】857円+税
【入手困難度】★★★★★
【学力貢献度】★★★★☆
【ヤフオク相場】10000円~
【鑑定額】2500円
【代替参考書】前野直彬「精講 漢文」(ちくま学芸文庫)
【コメント】
漢文「冬の時代」である。

漢文の「マトモな」参考書が払底しており、中野清「改訂新版ガッツ漢文」(状況出版)が版元倒産(?)により絶版になった途端にそれまで猫またぎだった「中野式漢文なるほど上達法」(ライオン社)すら高騰している状態である。
確かにセンター試験でしか「漢文」が必要ない受験生なら田中雄二「漢文早覚え速答法」(学研)でもいいだろうが、せっかく漢文に触れる機会があるのにそれではもったいない。そもそも、今年のセンター漢文はいわゆる「句法」の問題がなく、むしろ「漢文常識」のあるなしが問われており、来年以降も「句法だけやっておけばいい」という受験生排除に向かうのではないか(ちなみに館長は今年のセンター古文・漢文は共に満点)。

本書は本屋に嫌われるB5サイズの漢文参考書という希少種で、かつ「文学歴史的常識中心」という異端の参考書である。
著者は河合塾講師と思われるが、現在のHPで検索しても名前が出てこない(18年前の本なのである意味当然とも言えるが)。「三位一体方式」と著者が名付ける地理・歴史的解説、人物・思想的理解、語句・文法的説明(文法が最後にくるところがポイント!)の三本柱を立て、就中中心を「人物理解」に当てている点がすばらしい。

「はじめに」にはこうある。
漢文は難しい漢字をただ暗記するために読むのではありません。作品の中で大活躍する個性あふれる「登場人物」と出会うのがおもしろくてたまらないから読むのです。「文は人なり」という名言があります。四角四面の漢字の向こう側には、人間くさい魅力的な「人物」が待ち構えているのです。「三本柱」は彼らに会いに行くパスポートとなるでしょう。(太字原文ママ)
「文は人なり」の使い方が間違っている気がするが言いたいことはよく分かる。

昨年「今年せどり屋が最も悲鳴を上げた復刊」の候補に挙がっていた代替参考書は「古典国語」と同様に「総花的で本当に役立つ箇所が少ない『おせち料理』のような参考書」で、何でも入っていて辞書的に使えるが「読む」ものではない。少なくとも「国語」という教科の一部である「漢文」にそんな労力を割く余裕はない。
本書は「句法」部分は最小限に留め、有名な漢文を題材にした問題と中国史(春秋~前漢)と思想史、唐代までの詩文に限って90頁程度にまとめている。代替参考書にも同程度の内容は載っているが、「これだけ」という割り切り方が際立っている。
宮下師の「高校とってもやさしい漢文」(旺文社)あたりで一通りの句法を学んだ上で臨むのが王道で、これが終わればあとは問題演習だけでよいだろう。

さすがに今のマケプレの価格は異常だが、多少のプレミアは内容を考えれば仕方がない。
# by roudai | 2019-02-05 00:00 | 国語 | Comments(0)

収蔵品番号705 日本史マーク語で完全暗記

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【タイトル】日本史マーク語で完全暗記
【著者】鈴木智之
【肩書】浜松市立高校教諭
【出版社】青春出版社
【サイズ】新書
【ページ数】247頁
【目次】
はじめに―教科書の10ページをわずか1句(ワン・フレーズ)で暗記
≪本書の使い方≫
Ⅰ ここまでラクに覚えられる<原詩・古代>篇
Ⅱ マーク語がド忘れを防止する<中世>篇
Ⅲ 面白いほど一気にのみ込める<近世>篇
Ⅳ 出題率最大箇所を完全制覇する<近代・現代>篇
≪索引≫
【初版発行年月日】1989年9月5日
【収蔵品発行年月日】1989年9月5日 初版第1刷発行
【収蔵品定価】750円(本体728円)
【入手困難度】★★★☆☆
【学力貢献度】☆☆☆☆☆
【ヤフオク相場】5000円~
【鑑定額】0円
【代替参考書】江口五郎「エロ語呂日本史年号」(パブリブ)
【コメント】
青春出版社は森一郎氏の「試験にでる」シリーズで一山当てたが、その後はあまり大学受験参考書に熱心ではなかった。しかし予備校バブル期に突如、「昔の夢よもう一度」とばかりに本書と「古文語連想―速記憶術」を刊行した。著者が高校教師ということもあって食指が動かず刊行当時はスルーしていたのだが、しばらくして市場から消えた。
先日倉庫でネタ探しをしていたらひょっこり出てきたので初めて読んでみたのだが、イヤハヤ、これはひどい。
又、出題形式からみても、国公立大では論述・記述問題が大半である。私大では記号で答える客観テストが主流であるとはいえ、年号を問うような問題はわずか数パーセントに過ぎない。こうした出題傾向は、今後ますます多くなるはずだ。
つまり、国公立大、私大を問わず、日本史勉強は年号だけを一生懸命覚えるやり方では合格できないわけだ。日本史の受験で失敗する一番の理由は、年号方式で覚えているからだといっても過言ではない.(本書3~4頁・下線は引用者)
…な、なんだってぇ!と思わず叫びたくなったのは私だけではないだろう。日本史の勉強で年号「しか」覚えないなんてとぼけた受験生が昭和末期のどこにいたのだろうか?ひょっとして、自称県下有数の進学校(嗤)の浜松市立高校(当時は女子校)の生徒はそんな勉強法だったのか。
著者紹介も痛々しくてステキだ。
今まで誰も試みなかった日本史暗記法がついに完成した。入試に必ず出る史実を関連づけて同時に覚えてしまう画期的記憶術の誕生である。これで覚えた日本史は、史料問題に抜群の成果を示す。連想を働かせ、リズムに乗って面白いほど頭に入る本署の方法は、あなたの日本史勉強法を根底からくつがえさずにはおかない。
井の中の蛙大海を知らずというか、まぁ片腹痛しと言うしかない。
「はじめに」で引用した生徒の感想も勤務校が「女子校」であることを知った上で読むとさらに嗤える。
S木加奈子さん(名古屋大学農学部
M輪友寿(東京大学文Ⅱ)(武士の情けで名字は仮名とした・笑)
と上位2校が二次試験に日本史のいらない理系学部と自分の教え子ではない東大生(一応実在しただけまだ救いがあるが)。他の5人は早稲田から青山女子短大(2人)まで、というのだからどれだけ「BIG tomorrow(青春出版社の今は亡き自己啓発系雑誌)」脳なのか。
そもそも、語呂合わせとは
1 ことわざや成句などに口調・音声を似せて、意味の異なるこっけいな句を作る言語遊戯。「猫に小判」を「下戸 (げこ) に御飯」、「一つ積んでは父のため」を「一つ脱いでは質の種」の類。天明(1781~1789)ごろから江戸に流行。口合い。地口 (じぐち) 。
2 数字の羅列などに意味を当てはめて読むこと。平安京遷都の794年を「(ウグイス)鳴くよ」、鎌倉幕府が滅んだ1333年を「一味散々」とするなど。(出典:デジタル大辞泉(小学館))
を指し、「元ネタがある」、または「(多少苦しくても)日本語として意味が通ること」が必須である。
それでは著者が自画自賛する「マーク語」とやらがどんなモノか引用してみよう。
「▲八色の姓」
やくざ(八色の姓)はよー(684年)、ま(真人)あ損(朝臣)ね(宿禰)、いき(忌寸)みち(道師)におめぇーら(臣連)いないけ(稲置)
日本語として意味不明でリズムも悪いし、ただ縮めただけじゃん。
これとほぼ同時期に菅野祐孝師は「もしもし亀よ」のリズムで
「まあちゃん宿題忌み嫌い道草食ってオムライス」(菅野祐孝「日本史講義の実況中継」(上)115頁)
と武蔵高等予備校の生徒に覚えさせている(アンチ菅野が「八色の姓」なんて試験に出ないとディスるのは無視・笑)。その差は一目瞭然。田舎教師と全国レベルのカリスマ講師の差は昭和末期にこれほどまで開いていたのである。
菅野師のこうした暗記法(他にザマミロゴキブリetc.)や前田師の暗記法(ほえしどにい、大カカテヤポetc.)などはそのインパクトのおかげで未だに頭に残っているが、いざ語呂合わせに関する著書を探すと全て絶版になっている(意外と高値にはなっていないので実は狙い目だが)。こんなクズ本に手を出すくらいなら多少長いが遥かにセンスの良い代替参考書を入手した方がよい。
# by roudai | 2019-01-29 00:00 | 社会 | Comments(1)

収蔵品番号704 ねむる直前に読む英語暗記例文

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【タイトル】ねむる直前に読む英語暗記例文
【著者】埋橋勇三
【肩書】東洋大学教授
【出版社】ライオン社
【サイズ】B6
【ページ数】120頁
【目次】
まえがき
本書の特色と利用法
第1章 あそび・スポーツ
第2章 友情
第3章 恋愛・愛情
第4章 課程・生活
第5章 政治・経済・社会
【初版発行年月日】1994年12月30日
【収蔵品発行年月日】1994年12月30日 初版第1刷発行
【収蔵品定価】650円(本体631円)
【入手困難度】★★★★★
【学力貢献度】☆☆☆☆☆
【ヤフオク相場】5000円~
【鑑定額】200円
【代替参考書】竹岡広信「ドラゴン・イングリッシュ基本英文100」(講談社)
【コメント】
一時は膨大な受験参考書を刊行していたライオン社だが、倒産したとの噂もあり、現在は本屋の片隅に流通在庫を時折見かけるだけとなった。
本書はライオン社の参考書の中でも極めてレア度が高く、ヤフオクやマケプレでもほとんど見かけることがない。表紙のタッチに見覚えがあるなと思ったら、なんと表紙のみ「東京女子高制服図鑑」で有名な森伸之画伯!公式サイトの仕事一覧からも漏れているので高値が付いているのは熱心な森伸之ファンによるものなのか(笑)。
数万冊の受験参考書に埋もれて生活(大半は倉庫に置いてあるが…)しているが、読む時間帯と服装(激爆)を指定している参考書は本書だけだろう(教学社の「風呂で覚える」シリーズは除く・笑)。
本書の利用の仕方
1.はじめに:パジャマに着替える。
2.英文:即、受験に応用できる優れた例文。2回読む。わからない単語は確認すること。
3.イラスト:この英文の意味するところは?英文のイメージを捉えておこう。
4.△(注意)重要イディオム、英文和訳に必要なポイントが盛りだくさん。
5.訳文:英文和訳のコツがわかる。なぜ、このような訳になるのかじっくり考えてみよう。
6.最後に:もう一度英文をリピートしてみよう。覚えられたらおやすみなさい。
内容別に40ずつの例文が収録され、全ての例文に内容を表すイラストが付されている、という構成はちょっと記憶になく、イラスト自体も少女漫画タッチだが四半世紀前の学参としてはレベルが高く安定している。作者名(金子美佐恵)でググっても引っかからないが、プロのイラストレーターであるのは間違いないだろう。

しかし、著者が自画自賛する「優れた例文」自体が「暗記するに足る例文」とはちょっと思えないのが残念なところ。旧来の例文集を「ただ漫然と受験勉強するのはイヤだよね」とこき下ろすのは結構だが、本書の200例文を暗記することでどこに到達するのか皆目分からない。
例えば
Love has no age, no limit, and no death.(愛には年齢も限界も死もない)[第3章例文7]
という例文の注に「△noの訳文は動詞否定にする。」と書かれても「それがどうした?」としか答えようがない。B6半頁(1頁2例文)かけてそんな情報を貰ってもどこで使えばエエねん、としか思えない。
また、寝る5分前を指定しながら
I can't do anything. I can't do sports. I can't dance. I can't make friends.(私は何もできない。スポーツもだめだし、踊りもだめだし、友達もできない。)[第2章例文37]
なんて鬱な英文を暗記させるのは罰ゲームの一種としか言いようがない。しかも、この英文の注は「△can't 『能力がない』」。あまりにレベルが低すぎて「ブッコ□ース!」としか言いようがないではないか。
これらの例文は著者が集めたモノだと言うが、結局は「出羽守根性」に過ぎず、固有名詞でByblos(地名)やAl Capone(人名)が出てきても、原文がそうなっているから、というだけで全く読者ファーストではない。
これなら田中健一「英文法基礎10題ドリル」(駿台文庫)のように読者に身近な(サッカーファンやドルヲタ限定なのはさておき)固有名詞を用いた方がよほど記憶の定着に役立つ。そういえば山田弘師の例文も主語はアイドルの名前だったか。

アイディアとイラストは上質なのだが、いかんせん英文がクズすぎてこんな本に高値を付ける人間の気が知れない。有能な編集者であれば真っ当な英語教師とイラストレーターをセットにして本書を換骨奪胎した好著をいくらでも生み出せそうなものだが。
# by roudai | 2019-01-22 00:00 | 英語 | Comments(1)

収蔵品番号703 センター現代文れんしゅう帳

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【タイトル】センター現代文れんしゅう帳
【著者】北野潤一・待鳥秀峰・正井一典
【肩書】高等進学塾現代文講師・医進予備校MEDiC教務・高等進学塾、東京医進館教務
【出版社】プレアデス出版
【サイズ】B5
【ページ数】161頁
【目次】
はじめに
第①部 評論編
評論文の解の手順
例題
れんしゅう
第②部 小説編
小説の解の手順
例題
れんしゅう
あとがきにかえて
【初版発行年月日】2012年9月21日
【収蔵品発行年月日】2012年9月21日 第1版第1刷発行
【収蔵品定価】1500円+税
【入手困難度】☆☆☆☆☆
【学力貢献度】★★☆☆☆
【ヤフオク相場】700円~
【鑑定額】1500円
【代替参考書】北野潤一・待鳥秀峰・正井一典「センター現代文れんしゅう帳」(プレアデス出版)
【コメント】
今週末はセンター試験ということで、センター試験に関する参考書を取り上げる。本番を目前にして新たな参考書に手を付ける必要はなく、受験生は今まで使った参考書を信じて勉強にいそしんで貰いたい。

当サイトにしては珍しく本書は現行品であり、まだ定価で購入が可能だ。
しかし、再来年(平成33年度)から試験形式が変わるので、今後は意味もなく、傾向もハッキリしないのにセンター向けの参考書がガラッと一新するだろう。ただでさえ知名度の低い本書もその波に巻き込まれて消えてしまうかもしれない。そもそも参考書クラスタの諸君で本書を知っている人がどれだけ居るだろうか?

敬愛する山本夏彦翁は「天が下に新しきことなし」と古人を引いた。参考書も同じでどんなに著者が「革命」だと力んでも、見る人が見れば過去に似た参考書はあるものである。同人誌を出している都合上センター現代文の参考書は出る毎に見ているが、本当に革命的と言えるのは対崎本と本書くらいである。
本書を知らない人が多いのはある意味アタリマエで、著者の肩書きを見れば分かるようにセンター試験を必要とする医学部受験生(ただし、二次試験に現代文のある東大・京大・名大・山形大を除く)向けの参考書なので、大きな本屋でも置いていないし、置いていても現代文やセンター試験の棚ではなく医学部受験用の棚に置かれている。つまり地頭は良いがあまり現代文を得意としていない理系学生向けである。
だからといって文系が読んではイケナイという法はなく、現代文に苦手意識を持っている生徒であれば文系・理系を問わず読んでほしい好著なのである。
予め断っておくと、そういう読者がターゲットのため、ある程度現代文に自信のある向きが本書を手に取ると、一見しただけで「バカバカしい」と放り投げてしまう可能性がある。

まず本書がすばらしいのは当博物館監修の「...より役立つ本」や対崎本と同様に「評論」と「小説」のアプローチを完全に分けている点である。そしてそれぞれ練習問題について「定められた手順」で「手を動かし」て「図化する」という手法で、河合塾の参考書のような天下り的な図解ではなく、読者に自発的な図解を迫るものだ。だから受験生が今から本書を購入して押っ取り刀で始めてもムダである。むしろ来年に向けて高2生に手にして欲しいくらいである。
「あとがきにかえて」に書かれている通り「できるだけ解説を少なくする」、という姿勢は最近の説明過多な参考書と正反対のアプローチでセンター試験向けの参考書にありがちな選択肢吟味のテクニックなどは全くなく、純粋に本文をどう読み、どう理解するか、という点に特化している。
本来は「センター現代文」という看板を掲げない方が良い気がするが、こうしたアプローチが出来るのも「センター試験現代文」の問題が誰が見ても答えが明らかな良問だからで、「センター試験」以外の問題を用いた途端にここまでの明晰さは無くなってしまう(収録しているのは全てセンター本試験・追試験の過去問)。

現代文の参考書というものに何となく不信感を持っている地頭のいい自主的に勉強出来る生徒向け、と厳しい条件が付くが、早い時期に現代文の1冊目として是非チャレンジして欲しい問題集である。

本当は冬の新刊を予定していた「館長のマル秘参考書(仮題)」で取り上げるつもりだったが、現行課程ラス前のセンター試験ということで急遽取り上げてみた。

P.S.業界の人ではないので、新テストの開始を1年間違えていました。来年のセンター向けに「...より役立つ本2019年版」は発行します。

# by roudai | 2019-01-15 00:00 | 国語 | Comments(7)

収蔵品番号702 日本史講義の実況中継(上)

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【タイトル】日本史講義の実況中継(上)/菅野日本史B講義の実況中継(上)―原始・古代史篇
【著者】菅野祐孝
【肩書】代々木ゼミナール,武蔵高等予備校講師/代々木ゼミナール,旺文社大学受験講座,大阪S.P.S.講師
【出版社】語学春秋社
【サイズ】A5
【ページ数】249頁/279頁
【目次】
講義を始めるにあたって
第1回 原始時代(1)
第2回 原始時代(2)
第3回 大和時代(1)
第4回 大和時代(2)
第5回 大和時代(3)
第6回 大和時代(4)
第7回 大和時代(5)
第8回 奈良時代(1)
第9回 奈良時代(2)
第10回 平安時代(1)
第11回 平安時代(2)
第12回 平安時代(3)
索引
【初版発行年月日】1989年4月20日/1995年12月15日
【収蔵品発行年月日】】1989年4月20日 初版発行/1995年12月15日 新課程版初版発行
【収蔵品定価】1000円(本体971円)
【入手困難度】★★☆☆☆
【学力貢献度】★★☆☆☆
【ヤフオク相場】300円~/300円~
【鑑定額】300円/300円
【代替参考書】菅野祐孝「日本史オール・イン・ワン」(代々木ライブラリー)
【コメント】
平成も残すところあと4ヶ月。ふと、昭和最後の年(昭和63年)の菅野師による講義を元にした「日本史講義の実況中継」が読みたくなったので倉庫から引っ張り出してきた。
今でこそ日本史の実況中継といえば河合塾の石川師と思われているが、20世紀までは菅野師の天下だったのである。

どれくらいの天下だったかというと、初版の「日本史講義の実況中継」の上巻が第275刷、中巻が第258刷、下巻が第245刷まで出ている(新課程版を含まず)。菅野師をディスって悦に入っている予備校講師の著作でこの1/10の刷数が出ている本がどれだけあるだろうか。
そういう意味で本書は「でる単」と同様に本書の前後でパラダイムシフトを起こしたエポックメーキングな1冊である。

菅野師をディスる連中の二大常套句が「重箱の隅ばかり」と「ノート作成に熱中して」だが、第1回 原始時代(1)の最後にはこうある。
 ぼくはよく受験生に歴史の流れをつかめと言うんですが、この講義もその点に主眼をおいて進めていきたいと思います。受験生の弱点だけを1年間しゃべっても、絶対に合格しません。基本をがっちり固めてさえいれば、難問・奇問の3つや4つは答えられなくても平気です。みなさんは基本を固めるので精一杯なはずですから、それに全力を投入してください。昔の受験生は「弱点」まで手は回りませんでした。でも、みんなちゃんと受かったんです。いいですね。授業では基本90%、応用・難問10%ぐらいの比率で進めていきます。
 それでは今日はここまでとします。(新課程版P34・赤字本文ママ)
このように菅野師自身が第1回から「受験生の弱点だけを1年間しゃべっても、絶対に合格しません」と述べている。プレサテライン時代の菅野師の講義はプラチナチケットだっただけに、批判している人間の大半はろくすっぽ聞かずに批判しているのだろう。

また、ノート作成について彼らが勘違いしているのは、菅野流の講義ノート作成には意外と時間が掛からないという点だ。

館長は生憎通年の講義を受講したことはないが、夏期講習で「日本近現代史ゼミ」を受講し、5日分のノートを作成した(妹は通年の講義を受講したのでノートはどこかにあるはず)。では、このノートの作成にはどれほど掛かったかといえば、講義時間しか掛かっていない。なぜなら、講義中に菅野師が書く板書がそのまま完成品なので、講義を聴きながら自分のノートに写すだけで他の時間は必要ない。あの内容を「一から自力で」作ろうとしたら何十時間も掛かるが、ただ写しているのだから比較にならない。

受験日本史を席巻した菅野日本史も「日本史必出史料」と代替参考書くらいしか見かけなくなってしまった。私大難化の昨今、菅野師の業績が再評価されることを望みたい。

P.S.随分前に見付けた5年前の菅野師による北海道史の板書。ホワイトボードでもこの品質で描けるというのがまさに「神業」。
北海道高等学校教育研究会【地歴公民部会/日本史分科会】 [日本史分科会]平成25年度 日本史分科会の様子をアップしました
# by roudai | 2019-01-08 00:00 | 社会 | Comments(4)

発行書籍番号023 学参の番長さん あなたのツイートは間違いだらけ

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【タイトル】学参の番長さん あなたのツイートは間違いだらけ
【著者】有江 晴彦
【サークル】タイム指数研究所
【サイズ】B5
【ページ数】20頁/28頁
【目次】
まえがき
学参の番長さん あなたのツイートは間違いだらけ
あとがき
【初版発行年月日】2018年12月31日/2019年4月6日
【定価】300円/400円
【在庫状況】品切れ/在庫あり
【学力貢献度】☆☆☆☆☆
【コメント】
執筆時間2日という史上最短(その間で2600以上のツイートをチェック)で仕上げたコピー誌。コミックマーケット95にて販売。
「激レアさん」の有江・速水コンビが参考書クラスタで大人気の「学参の番長」氏の問題ツイート17本を対談形式で検証。
いつもより遅く到着したので運営本部のサークル窓口に見本誌を提出しに行ったら本誌の頁をめくるスタッフの顔色がみるみる曇って「ちょっと待って下さい」と奥にお伺いを立てに行かれた。
同人生活30余年で初めて「販売停止」の危機(笑)。オ○ムの替え歌本でもOKだったのに時代が変わったのか?
頭の中は「うわーっ、コピー代丸被り?」とか「こうなったら規制の緩い『おもしろ同人誌バザール』で配布か?」とかの思いが走馬燈のように。
結局5分ほど待たされた末に事なきを得た。部数が少なかったからOKだったのか、OKの理由も不明(聞いておくべきだったか?)。

2019年春の「おもしろ同人誌バザール7」(@六本木)にて完全版を刊行。
冬コミで出したコピー誌に載せきれなかったツイートを追加してオンデマンド印刷で発行。
コピー機で対応できなかったフォント関係を改善。トータル22件のツイートに対して検証。
普通ならこの内の1件の失言でも信用失墜なのだが、参考書クラスタは心が広いなぁ。

P.S.手元に届いたので画像を原本からのスキャンに差し替えました。
【注】
14頁の「権地理」は権田雅幸・佐藤裕治「権田地理B講義の実況中継」上下(語学春秋社)の当サークル内での略称。

【誤植】
コピー版18頁19行目「2020年版」→「2019年版」

【例題】以下のツイートの誤りを「リツイート」と「いいね」の数を確認した上で正しなさい。
https://twitter.com/gakusaninochi/status/933490971353915392

例題の正解および参考リンク
# by roudai | 2018-12-31 23:59 | 同人誌 | Comments(1)

今年も大晦日はビッグサイトです(追記アリ)

「おも同」の前の時点(11/2)で発表はあったのですが、設定していたExciteのメールアドレスが廃止になったので全く気付かず、速報メールを受け取れませんでした。
当選は確認していたので、「おも同」で聞かれた際には受かりました、とお伝えしましたが。それにしても臼井総理から公式発表がないけれど、ひょっとして3連敗なのかしら。

今回の配置は3日目12/31(月)東地区"O"ブロック-42aです。
冬場なので真ん中の方が寒くなくて良いですね。今回は1つ隣(O43a)が英語大手のマウスバードさんでした。(画像は前回の冬コミカタログで作成)
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カットには「完結編」と出していますが今のペースでは恐らく無理です。
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新刊のネタは今現在2本あるのですが、印刷に回してまで出すべきか悩んでます。コピー誌でお茶を濁すかも知れません。
「激レアさん」と「序」は今日納品してきましたので、数日後には通販可能(「序」は既に可能)になるでしょう。

[追記]
2018/12/30 8:00
おはようございます。今年は暦の都合で本番まで2日間あったため、駆け込みでコピー誌が1冊出来そうです。
タイトルは学参の番長さん!あなたのツイートは間違いだらけ」
「激レアさん」の有江・速水コンビの対談形式で特に非道いツイートをピックアップして一刀両断しています。
本文は書き終わっているのであとは表紙デザインとあとがきだけ。4月の「おも同」合わせで過去の参考書関係の再録と併せて印刷に回しますので、当日ビッグサイトに来られない方はしばらくの辛抱です。新年の笑い初めにどうぞ。
在庫状況としては「100万円」があと1冊しかありません。欲しい方はお早めに。
あと、「Amazonの歩き方」は通販のみしか残っていません。最近Amazonでの不漁が続いており、これ以上ライバルを増やしたくないので増刷はしません。
他の在庫は潤沢(?)にあります。
非売品の組合せはこれから考えます。リクエストがあったら早めにコメントして下さい(応えられるとは限りませんが)。

2018/12/30 19:30
大崎のおも同プチと倉庫に行ってきました。風が吹きすさぶ中、皆さんお疲れさまです。
臼井総理から夏のプチに出るように勧められましたが、夏コミじゃなくて大崎の方が常連さん的にはよいでしょうか?ウチは弱小サークルなので人手と体力の都合で2日間営業はキツイのですが。

校正と仮デザインが終わって明日の準備をしています。
「Amazonの歩き方」は若干在庫を発掘したのでわずかにあります。
非売品は新刊の絡みでちょっと差し替えました。
これからあとがき書いて印刷して折ります。

2018/12/31 0:45
今、コピーを終えて帰宅しました。これから15部折って寝ます。

2018/12/31 6:30
おはようございます。今日も寒いですね。
防寒対策を万全にしてご参加下さい。
本日の新刊はコピー誌のみですので、「おも同」に参加された方は無理に参加する必要はありません。
今日は新たな出会いがありますように。

2018/12/31 9:55
準備会に新刊を提出したら「ざわっ」として危うく販売停止になるところでした。完売はないでしょう。
朝イチで出るので12時くらいまでは不在です。
今日も1日頑張りましょう。

2018/12/31 11:45 戻ってきました。あとはトイレ休憩だけです。

2018/12/31 14:30 大晦日だからかサークルも客も捌けるのが速い。周りが居なくて寒い。

2018/12/31 18:20
先ほど家に帰って来ました。売上は計算していませんが、大晦日ということを考えればまずまずではないでしょうか。
1日でクタクタなのでやはり夏の大崎は無理ですね。
今日、知り合いからビッグな提案を受けたので夏に受かったら売り場の模様替えをします。
それは夏のお楽しみと言うことで。まぁ、受かったらですけど。
年越し蕎麦食べて風呂入って寝ます。よいお年をお迎え下さい。
# by roudai | 2018-12-31 00:00 | おしらせ | Comments(5)

収蔵品番号698 ルールとパターンの英文解釈

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初版
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オンデマンド版
【タイトル】ルールとパターンの英文解釈
【著者】伊藤和夫
【肩書】旺文社「大学受験ラジオ講座」講師・駿台予備校講師
【出版社】旺文社
【サイズ】A5
【ページ数】352頁+別冊40頁(初版)/392頁(オンデマンド版)
【目次】
はしがき
"ルール"の一覧表
"パターン"の一覧表
講座≪1≫~≪40≫

別冊
●問題文≪1≫~≪40≫
●英語ミニミニ事典
●索引
【初版発行年月日】1994年3月28日(初版)
【収蔵品発行年月日】1994年3月28日 初版発行/2004年6月30日 発行
【収蔵品定価】1600円(本体1553円)/本体2500円+税
【入手困難度】★★★★☆/★★★☆☆
【学力貢献度】★★☆☆☆
【ヤフオク相場】5000円~(初版・完品)/2000円~(オンデマンド版)
【鑑定額】2500円(初版・完品)/1500円(オンデマンド版)
【代替参考書】伊藤和夫「[新版] ルールとパターンの英文解釈」(研究社)
【コメント】
毎年クリスマス恒例、「今年せどり屋が最も悲鳴を上げた復刊」は、直前に有力候補が飛び込んできたものの大方の予想通り伊藤和夫師の「ルールとパターンの英文解釈」を取り上げる。

伊藤師がこの「伊藤の英文解釈」で旺文社ラジオ講座にデビューしたのが1985年4月5日。
当時のラ講講師陣は
共通一次英文読解 前北大教授 中田靖泰
共通一次英作・文法 神戸大教授 吉田一彦
英文解釈 早大教授 三浦修
英作文 千葉商大教授 猪狩博
英作文 関東学院大教授 御園和夫
英語総合 東京理大教授 須々木斐子
英単語 旺文社編集顧問 J.B.ハリス
と建前上は大学教授が中心(猪狩師は代ゼミ、御園師は英進予備校)だったが、そこに「ラ講講師」の肩書で旺文社と縁の薄い在野のbig nameが殴り込んできたのは当時としては驚きだったろう(他教科のラ講講師は土師師と武石師だけ)。館長はもう少し後の世代なので、ベテランの伊藤師はラ講でも古参だとばかり思い込んでいた。

ラジオ講座テキスト1985年4月号よりデビュー時の伊藤師の言葉
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の最後、「実証したいと思います」という言い方からもこの「ルールとパターン」というアイディアを試すためにラ講に出講したように見えるし、その成果の一部が後の「ビジュアル英文解釈」(1987/12/10)となったのであろう。
当時のラジオ講座テキストと突き合わせると内容は放送そのままの順番であり、ラ講の1コマが30分であることを考えると、後に刊行された同名の
伊藤和夫「伊藤のルールとパターンの英文解釈」(旺文社)
C60×20本 30,900円
は本書に収録された全40講分の放送(1985/4~1986/1)をそのまま市販したものだと分かる(ということは本書があれば馬鹿高いオークション価格でテーブ教材を買う必要は無い)。

本放送から9年後、ラ講末期の刊行のために本書はあまり日の目を見ることなく絶版になったようだ。その後、旺文社の関連会社㈱デジタルパブリッシングサービスから2004年にオンデマンド版として一時復刊した。
「復刊」にもかかわらず「1QQ4」で取り上げたようにオンデマンド版の表紙に微細な違いがある。オークションの出品を確認する際には以下の点に気をつけて欲しい。
初版では左上の伊藤師の肩書が「旺文社『大学受験ラジオ講座』講師」となっているが、オンデマンド版では空白になっている(但し中表紙はそのまま)。あと、青の色味がやや濃い。
また、初版では別冊になっていた文例集と英語ミニミニ事典と索引がオンデマンド版では全て巻末にまとめられている。伊藤師の意図は、別冊で原文を見ながら解説を読ませたいということなので、散逸することは無くなるが不便だ。
オンデマンド版は「山貞」の復刻と異なり、一から版下を作り直しているわけではなく、原本のコピーによる版下を使用しているようで、例文の背景に使われているトーンの粒子が下のように荒れており、文字もやや濃くなっていて読みづらい。
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ラ講時代から伊藤和夫を苦手にしてきたので今回初めてまともに読んだのだが、「ケース・スタディ英文解釈」→「ルールとパターンの英文解釈」という立ち位置から旧「英文解釈教室」(1977/2/5)レベルと思い込んでいたのだが、いざ読んでみると平易な語彙が多く楽に読める。ラ講の録音から起こしているので解説も他の伊藤本に比べてとっつきやすい。表紙のレベル表示が易から難まで幅広いのは「看板に偽りなし」だ。「ビジュアル英文解釈」はクセのある紙面と併せて好き嫌いが分かれる(私は嫌い)が、伊藤流の英文解釈の入門書としては人を選ばない好著だと思う。敢えて苦言を呈すれば、1つの講義で何を目的としているのかが分かりづらく、自分の不得意箇所だけを読むといった使い方が出来ない点が挙げられる。あくまで1、2ヶ月集中して1冊丸ごと取り組む時間と気力があっての好著である。

ついでに、復刊した新版との違いにも触れておく。

本書の刊行タイミングはラジオ講座からJランドに切り替わる旺文社迷走期初期で、それ以前の旺文社の参考書と比べると明らかに編集がヘボい。本書で言えば、
①余白が極端に狭い
②中表紙に目次が埋め込まれている
③本文が最終頁まで書かれている
の3点が即座に挙げられる。

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上に挙げた①と②については全て新版において改善されている。初版ではギリギリまで余白を詰めているのを普通の組版にしたことで本誌が352頁から384頁に膨れあがっている。③については頁数の都合で同様だが、初版の「終わりに」が頁数の都合で途中から始まっているのに対して、新版は改頁して始めた結果最終頁にも文章がある、という点で見た目は一緒でも内情は異なる。

初版と新版の内容における差異は
①課題文の1文毎に番号が振られていて、説明箇所の英文の頭に対応する番号が振られて参照性が向上している(但し本文は丸付き番号で説明箇所は反転丸付き番号)
②初版の別冊は文例集だが、新版の別冊は全文訳である。初版は全文訳が各章の最後に載っていたのだが新版は別冊に移動している。

①に関して気持ちはわかるが、なぜ目立つ反転丸付き番号にしたのか理解に苦しむ。
ただでさえルールを説明するための例文の頭にカッコ付きの数字があり、数字の重複による無用の混乱を避けるために伊藤師は敢えて番号を振らなかったのだろう。そして、なぜ1文全てではなく、文頭の一部分だけを引用しているのかを研究社の編集者が理解していないから②のような蛇足を行ったのだ。

番号を振る理由は、原文と解説箇所が離れているために確認しやすくした(新版は初版よりも行数が減ったために原文と解説箇所との距離が離れている)からだが、別冊の文例集があれば解説箇所がどれだけ後にあろうが頁をめくらずに参照できる。これは私の妄想ではなく、文例集の表紙にキチンと書かれている。
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また文例集は本文の原文より行間を取って作られているからこれだけコピーして白文として演習用にも使用できる。全文訳を別冊にする理由は何があるのだろうか?せめて、文例集をそのままに全文訳と併せて別冊化していればよかったのだが。

研究社のケツの穴の小さな所は「はしがき」の伊藤師による謝辞を改竄した点で、自分たちがロクな仕事をしていないから他所の編集者が褒められるのが気にくわなかったのだろう。「最後に」から「同様です」を丸々カットした研究社の所業は伊藤師の仕事に対する冒涜である。
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# by roudai | 2018-12-25 00:00 | 英語 | Comments(4)

発行書籍番号022 代々木ゼミ方式の激レアさんを連れてきた。

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【タイトル】代々木ゼミ方式の激レアさんを連れてきた。
【著者】有江 晴彦
【サークル】タイム指数研究所
【サイズ】B5
【ページ数】36頁
【目次】
まえがき
代々木ゼミ方式の激レアさんを連れてきた。
第3章私は好きにした。君らも好きにしろ。(抄録)
あとがき
【初版発行年月日】2018年11月4日
【定価】500円
【在庫状況】在庫有
【学力貢献度】☆☆☆☆☆
【コメント】
第6回「おもしろ同人誌バザール」に向けて久々の書き下ろし評論(一部ペーパーの再録を含む)。「シン・ヨゼミ」の本編がどうしても間に合わないので、別冊として「代々木ライブラリー」から出ている参考書の激レアなものだけをピックアップして語り尽くしています。
「シン・ヨゼミ」の第3章から、以前先行してペーパーで配布した伝説の英語講師、山田弘師の講習パンフレットのコピーを収録(一部ペーパーに追加)。そしてもう一人、原秀行尊師の講習パンフレットのコピーも一年分+αを収録。5ちゃんのテキストベースでは伝えられない内容をギリギリまで詰め込みました。
R40にはハズキルーペ必携の細かさ!今回は初心者向けに業界情報の脚注も充実。

P.S.2018/11/02 本誌が届いたので画像を現物に差し替えた。思っていたより印刷で細かい字がちゃんと出ているのでR40はマジで老眼鏡必携。

【誤植】
5頁10行目「勝浦捨」→「勝浦捨
# by roudai | 2018-11-04 00:00 | 同人誌 | Comments(8)

第6回おもしろ同人誌バザールに参加します(追記アリ)

とっくに書いていたと思っていたら忘れていました。

春と秋の定期開催になった第6回おもしろ同人誌バザールに今回も参加します。参加サークルは132サークルもあり、ウチ目当ての方も色々楽しめるイベントになっています。
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開催日は11月4日(日)。会場はベルサール神保町アネックスで開催時間は11:00~16:00。入退場自由で当日は神田古本まつりの最終日。
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前々回と会場が異なる(もっと神保町駅寄り)ので注意!

配置は41で、右隣は前回も隣だった博究社さんです。
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只今、「シン・ヨゼミ」の続編(完結編ではない)の準備をしていますが、印刷で出せるか微妙な所(メインの記事1本はほぼ完成)です。あと1週間ジタバタしますが、場合によってはコピー誌で繋ぎになるかもしれません。

P.S.新刊を入稿して印刷所から届くのを待っています。今回は特殊な状況で執筆したのでいつもと一味違います。情報系同人誌の品揃えが手薄なので長らく切らしていた「シン・ヨゼミ」【序】も増刷しました。最近ウチのサークルを知った方は是非この機会に新刊と一緒にどうぞ。同時開催の「神田コピー誌祭り」のために、このジャンルを書く前の原稿が出てきたら少部数作って頒布します。中身は来てのお楽しみ。

P.S.2 病み上がりのため体調があまりよろしくありません。コピー誌はデータが見つからないのと時間不足で出せませんでした。非売品は色々調整して初登場のものも入れています。「英文解釈ゼミ」も持っていくので、内容を確認したい方は現場にて。今日のヤフオクで目的の物は落としたのでもうすぐ寝ます。(2018/11/3 22:30)

P.S.3 公式打ち上げを終えて在庫管理とエゴサが終わりました。ご来場いただいた皆様お疲れさまです。好立地な会場でお客さまが1400人(1/5ジュリー・笑)もいらしたそうですが、売上を計算してみると過去最高だった第2回に少し足りないくらいでした。今回もある物全部という剛毅なお役さまが一人いらっしゃいました。ありがとうございます。
お隣の博究社さんは持込のほとんどが完売なのに、こっちは最も情報系らしい「100万円参考書ハンター」の残部3冊が完売せずorz。twitterで「買えばよかった」とか後悔されると凹む。買ってよ~。
お隣の本を完売前に買っているように内容は評価していますが、フツーの人が明治時代の旧制高校入試問題をなんであんなに買うのか?マーケティングなのか、表紙なのか、皆目理解できません。くやしー!
新刊はちょっとニッチすぎてあまり刺さらなかったのか、事前に参考書クラスタに届きそうな方にツイートをお願いしたがダメだった模様。通販に回す予定ですが、冬コミの売上の先食いになりそう。
おも同の戦利品のツイートを見ても一人しか見当たらない、くすん(鈴木先生を除く)。

>1983さん
今回も貴重な本を見せていただいてありがとうございます。もう片方の本は「でてこいや」リストに登録します。
>tabitetuさん
おつかれさまでした。次回のおも同のときにもよろしくお願い致します。
>志らとりさん
ギリギリの駆け込みおつかれさまでした。古本まつりで手が回らなかったのかと思いました。体調のご心配ありがとうございます。あまりお隣に突っかからないで下さい。
>落札し損なった男さん
お声掛けされた瞬間はどの方か分かりませんでしたが、山田師のチラシの件で思い出しました。
>Mさん
中畑師のコピーを置いていって下さったのがMさんでしょうか?EQをヤフオクで落としつつあと数冊、というところなので「PartⅢ」の原稿に是非使わせていただきます。ありがとうございます。
# by roudai | 2018-10-21 15:00 | おしらせ | Comments(4)